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ランウェイにハマり中

夕方頃に原稿を一本上げ、家で妻と酒を飲む。ビールで乾杯というのは時々やるけど、日本酒を買ってきてまで飲むのは久しぶり。実は近所の酒屋に「信濃錦」が入っているらしいことを、数日前のチラシで発見。時間が空いたら買いに行こうと決めていたのだ。

「信濃錦」はもちろん長野の酒だが、まだ埼玉にいた頃だから7~8年前になるか、確か野沢温泉あたりへ妻とスキーに行った帰り、長野に立ち寄って酒を飲んだ。その時、店にあった地酒のつもりで頼んだのが信濃錦だった。これが当時の僕には滅法うまく感じて、かなり辛口な酒ではあるのだが、意外なことに妻もこの酒はおいしいと喜んだので、以来、その名前をどこかで見かけたらつい買ってしまうという癖がついてしまった。

ただ、この酒屋に置いてあったのは僕が本当に欲しかった信濃錦ではなく、同じ蔵元が作っている「斬九郎」という銘柄の酒だった。御家人かっ。ま、同じ蔵元なら味も同じ傾向であろうと、買って帰って妻と飲んでいたら二合ばかり空けてしまったという次第。実は妻は昨日でバイトが夏休みに入り、かなり開放的な気分になられているのであった。ま、彼女の場合、開放的な気分になられた後は、必ずどこかで閉鎖的な気分にもなってバランスを取っておられるので、いまからちょっと戦々兢々。

もちろん例によって映画を観に行く暇などないので、今週も主にWOWOWで録画した映画を仕事の合間にちょこちょこ見ている。ちなみにこれは映画ではないが、最近僕と妻がハマってしまったものに、WOWOWで放映中の「プロジェクト・ランウェイ」がある。

これ、半年くらい前に放送してたのは知っていたが、その時はまったく興味のきょの字もわかなかった。この夏からこれの第2シーズンを放映することになり、その前に第1シーズンをまとめて放映していたのを、何かの拍子で、確か予告かCMかを見た時に、ちょっとお気にのモデルのお姉ちゃんの顔がちらっと見えたので、ま、軽く見流してすぐ消せばいいかと、つまりお姉ちゃんの出てくるシーンだけ飛ばし見すればいいやと思って録画しておいたのだ。こういう時には日立Woo、録画の手軽さが有り難い。

だから実を言えば、内容はまったくどんなものか知らなかったのだが、見始めたらこれが面白いの何の。ついついハマりこんで、途中から妻を誘ったら彼女も案の定目が離せなくなった。知らない人に説明すると味も素っ気もないのだが、オーディションを勝ち抜いて全国から集まった12人のデザイナー志望の男女に、毎週ある課題が与えられて、彼らはそのテーマに沿った衣装をデザインする。最後にそれぞれモデルにその服を着せてランウェイを歩かせ、それをプロの審査員が審査して、毎週一人ずつ脱落者を決めていくというものだ。そして最後に残った優勝者一人にはファッション雑誌での特集と、コレクション発表会、賞金10万ドルが与えられるという、ま、「料理の鉄人」と「サバイバー」を足したような企画か。

アメリカではこの手の視聴者参加型実録風番組が流行っているらしく、当然、日本でもそれらをパクった企画はよく見かける。有名どこでは昔、不良たちを集めてボクシングのプロテストに合格しようとかいうのがあったけど、結局あれはヤラセがバレて、企画自体消えてしまった。「ランウェイ」でも、毎回ラストの成績発表に至るまで、カメラは出演者の日常を徹底的に追いかけ、下手なドラマよりも面白い人間関係を見せてくれたりする。てゆーか、あれに関してはシナリオがあったって別に構わない。だいたいいつもあんなうまいタイミングでカメラがドラマチックな展開を撮っていることの方が不自然であり、そう考えるとシナリオがないわけないんだけど、プロレスと同じで、面白ければOKなのである。

ちなみに最初に僕が見るきっかけになった気になるお姉ちゃんとは、この番組の司会をしているハイジ・クラムという女性である。この人も僕は最初、女優か何かで見た覚えあったっけ? と思ったが、それは勘違いで向こうのカリスマ・モデルだとかいう。日本で言えば黒田知永子みたいなもんか。ただ、この番組見ているうちに、次第に僕は彼女より、作業中のデザイナーたちの工房に突如として現われては、辛辣かつ的確な批評を各人の作品に与えて去っていく、ポーカーフェイスの男、ティムに激しく心引かれるようになっていた。デザインのことなんか僕は何もわからないが、彼の批評の仕方が実にいいのだ。あれを見ていて僕は名編集者と言われるタイプの人に似ているなと。僕ももう一度、あんな編集者に出会って鍛え直されたいなと、時折考えるようになってしまった。もう50じゃね。なかなか叱ってくれる人もいないけどね。

ちなみにハイジ・クラム、この夏から始まった第2シーズンでは、何と臨月姿のまま司会をしてくれている。当然、衣装も臨月ファッションではあるのだが、それでもミニスカートや胸の開いたドレスなどを着て登場するから、ある意味、臨月マニアにとってもたまりませんっ。いや、僕は決してそのような者ではありませんが。念のため。

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