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2009年4月

ドラマのサブタイトルについて

午後、いつものように南蛮茶で仕事。ランチセットを待っている間にスポーツ新聞を読んでいて、ラテ欄をふいと見たとき、偶然目に飛び込んできたタイトルを見て思わず笑ってしまった。

その列は関西テレビなんだけど、関東で言えばフジテレビ。午後10時から『BOSS』という番組がある。僕は第1話の冒頭とラストの10分くらいだけ見た。実は意外と天海祐希がお気に入りだったりする。明るい大女キャラって僕は結構好きで、しかも彼女が出てくるまでわりとそういうパートを受け持っていた江角さんなどとは違い、彼女は美人だ。三枚目の出来る美人キャラは憧れる。

ただ、僕がいろんな役者を好きだの嫌いだの言う場合、たいていそういう動機を持つ直接のきっかけとなった作品とか演じた役が存在する。僕は去年『篤姫』を見て以来、すっかりあおいちゃんファンだが、それまで彼女の存在は気にも留めてなかったので、今年になってから慌てて『毒虫』とか『初恋』なども見てみたけど、やっぱりいまいちぴんとはこなかった。役者を活かすも殺すも結局脚本なんだな。どんなひどい台本の作品に出ていようが、きっちり自分の存在感だけは見せつける香川照之のような役者もいるが。

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観賞用映画とは

WOWOWで昨日放映されていた『僕の彼女はサイボーグ』を観る。

映画に観賞用というジャンルが本当にあるかどうか知らないが、僕の個人的な区分の中では勝手にそう呼んでいるジャンルが存在する。人によってはプロモーションという言い方をする人もいるが。どちらも定義すれば、画面の中でお気に入りの女優がいっぱい動いてさえいればもうそれだけで満足で、ストーリーの内容とか演技だとかそういうことは一切問わないという前提でのみ存在を許されている作品のことだ。たとえば上戸彩ファンにとっての『あずみ』とか、綾瀬はるかファンにとってのこの作品がそうだろう。

まあ、僕にとってはそう言うしかないほど、綾瀬はるかがヒロインやってること以外には見事に何もない作品。もちろん設定はタイトルが示している通りのそのままで、だからある程度漫画的な内容だろうということも覚悟はして見始めているのだが、それにしてもこの映画、ストーリーがどうのこうの言う以前の問題として、最初から違和感ありまくりの居心地の悪さを感じる。

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男たちの熱い放課後

WOWOWで録ってあった『アフター・スクール』を観る。

ずいぶん以前に何かの雑誌の映画評で褒めていたので気になっていたのだが、予備知識はほとんどない状態で鑑賞。監督・脚本は内田けんじ。正直、僕はこの監督についてもまったく知らなかった。主演は大泉洋、堺雅人、常盤貴子ら。

感想。日本映画としては、近年まれにみる快作だった。あくまで僕目線の話ですが。何というか、最初はいったいこれはどんな話なんだとややうろんな目つきで観ているうちにいつの間にか引き込まれ、最後は一気にジェットコースター、みたいな怒濤の展開が待ち受けている。しかもこれ、見終わったあと、やたら爽やかなのだ。僕などつい、ラストの方で主人公のセリフに感動して泣きそうになってしまった。やるじゃん、大泉。

ま、細かい部分でそれってどういうことなの? と突っ込みたい部分もなきにしもあらずだが、それでも脚本自体の面白さと、それをまた楽しそうに演じる役者たちの本来の実力が遺憾なく発揮されていて、まあこれはほんとにね、劇場で観てたら大喜びしてたと思うな、僕は。

数ヶ月前に観た『キサラギ』も、舞台劇のように緻密な構成で凝った脚本が作られていたが、こういう日本映画を観ると、僕は本当に嬉しくなってくる。日本のテレビドラマは遠からず滅びるかもしれないが、いま日本の脚本の才能は映画の方に戻ってきているのかもしれない。映画なら視聴率を気にしたり、ジャニ系のタレントを使わなきゃならなかったりという制約があまりないせいだろうか。本来、面白いプロットと、それに合う役者を選んで作り上げる、ちゃんと客を舐めてないドラマが観られる機会が増えてきている。僕はもうそれでいい。半世紀前、映画はテレビに客を取られて完全に衰亡しかけたが、本当に面白いものは金を払って観るべきだ。だったらテレビと映画の関係は、正しい形に戻りつつあるのかも知れない。

