無事!
昨日、気仙沼の友人に電話が通じる。港に近い市内に住んでいたOくんの電話はつながらなかったが、山の方に住んでいたAくんの電話は繋がったのだ。
Aは年賀状ももう十年くらい途切れていたから、直接話すのは実に二十数年ぶりくらいになる。が、友人には違いない。相手が僕だとわかると、彼は昔と変わらぬ茫洋とした調子で訊ねたものだ。「おぉ~う、久しぶりぃ~。今日は、どうしたあ?」
どうしたもこうしたもあるかっ!!! おまえ、いま自分の置かれてる立場が全国的にどれほどものすごいことになっとるか、全然わかっとらんやろっ! と、僕は安否の確認をする前に、すでに脳の血管が数本ぶちぶちっと音を立てるのを聞きながら怒鳴っていた。そんなこと言ったって、電話が通じるようになったのはやっと今日からだべさとAはぶつぶつ言うておったが、デスクの上に置いた左手の甲が何か冷たくなったのは、顔からだらだらと流れていた涙のせいであったと、電話を切ってから気づいた。
無事だった。Aの方は山に近い位置に家があって、もちろん地震は激しく揺れたが、津波の被害は受けずに済んだのだ。Oの家はダメだったらしい。ただし、Oの一家は全員無事で避難していることをAが教えてくれた。避難生活を送っているなら相当に大変ではあるだろうが、それでもみんな無事だったならそれに越したことはない。
僕はAの間延びした声にいらいらして、人がどんだけ心配したと思ってんだという思いもこめえの、ほぼずっと電話では怒鳴りまくっていたが、この時の僕の顔をビデオにでも録っておけば、きっと竹中の笑いながら怒る人のネタを完全に再現したような状態になっていただろう。
とにかくよかった。……ほっとした。
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コメント
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いいですね、友人って。
あとアバターが可愛すぎです。
投稿: しゅう | 2011年3月22日 (火) 10時12分
ありがとうっす。まあ、何年会わなくても思春期の頃を共に過ごした仲間というのは、またちょっと特別なあれがあるよね。
とはいえ、アバターは多分に僕としては自虐的にと言っていいほどリアルな再現に努めたつもりだが……うちの妻と同じ感想だな、それは
投稿: ujikun | 2011年3月22日 (火) 17時33分