今期見ているドラマ
もう11月じゃん。まずいっす。小説の方は来年2月頃の出版がハルノート、もといっ、最後通牒の様相を呈し、こうなりゃ石にかじりついても年内にすべての原稿を終了させねばならないが、残された期間はあと2ヶ月。ええと、計算上はこの2ヶ月の間に、この1年の間に書いた原稿量を上回る枚数を書かねば間に合わない。書けよ一億火の玉だ。一億って何?
そんな中、今期ドラマはほとんど何も見てないっすね。ま、それは仕事が忙しいというより、見るべきものがほとんどなさそうだからでもあるのですが。一度菅野美穂の『働きマン』を録画したことがあります。それは最初の5~6分だけ見て、舞台が出版社ということもあり、たまたま僕なんかはその時、ああ、あるある、こういうこと、と同感できることがあったので、もしかしたら面白いかと思い、録画して妻と一緒に見始めたのですが、まあ、キャラクターのリアルな心情を描き出してくれるドラマかと思っていたら話が進むにつれて陳腐なドタバタのみ目立つ展開になっていき、なんか最後まで見るのも嫌気がさして、ぐだぐだのまま消去しました。
まあ、一人で見ているだけなら鼻で笑ってすむ話ですが、たとえば妻と一緒に見ていると、一応見せているという立場上、こちらが顔から火が出るほど恥ずかしくなってくるドラマというのが、日本のドラマには往々にしてあります。このドラマはその類でした。ああ恥ずかしかった。
いま妻と毎週見ているのは、再放送を録画しておいた『清左衛門』(まだ見てる!)と、韓国ドラマの『チュモン』、アメリカドラマの『24 シーズン4』くらいでしょうか。妻はその他に自分で同じく韓国時代劇の『海神』(けっこうチュモンと出演者ダブってる!)とか見てますが、負けずに僕も『風林火山』見てます。『風林火山』は絶賛とまではいかないけど、十数年ぶりに大河ドラマで毎週見ようかという気になった作品で、ガクトの謙信は出てくるたびに笑ってしまうし、信玄はどんどんせりふ回しが歌舞伎に近づいているのだけれど、前半は千葉真一や竜雷太がさすがの貫禄を見せつけていたし、後半は意外にも女優陣が拾いものでした。
特に諏訪御寮人を演じる柴俊夫の娘! 名前忘れたけど(なんやそれ!)。彼女の雰囲気は、確かにあの役にぴったりはまっている。この配役の妙は、大河で何年か前にやってた『義経』(神木くんが出てた時しか見てないけど)の常磐御前を演じた稲森いずみ以来の感動でした。ドラマ自体、変なホームドラマになどせず、ちゃんと戦国時代の政治ドラマという趣を強くしてあって、ここらへんを見ると、やはり大河ドラマの脚本を女に任せちゃいかんのではないかという、僕のひそかな男権主義者的傾向を再確認してしまいます。
もう一つ、妻は興味なさそうなのでやはり僕一人で見ていますが月9の『探偵ガリレオ』。これはまあ古畑シリーズみたいなもんですが、そう割り切ってみればなかなか楽しめる。ついでに原作まで買って読み始めてしまいました。小説はまだ第1話しか読んでませんが、これはドラマの第1話と同じ話。はっきり言いましょう。これはテレビの方が出来が良い、というか、大げさな実験場面を重ねるところなどテレビ的演出にアレンジして、その結果としてのオチの変更など、なかなか面白い工夫がされていました。こういうドラマ化なら大歓迎です。
『24』は、シーズン3まで見て一段落とし、それから半年くらいは経っているのですが、最近BSフジの方でやり始めたんですね。で、まあちょっと見てみるかと。実は年明けから春にかけて、シーズン1から3までほとんど一気に見た後、4にもちょっと手を出して、確か5~6時間目くらいまでは見たのですが、仕事が立て込んできたこともあって、そのまま中断していたのです。でもテレビの方でただで見られるならもったいないかと。見始めたら案の定、はまってしまいました。とはいえ、人によると4はシリーズの中で一番駄作だとか。僕は1から3までの話を1エピソードとすればなかなか凄い話だったと評価していますが、4はダメだけど5は凄いよ、などと聞くと、じゃあいずれ5を見るためには4も押さえとかなきゃならんな、くらいのつもりで見始めたのです。
まあ、相変わらずこのシリーズの持ち味でもある、人の命の身も蓋もなさは相変わらずで、今回も女子ども問わずにばんばん殺されます。僕は基本的に人が簡単に死ぬような話は嫌いで、特に女子どもが死ぬようなフィクションは、胸くそが悪くなるほど頭に来たりするのですが、こんな話は大嫌いだ! とかぶうぶう言いながら、見続けている(^_^;)。なにしろさすがに盛り上げ方はうまいですから。なんつうか、本当は誰とでもすぐ寝る女のくせに、あまりに床上手なもんだから、なかなか別れられない女というか……。
ただ僕なんか、もう3まででだいたいのこいつらがやりそうな手は見えてきてるので、妻と見ながら、ああ、実はこの先、こいつはこういう展開になるんだろうなどと言いながら見ていたら、それが次々と当たること当たること。その気持ちよさに関しては、すっかり楽しんで見ております。予測不可能の恐怖、ということは、裏を返せば全部予測できてしまうということなんでしょうか。ま、シーズン5はさらにその裏をかく展開に期待しましょう。
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コメント
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風林火山は後半になって見るようになりました。そうか、前半は千葉ちゃんと竜雷太がよかったんですか。それは見逃して残念。しかし、ガクトの謙信は今までの定型を破っていてアリじゃないですか。少なくとも、腐女子の一部を歴史ドラマに引込んだ功績は大きい。来年の笛吹市の信玄公祭りが楽しみです。今年の祭りでも若いコスプレーヤーの参加が目立ちましたが、来年はもっと増えそうです。歴史群像隊も早期申し込みの予定です。
ところで、PC用ワンセグ・チューナーを買いました。これで仕事中でも笑点と風林火山は見られるので安心です。
また、東京MXでは平日7時から「アルプスの少女ハイジ」を放映中。MXのみ電波状態が悪く、アンテナをいっぱいまでのばしての視聴です。いまは、フランクフルトのゼーゼマン家にクララのおばあさんがやってきおり、もうすぐアルプスに戻るところでしょうか。この辺をちゃんと見ていないので展開が読めない。
ハイジの前はラスカルをやっていたので、ヨーゼフとバウザーの違いがどんどん分からなくなりつつあり(^_^;
投稿: Pete | 2007年11月27日 (火) 23時54分