ちなみに僕の映画感想記としては珍しく、内容には一切触れてないでしょ。触れたら終わりなんです、これ。つってもよくあるホラー系洋画の宣伝みたいな姑息な根性で言ってるわけでもない。本当にこれは全然予備知識なしに観た方がいいと思うからだ。というわけで興味がある人は自分で見るように。ただし見て気に入れば、必ずもう1度は観たくなる、そんな作品になっている。久々におススメの一本。

自殺か、心中か

■ 2009/04/23(木) 19:19:49 :曇り

昨日と今日、雨こそ降らなかったものの、風が異様に冷たい。自転車に乗って走っていると、まるで2月の下旬並みの感じで、20分ほど走って体が暖まってくるまではウィンドブレーカー一枚だと冗談抜きで凍えそうなほど寒い。でもな。今シーズンこそ何とか増えすぎた体重を減らすため、一日最低20km走行、できれば30kmを目標に据えて走るつもり。

僕の肥満細胞はどうやらかなり環境適応能力が高いのか、どうも一日14~15km程度じゃヘとも感じないようになってきたらしい。これでも自転車に乗り始めた一昨年の春から、毎日10km前後走っていただけで順調にほぼ月1kg程度体重を減らし続け、半年でおよそ6kg減、十数年ぶりに体重70kg台に戻していたのだ。ところがその年の暮れから正月にかけて、宴会続きで好き放題に飲み食いしていたらあっという間に86kgにリバウンド。去年は小説を完結させるためにかなり忙しく、それでも時間さえあれば小一時間程度は走るようにしていたのに、全く体重が動かず現在に至ったという状況である。つまり体が十数キロ程度の走行くらいじゃ負荷に感じなくなってしまったとしか思えない。

というわけで、今年はそこそこ時間の余裕もあるので一日20km超の目標を立てたものの、とりあえず今日は寒すぎて、10kmほど走ったところで引っ返してきた。何事につけ、決して無理はしないのが僕の人生のポリシーである。

昨日の朝、元アイドルタレントだった女性が自殺したというニュースをテレビで知ったときは驚いた。

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今期もドラマは不作の気配

ただいま夜中の1時4分。仕事にも飽きたので、ちょっと箸休め。

月曜の滋賀、日中は久々に曇り。夜になって嵐。いま気づけば、さっきまで庭の木を揺らし、窓を叩き続けていた風は止んでいる。明日は天気も持ち直すだろうか。なんて天気の叙述から始めると、なぜか夢千代さんの日記風。こんな風に記憶に残せるドラマは、いまや年々少なくなっている。

もう2~3年以上前から、新番組をチェックしようという気も失せている。十中八九見るだけ時間の無駄という結果に終わるからだが、それでもとりあえず気になる企画、たとえばプロットが面白そうだとか、気になる脚本家が書いているとか、そういう時は最初の1話くらいチェックするようにしている。去年は倉本さんの『風のガーデン』をたった1話で諦めたけれど、僕の妹はあれの最終回を見て泣いたそうだ。そんなもんはプロット見た段階で、思いっきりベタな設定から簡単に想像がつく。昔の倉本さんなら、あの設定から始めて、その設定に乗っからずにすかんっと別の切り口を開けてみせるくらいの芸当はしたものだ。

この冬はもう一人の大御所、山田さんの『ありふれた奇跡』を見ていた。これは第1話を見た段階で、ちょっとどうなるのかなと気になり始め、結果的に最終回まで見てしまった冬期唯一のドラマだったけれど、第1話においていい意味でどうなるのかと気になった展開は、回を追うごとにいったいこの話、どうするつもりなんだという多分に脚本家を含めたドラマ制作者そのものに対する疑問へと変化して、結局どうにもならずに終わってしまうという、ある意味では画期的なドラマであった。

せっかくだからもう少し突っ込んでおくと。

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まとレス(^_^;)

うぅ、久々に自分のブログ覗いたら「近況報告」の記事にコメントが三つもついていた。しかも昨日更新した段階では気づいてなかったし()

