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2009年12月

せんとちひろのつのかくし

今日は天皇誕生日。ということで世間的には休日らしい。

僕ら昭和の子にとっては天皇誕生日と言えば、楽しい黄金週間の始まりを告げる鐘の音のように心躍る響きがあったが、いまの天誕は少なくとも社会人一般には不評極まりない。知り合いの編集の一人なぞは、年末のややこしい日に天皇が生まれたものだからただでさえ忙しい時期の仕事がさらにめんどくさくなって仕方ないなどと不敬極まりない愚痴をこぼしておったが、考えてみれば翌々日はクリスマスなわけで、この異教の神の降誕を祝うほどには日本人は天皇の誕生日に関して無頓着であるように見えるのは、いったい日本人としてはどういうわけかと思う。

もっともクリスマスだってこの国の場合、もともとはこの西洋の旗日にかこつけてどっかのケーキ屋が始めたキャンペーンがまんまとはまったのをきっかけに、様々な商売がクリスマスに乗っかるようになり、高度経済成長な気分とも相俟って、いつのまにか年末特需の一つのイベントにまでなり、さらにバブルの頃には、若き男女が身の丈に合わぬディナーやホテルを予約して、日本全国津々浦々から恥垢の匂いが天に立ち上らんばかりの勢いでまぐわう口実になるという特異な風俗をも産み出すこととなった。

まあ、それでもこの結果、日本人のほぼ誰もがクリスマスの存在を認知しているし、それどころか子どもの頃には、夜中に真っ赤な衣装に身を固めて人んちの屋根から室内に侵入するという不審極まりない白髭の大男の存在を、信じているのが無垢なる心と勘違いされたりする。日本人ならば大雪の降る夜中に、米俵を担いで家を訪ねてくる地蔵の団体の存在を信じた方がまだましではないかと思うのだが。

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またやりゃあがった…。

いまさっきM1を見終えたばかり。今夜は合気の練習に行こうと思っていたのに、夕方から咳が出て体がだるくなり始めたものだから、大事を取って休養。かわりにこたつに入ってM1観戦してた。ついつい修行よりも安楽を選ぶ俺。だってほんと、冬場の体育館、裸足でうろうろしてみ。感覚なくなるから。そういうことやっていいのは、せいぜい高校生まで。

で、M1の話。

今年は去年と違ってそこそこネタのツブはそろっていた。少なくとも予選の準決勝では妥当な展開、つまり最初からこれくらいはやるだろうなという連中は、ほぼみんなそれくらいの力を出していた。だから審査結果は、各コンビのいまの実力がそのまま反映される順位になったのではないか。

トップバッターのナイツも悪くはなかった。彼らが決勝に進むかどうかのボーダーになるなと思っていたらその通りになって、初見のパンクブーブーというのが2位に食い込んだおかげで、決勝は笑い飯、パンク、ノンスタイルという順になった。

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言いまつがいか思いつがいか???

小林なんとかという女性アナウンサーが司会している夜七時台のニュース番組がある。

顔的には僕好みのちょいロリ系な可愛いタイプなのだが、名前は忘れた。先日、どう見ても彼女の姉にしか見えない妹が海老蔵と結婚するとかで話題になったばかりなのに。確かまやかまよかまゆかまいという名前だったが、ま、実はそれほど興味があるというわけでもない。ちなみにいまあげた名前、考えてみたら全部キャバ嬢から来たメールの名前だ。ややこしいからもう全員、まとめて名前をマ系とかそんな呼び名で統一してくれるとありがたいのだが。

ま、このご時世の午後七時台に報道で勝負するという鳴り物入りで始まったこの番組も、もはや打ち切りが決まったとかそんな話をどっかで読んだ。記事によっては彼女を戦犯扱いしているようなのもあって、それは彼女にとって酷だろうと僕は思う。

僕は基本的に報道番組やドキュメンタリーは頑張ってもらいたいと思ってるから、この番組も始まった当初は何度か見たものの、彼女をメイン司会に据えてるとわかった時点でめまいがしそうになった。どこのプロデューサーに気に入られたのか知らないが、あれは彼女にあんな役を振った人間の責任だ。どう見ても彼女に報道のメインは荷が重い。なにより硬派なニュースをやる時はまずビジュアル的にきつい。あんな体だし。あんな顔だし。

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業務連絡

えー、この時期になりますと恒例のうじくん忘年会をどうするかという話があったりするわけですが、まあやるつもりならもうそろそろ会場とかいろんなこと考えなきゃならんかったりして、それでもタイムリミット的にせいぜいあと10日くらいの間に全部決めなきゃって感じの圧力を内外からひしひし感じたりしているわけですが、私も熟慮に熟慮を重ね、ぎりぎりまで努力した結果、

