■ 2010/08/01(日) 14:43:19 :曇り
10時頃目を覚まし、朝食代わりに妻の作ったそうめんを食べた後、昼から自転車で近江八幡コメダコーヒーへ仕事に出かける。
コメダコーヒーは最近出来たファミレス並みの規模を持つコーヒーハウスだが、聞いた話によれば本社は名古屋かどっか、とにかく愛知の方らしい。だからかどうか、コーヒー一杯頼むたびに必ずピーナッツの小袋がおまけでついてくる。なにしろ愛知と言えばモーニングサービス発祥の地。なるほど気持ちを物の形で表わすことに関して、あの土地柄にはてらいがない。
何か人にサービスしたいとか、自分のサービス精神をアピールしたいと思った場合、照れてはダメである。とは、僕が大人になって学んだ真理の一つ。昔、世話になっていた出版社の社長は回天の生き残りで、社員四、五人で始めた会社を日本でトップクラスの大エロ本出版社に育て上げた立志伝中の人物だが、編集会議の席などでこの人がよく言っていた。企画というのは中途半端に立ててはダメだ、やるというなら他人から顰蹙を買うくらいのところまで徹底的にやらねば読者にはアピールしない、と。
この教えを忠実に守っていれば僕にもいまごろヒット作の一つや二つ残せたかもしれないが、基本的に根が照れ性のせいか、どうにもそういう割り切り方をする作品はいまに書けない。この中途半端さがネックなんだろうなと自分ではわかっているが、作品がある程度作家の性格を反映したものにならざるを得ないと考えれば、僕にはやはりその方向は無理であろう。
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