というわけで、こっちでまとレス。

>nonkiくん
> EDなのになんで実用ファイル作るんすかw

自衛隊の訓練のようなものだと思えばよろしい。

>H氏
> あれは何のための本だったんですか

おれ、ロシア語のテキストなんか買ってねーぞ。大学時代、NHKロシア語講座講師のナターシャさんに惚れて、テキストを買ったことは一度だけあるけど。英会話講座の講師がマーシャ・クラカワーさんだった頃の話。

それ、多分ロシア語じゃなくてルーマニア語だったんじゃない? 何のためと言われりゃ……自衛隊の訓練のようなものだと思ってくれ!

>位置やさん
> ところで聞いてよければ先生はおいくつなのでしょう??

今年の秋には53っ! V()V

今年の花見

090411a ■ 2009/04/11(土) 19:27:26 :晴れ

久々に妻と自転車でサイクリング。駅の裏から田園地帯を10分ほど走れば行ける万葉の丘という公園。ここ数年、僕と妻はここの桜を楽しみにしている。山の中腹に植えられた桜が全部咲けば、頂上の展望台から眺めるとまるで桜の海に浮かんでいるような感覚に浸れるからだ。現にようやく行けることになったこの日は、完全に散り始めだったが、なかなかの絶景が見られた。八日市は今宵、春祭り。また一晩中、どこからかチンチンチン、トテチンシャンと鐘の音が聞こえ続けるのだろうか。

僕はしょっちゅうアピアの中にある南蛮茶という喫茶店で仕事をしており、恐らく月に3万以上はあそこの売上に貢献していると思われるのだが、最近になってようやく、妻は僕の出費がそこでけっこうなされていることに気づき、僕にアピアのポイントカードを渡して、南蛮茶に行く時には必ずこれを持って出ることを厳命した。

ところが僕はカードの類をこれ以上持つことを非常に面倒がる人間で、内心そういうものを忌避する心情があるせいか、5回に3回はそのカードを忘れて家を出てしまう。すると妻はぶちぶち文句を言うわけです。あなたのその南蛮茶での飲食費が、積もり積もればどれほどのポイントになるか、結構バカに出来ないんだから、とか何とか、とね。

ところが、それがまた僕のストレスになったのかどうか、ここ数日、出かけようとしてもそのカードが見あたらず、いつの間にか僕はそのカードを失くしてしまったようなのだ。

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ジャズとライブとミサイルと

■ 2009/04/06(月) 12:24:04 :晴れ
昼前に目を覚ましてテレビなど見ていたら、どこのニュースもトップは北朝鮮のテポドン。いったい何が起きたのかと一瞬思ったが、よくよく聞いたら北朝鮮のミサイルがようやっと飛んだらしい。しかも昨日の昼ちょい前。じゃあもう1日前の話じゃないか。全っ然っ、知らんかった。

そんな日本中が待ち望んでいたテポドン発射の話題を、僕に限らず恐らく昨日は、多くの八日市市民が忘れていただろう。なんて脳天気な人たち。なにせ昨日は我が町八日市で結構なイベントが繰り広げられていたのだ。名付けて『びわこジャズフェスティバル』。

……お、大きく出たな

名前だけ聞けば、モントルーとまでは言わないがなんだかマウントフジくらいには並びそうな気がする。なにしろ日本最大の湖の名前がついてんだぜ。ただし、この町で琵琶湖の見える場所なんかないと思うがな。ここから琵琶湖へは車でまず30分はかかるし、自転車なら小一時間というところ。そんな町で、なぜに『びわこジャズフェス』? 多分、名前をつけたもん勝ちだったんだろう。なにしろ八日市は妖怪地などというただのダジャレを思いついただけで、突然妖怪祭なんてイベントをやり始めた前科もある町だ。

で、これもまた青天の霹靂のように、突然この町に降って湧いてきた『びわこジャズフェス』。この話題を一番最初に僕が耳にしたのは、もう一月くらい前。例によってハイロンサム「くらま」で飲んでいたときだ。「うじさん、ライブやりません?」二八に割った焼酎を飲んでいる僕に、いきなりカウンターの向こうから親方が声を掛けてきた。

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