とりあえずやるかどうか決めないということを決めさせて頂きました。

まあね、もしかするとクリスマス過ぎ辺りにちらっと上京するかもしれないんだけど、いま気分的にも事務的にも会場探してみんなに連絡してとかそんなことやってる余裕がないもんで、一応こうなったらもう年明けに新年会でいいじゃんとも思ってるんですが、諸般の事情で期限は明記できません。

そんなわけで、いや俺は年末でないと盛り上がらないんだああという人は、個人的に連絡ください。そしたらもし年末に上京した場合、連絡取らせて頂きます。でも、とりあえずいまは上京するかどうかを決めないということを決めた状況なので、そんなことで関係が冷えたとか言わないでね。

以上、業務連絡。

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坂の上といえば・・・

多分関西だけの番組だと思うのだが、夜中にさんま司会のクイズ番組のようなものがあって、これの定番クイズの一つにフリップで、ある複合可能な単語を示し、たとえば「アイスと言えば、何でしょう?」みたいに後に続く言葉を回答者に書かせるというものがある。するとそれぞれ「クリーム」とか「エイジ」とか「ノン」といった具合に思いついた言葉を書いて、回答者の一致した数が多いほど得点が高くなるというルールになっている。

別にその番組がどうという話ではなく、あくまでこれは単なる前振り。要するに、たとえばいきなり「坂の上の、といえば後に続く言葉は何でしょう」なんて聞かれたとしたら、たぶん僕が真っ先に思いつく言葉はいままで「田村麻呂」しかなかったのだけれど、もしかすると来年辺りはたまに「雲」なんて言ってるのかも知れないという話。

NHKが3年くらい前から宣伝を始めていたドラマ『坂の上の雲』の放映が、いよいよ先週から始まった。僕は第1話だけ、しかも前半40分くらいまでしか見ていないが、いやあ3年前から宣伝したくなる気持ちもよくわかる。しかもNHKは、多分これを制作するために2年くらい前からNHKスペシャルや、その時歴史などの番組を使って、明治を盛り上げるための下準備をしていたフシがある。Nスペは確か去年、明治特集をしていたはずだ。

さらにこの秋からいよいよ本編予告、番宣番組を総力投入。ちらとでも見てしまうと、確かに期待度は高まる。それは僕が言う偏差値を高める効果にほかならず、つまりは見る前に相当ハードルが高くなってしまうということでもある。作品自体は水準以上のレベルなんだろうけど、やたら評判が耳に入ったあとに見てしまったため、何となくこの程度のものかと思ってしまった「おくりびと」は、まさに見る前の期待度の高さに邪魔された例だ。あれと同じようなことになるとつまらんなあと思いつつ、とりあえず第1話は放映日に見た。

もうね、冒頭から僕は鳥肌が立ちましたよ。

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らくごしゃの夜

昨夜はそんなわけで、夜中に閉店間際の『くらま』に出かけるといういつも通りの迷惑な客スタイルで、風邪の病み上がり間もない親方相手に最後の客となってひとくさり鬱憤晴らしをし、店を出たのがもう0時頃。飲んでるうちに煙草が切れたので、近くのコンビニに寄って帰る。

コンビニって最近はほんといろんなものが置いてあって、まあDVDやゲームソフトなんてのは前から見かけたから、きっとCDもその頃から置いてあったのかも知れないが、まず普通コンビニでCDなんか買おうとは思わないよな。ところが人は状況と気分が許せば、たとえコンビニで売ってるCDでもつい買ってしまうものだという事実を、昨夜久々に再確認してしまう。

この、状況と気分が許せばという条件は、もともと僕自身にそういやどうも妙な傾向があるなあと、気づいたところからきている。それは何かと言えばこういうことだ。僕は高速道路のサービスエリアに入ると、なぜかついCDを買ってしまうという癖があるのである。

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やめたやめた

先々週上京していたのだが、ほとんど個人的な取材と執筆、つまり金になるかどうかわからん原稿を書いているだけで時間が過ぎてしまい、結果的に誰ともコンタクトせずに帰ってきてしまったが、ちょうどその最中にこの春から月刊で連載していた仕事が一本、打ち切りの連絡があって、まあ、毎回多少持て余し気味だった仕事とはいえ、やはり切られるというのはあまり気分のいいものではなく、多少落ち込んだ感じで東京から妻に電話を入れたら彼女は聞くなり「良かったじゃないの」と一言応え、ああ、なるほど、そう考えればそうかとこちらも納得し、そう思えば気分も軽くなってきた。

とはいえ、一昨日「なみだ」の原稿をあげて送った直後に、担当巨乳S嬢から電話があり、ちょっとその中の言葉にカチンと引っかかってしまったもので、僕は男の担当相手には何度もやった経験はあるものの、女性相手に、まして巨乳相手にあまりした覚えはない剣幕で、やや声を荒らげて一方的に電話を切ってしまうような事態にあいなってしまった。

以来、「なみだ」をもうやめようかと、この二日ばかり思案している。

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