最近、気になる女
ま、世間はのりぴーのヤク中騒動で盛り上がりを見せていたりするわけだが。
僕としてはのりぴーが逮捕されて警察署に車で移送されるときの、のりぴーそのものより、てゆーか、どーせのりぴーが顔をさらして車の中からVサインなんかしたりするわけはないんだから、なんであんなものにカメラマンやらが群がるのかいまいち理由はよくわからないけど、あの車に乗せられていたのりぴーの前の列に座っていた女性係官の顔の方が気になったりしてしまう。最初、ちらっと見たとき、え? もしかしてこいつ、美人じゃないか? とか思ったりしたわけだ。
最初に見た映像は顔の半分しか映ってなかったが、なんだか異様に目がぱっちりと大きくて、髪は全部アップにしていたようだが、一目見たときからえらく気になってしまい、以後、ワイドショーであの映像が流れるたびにその女性の顔を確かめたさについ見入るようになってしまった。
でまあ、その後、何種類かのワイドショーで撮られた映像を繰り返し確認しているうち、最初に思っていたほどの素材ではないかもしれないなとはわかってきた。強いて言えばUA系の顔立ちだろうか。UAの妊婦ヌードとかで抜ける人なら、彼女も十分使用に耐えると見た。いったい何を言ってるんだ、俺。
ま、そんなこんなで最近の僕は、メインで脚光を浴びてる人よりも、浴びない人の方が遙かに気になる。これも年を食ってきたせいだろうか。たとえば若い頃、週刊プレイボーイか何かを買って帰れば、表紙から巻頭口絵を飾るグラビアアイドルをおかずに一献、というのがよくあるパターンだったのに、最近は表紙や巻頭口絵に載るような女の子にはあまりそそらないのだ。考えられる理由の一つには、露出度が高いとすぐ飽きるというのもあるだろう。小野真弓も優木まおみも売れ出してからすぐに魅力を失った。あくまで僕の感覚にとっての話だが。
フェリーニの映画に『フェリーニのローマ』という、半分ドキュメンタリーみたいなよくわけのわからない映画があって、僕はそれを高校の頃に京都へ一人で見にいったから、もう35年くらい前の話だけれど、なんかね、夜のローマの町を延々とバイクに乗ったハンディカメラで撮して回っていたような場面を覚えていて、確かストーリーらしいストーリーは何もない話だったと思う。
ただ、よく覚えてない割には一個所だけ鮮烈に記憶に残っているイメージがあって、それはローマの地下鉄工事か何かの様子を撮影しているのだが、その工事中に古代ローマの遺跡が見つかったと。で、工事の掘削でそこに穴が開き、がらがらと石壁が崩れるとその向こうにぽっかり古代ローマの住居跡みたいな空間が現われ、壁一面にローマ時代の壁画が描き込まれているのだが、それが崩れた穴から外気が侵入してきた途端、さああーっと一気に風化していって、みるみるその壁画が消えていくのである。
アイドルとは受け手の欲望によってのみ消費され続ける存在だと規定すれば、その関係性はあの壁画のシーンに似ている。どれだけ気に入っていても、そのアイドルが一般大衆の支持を受け、CMやらバラエティ番組とやらに出まくるようになると、あの壁画のようにあっという間に色あせ、ただののっぺらぼうとなる。
なぜなら彼女たちは顔がちょっと可愛いという以外に、存在する価値など基本的にないのだ。それこそが純粋アイドルの宿命であり、顔がメディアで消費されればされるほど、彼女たちはすり減らすように顔を失っていくか、次の顔を持った人間に取って代わられていく。ただ、最近は時代の波が凪いでいる、言い方を変えれば平成このかた停滞しているせいか、つまり昭和の頃のように時代の変わり目でザクッ、ザクッと傾向を切り替えるようなアイドルなど現われず、結果的に最近のアイドルは、ぱっと見には見分けがつかないほどよく似ている。あるいはアイドルが定向進化をしているのか。生物学的に定向進化は、種が滅ぶ前の特徴なのだが。
