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外から戻って

さあ、仕事しようかと。仕事場のデスクの前に座った時である。家の電話が鳴ったので取ると、「こちらはyahoo!BBですが」と若そうな男性の声が話しかけてくる。ああ・・・と、呟くように答えると「はい、実はお客様の住んでらっしゃる地域が、このたびなんとかかんとかで、2ヶ月間無料でご利用できるようになりましたのでご案内を」あのさあ・・・「はい?」あんた、昨日もかけてきたよね。「は?」

上記説明の「なんとかかんとか」は、確か光通信ケーブルが使えるようになったからとかなんとか、そんな内容のことだったと思うけど、詳しく思い出せないので「なんとか」にしました。だから、この国の議員がよくお使いになっているという、500万もする還元水のメーカー名などではないので、念のため。

ただ、それにしてもだ。僕はまったく同じ内容の電話を昨日の夕方も、さあ、これから仕事にかかるぞというところで受けている。正確には妻が最初に電話に出て、インターネットがどうとかこうとか言っててよくわからないというので僕に代わり、僕は向こうが二の句を継ぐ前に、うちはいま使用しているインターネットの環境を、いま変える必然性はまったく感じていない。ついては、今後一切、このような電話はうちにかけてこないでほしい。ということを伝えて電話を切ったのだ。その下の根も乾かぬうちに、またぞろ電話してくるとは。ちょっと不機嫌ゲージが、くくくくっと上昇してレッドゾーンになりかけてしまったわい。もちろん、

くだんの電話男くんが、昨日と同一人物かどうかは知らない。昨日、僕がそういう話をしたら、さすがにちょっとむっとした声になって、ああ、それならもう電話しませんよとか何とか、そんなことを言って電話を切ったから、まさかたった一日で、そんな向こうにとっても嫌な思いをした相手にまたかけてくるとは考えにくいが、多分、そんな電話対応は一日に何百件もされてるだろうから、いちいち覚えていないだけで、何かの弾みでまた僕の名前が電話リストに載っていたものだから、気づかずかけ直してしまって、また同じことを言われたと、そういう可能性はあると思う。まあ、それも仕事だと思えばご苦労さんというしかないかもしれないが、それにしてもこういう仕事のやり方ってのは、僕は嫌いだ。

だいたいここの親会社、つまりソフトバンクのことだけど、ここのやり方って一事が万事、こういう押しつけがましい商法が目立つ。有名なのは以前、ヤフーがモデム付でインターネット回線の販売キャンペーンをやった時で、この頃はネット掲示板などに、八百屋に買い物に来た婆さんに、赤いヤッケを着たヤフーの販促員がモデムを配っていたとか、その手の話がごろごろしていて、へええ、さすが都会にはすごい物量作戦をかけてるんだなと思ったものだが、その直後に、近所のアピアという大型スーパーに出かけ、肉屋の前で赤いヤッケを着た販促員に近寄って来られた時は、軽いめまいを覚えたものだ。

そりゃでかい会社だからどこで販促をやろうと勝手だが、普通、その手のキャンペーンはスーパーなり駐車場なりの端に、ちょっとした長机でも置き、その向こう側で声を張り上げて、いかがっすか~、いまならモデムも無料でっせ~とか、そういう声に反応して寄ってきた人にだけ、説明を始めればいいのだ。なのにここの販促員は、向こうから近寄ってくる。目を合わさないように注意してても、赤いヤッケを着て、紙袋を提げ、にこにこしながら近寄ってくるから、毎日僕はそれがうざくて仕方なく、彼らがキャンペーンをしている間はアピアの店内に入りづらかった。歌舞伎町の客引きだって、いまはずいぶんおとなしくなっている。ソフトバンクに風営法は適用できないのかと、当時真剣に思ったものだ。

この電話勧誘という手法も、原理的にはこれと同じである。しかもこちらは電話を取ってしまった場合、客引きに声をかけられて、立ち止まって返事してしまったような状態になるから、なお始末に悪い。もちろん僕はインターネットは日常の重要なアイテムとして利用しまくっているが、ヤフーのサービスが本当にそれほど素晴らしいものだったら、いずれこちらから使わせてくれとお願いしてでも申し込むだろう。頼むからいちいち個人の家に電話してきて、それでなくても催促電話に脅える毎日を送っている僕の神経をぶつぶつと切り刻まないでほしい。それで取った相手が今度もまたヤフーだったりしたら、悪いけど、はっきり怒鳴らせてもらうぞ。

こんなこと書いてたら、以前の出来事をまた一つ思い出してしまった。数年前、僕はインターネットのプロバイダを、ODNからNiftyに変えたのだが、その最大唯一の理由は、ODNがソフトバンクに買収されたことだった。ある日、僕のメールボックスに、孫会長じきじきのメールが送られてきたのだ。見ると、詳しい内容は例によって忘れたが、確か当時、ソフトバンクがこだわっていた携帯電話事業への参入か何かに関して、総務省だかどこかの役所に、ソフトバンクが認可されるよう陳情メールを送ってくれというものだった。

そんなことは知らん! そりゃ、確かにそのメールでは、うちがやれば電話料はもっと安くできるのに、総務省(かどっかの役所)の嫌がらせで、うちが事業に参入できないかもしれない、これはユーザーのためになる行為だから、ぜひ参加してくれ・・・・・・ってなあ、そんなこと言われても僕は別にソフトバンクのファンでも何でもないし、第一、ODNがいつの間にかソフトバンクになってたなんて、それまで全然知らなかった。百歩譲って、そういう主張に協力してくれと呼びかけるなら、相手はせいぜい株主くらいまでだろう。なんで自分が買収した先の元からのただの顧客に、自分の商売手伝うために協力してくれなんて言えるのか。この時、僕は、はっきりと、ああ、こんなトップのいる会社に関わるの嫌だなあと思い、即座にプロバイダを変更した。ODNの解約手続きをインターネットでやっている際、解約の理由は何ですか? という質問欄があったので、お宅の会長が気にくわないため、とだけは書き込んでおいたが。

ちなみに、電話サービスの関係で使っていた日本テレコムからの請求書が、去年の秋からソフトバンクテレコムに名前が変わって送られてくるようになった。本当はこれも速攻で廃止にしたいのだが、何か名前がごちゃごちゃ変わりながら、何年も前に始めたいろんな電信関係のサービスがまとめきれず、いったいこれは何のためにどういうサービスを使っているのかということ自体、よくわからなくなっているのが、一つ問題。こうなるともう、ただの田舎のジジイ状態である。

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