・2008/06/02(月) 18:25:21
朝、妻が仕事に出かけてから軽くもう一眠りし、9時頃目を覚ました。よく晴れた日である。今日も自転車日和になりそうだなと、自転車のチェーンに油でも注すつもりで玄関から外へ出たら、庭先で何やら花に水やりなどをしていたお向かいのFさんの奥さんが「いまイタチがそこから出ていきましたよ」と教えてくれた。夫婦そろってF家は我が家のイタチウォッチャーか!? ともかく僕はその報告を聞くと、即座に家の中に戻って、昨日買っておいた粘着板を箱から取り出した。作戦開始である。
ここから出たなら、奴は必ずここに戻ってくる。長年のイタチ師としての勘が僕にそう囁く。二つ折りになった粘着板が2枚。僕はとりあえずそのうち一つを開き、玄関脇の角の下にぴったりとシートの端を合わせて置いた。この角の庇の下にイタチの出入り穴があるのだ。開いた粘着板の大きさはおよそ50センチ四方くらい。これだけのスペースを避けてあの穴に潜り込む方法はない。強いて不安点を一つあげるとすれば、まもなく仕事から戻ってくるはずの妻が、これにひっかからないかということくらいであった。
罠を仕掛けて部屋に戻り、リビングでテレビなどを見ていると、30分ほどで妻が帰ってきた。家の中に入ってきた妻に、Fさんがイタチを見たっていうから玄関に粘着板を置いたよという説明をしていたまさにその時である。ギャギャギャギャギャッ! という喚き声が玄関の方から聞こえてきた。もうかかったのか! 僕と妻はすぐさま玄関ドアの裏側に立った。確かにドアの向こうでイタチの叫び声と、激しく物をぶつけるような暴れ回る音がする。
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