僕が鳴かず飛ばず枠、あるいはB級枠を常に模索するのは、なるべく僕にとって旬の素材を長く味わいたいという気持ちもどこかにあるのだろう。たとえば本屋に行っても、いまの僕は週刊プレイボーイなんかより、車関係の雑誌で表紙を飾っている名も知らぬ女の子の方が魅力的に思えることが多い。そんな子たちが水着姿やミニスカートで車を背景ににっこり笑っていたりすると、僕は車関係の雑誌なんかにまったく興味はないのに、ついその表紙欲しさに買ってしまい、家に帰ると即座に表紙だけ破いてあとは捨てることにしている。
ニュース番組を見ると、他のニュースはながら見することはあっても、政治関係のニュースだけはよく画面を注視する。総理官邸の会見はあまり面白くないので熱心には見ないが、自民関係の閣僚や議員を議員会館内で追っかけたり、ぶら下がり会見をする映像には掘り出し物が時々ある。いや、ことさら政治ニュースに興味があるわけではない。狙いはその周りにいる記者だ。
最近はマスコミ各社、特に伝統的にあほの多い自民系議員に口を滑らせるにはこの手に限ると、これはもうマスコミ側も狙いでやってるに違いないと思うが、女性記者をぶら下がりに配置することが多くなっている。しかも戦略的にやってることだから、番記者に配されるのは、概ねそこそこのレベルの女が選ばれる。ツレに大臣にしてもらったアル中の小僧がローマでべろべろに酔っ払ってたのは、単に読売か何かの記者をはべらして飲みたかったからだって噂もあるしね。
だから議員や閣僚の背後や真横にそういった女性記者がニュース映像なんかに一緒に映り込んでいる機会が最近は非常に多くなり、もちろん、あくまで被写体は政治家メインになってしまうわけだが、そんなときでもマイクを突き出している女性記者の横顔がちらりと見えたりして、しかもそれが結構好みのタイプだったりした場合、何かとっても得した気分になる。
自民の政治家が何か失言したり問題を起こしたりするたび僕が大喜びするのは、それが狩りのシーズンが始まったことを意味するからだ。すなわち即座に各社のニュース番組をチェック。それでもなかなか上玉の記者の顔がばっちり映ることは少ないものの、大量のニュース映像の中からそういう女性を拾い出していく作業を、僕はひそかにガリンペイロと呼んでいる。どっか週刊現代かそこらあたりで各社ご自慢美人番記者特集なんてのをやらないかな。週刊宝石が健在だったら、もうとっくにやってたろうが。
いま、月曜から金曜まで毎日確実に会えるお気に入りは、フジ系で小倉さんがやってる朝番組のとくダネだったか何か、そんなタイトルの番組の途中でスタジオCMをやってる女性である。僕が彼女を最初に見たのはもう何年も前なので、ずいぶん長いつきあいにはなったが、いまだに名前は知らない。細身の、口をあまり開かずに発音するという、お上品系によく見られる喋り方をするナイスミドルな人妻風の女性だが、よくよく思い出してみれば、僕はこの人の前任者も確か好みのタイプだった。清楚系の熟女ファンにとって、生CMレディーはけっこう穴場である。
ほぼ同じ意味合いで、僕は一時期、けっこう深夜の通販番組もチェックしていた。あれの健康器具の使用モデルに、ときどき掘り出し物があるからだ。特に腹とか足をぷるぷる振動させる奴を使用する外人モデルに水着姿の可愛い女性が出てきてハッとすることがある。ただし、そこで抜こうと思ってやおらパンツをずり下ろし、一生懸命発射に持っていったとしても、発射の瞬間、画面はその器具を本当に使っていそうな一般人モデルに変わっていたりして、ぷよぷよと震えるおばさんの三段腹か何かでフィニッシュを迎えることになると、3年くらい損したような気分にもなる。気をつけろ。何に気をつけるんだか。
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