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2011年5月

昨日借りてきた本

『こんなときどうする?――臨床のなかの問い』 徳永進

 

八日市図書館にある徳永先生の本はたいてい読んだと思っていたが、このタイトルは初めてだった。もしかして最近入ったのだろうか。

 

徳永先生の専門であるターミナル病院に送られてきた患者さんたちの実例を下にして、様々な、主に癌で亡くなる人々の最期の様子と医師側の対応が具体的に描かれる。どちらかというと一般人を対象とするより医学生や看護学生向けに書かれた本だろう。

 

僕はもちろんこういう本をネタの材料集めに読んでいるので、描写が具体的であればあるほど嬉しいんだけれど、なにしろ事実の持つ迫力は穏やかに最期を迎える人よりも、亡くなる前に一悶着も二悶着もあるような死の方が印象に残るもので、あまり毎日こんな本ばかり読んでいると、だんだん暗澹たる気分になってくる。

 

死が、もうそれほど遠くにあるものだとも思えなくなってきたという事情もあるのだろうか。だとすれば、その原因は、あながち年のせいだとばかりも言えなくなったような気がする。

赤の方、アタックチャーンス!

なにしろ、田中好子さんが亡くなったことについて何か書こうと思っていた。
 
僕は別にキャンディーズのファンというわけではなかったし、いわゆるラン、スー、ミキと並べられてどれか選べと言われたら、多分スーちゃんは一番最後まで残ってしまうタイプだったが、そんな僕でも同じ時代に青春を走っていた者の一人として、田中さんの死に関しては物思うこともあったはずなのだ。……結局、大したことも思い浮かばなかったので時間が過ぎてしまった
 
そうこうしてるうちに出崎さんが亡くなった。このことについてもかつてのアニメファンとしては、ぜひ追悼的な話の一つもUPしようと思っていた。そもそもここにきて、最近またアニメ関係の巨星が次々と亡くなっているのだけれど、いかんせん裏方の話題とされているのか目立ったニュースとして表で聞くことがほとんどなく、おまえらこの方々にいったいどれだけ世話になってきたと思っているのか的な文の一つでもかまそうと思っているうちに、時間ばかりが経ってしまって、もう旬の話でもなくなってしまった。
 
こういう人たちに比べると、先週亡くなった児玉清さんの場合は、僕らの世代にとって、そう個人史に密着した存在というわけではない。でも彼の死を報じるニュースを見ていて、ふとどうしても書きたくなったことがあったので一つだけ書いておく。
 

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日曜深夜の妄想

今夜はTBS系列で『仁』をやっているはずだが、あいにく僕は日曜のこんな時間だというのにまだ『なみだ坂』があがっていないので、仕方なく仕事場でパソコンの前に張り付いている。

 

もっとも『仁』は毎週録画をセットしてあるので、時間のある時にゆっくり見ればいいのだが、問題は『なみだ坂』の原稿が近頃、以前にも増して遅れ気味ということ。まあ、はっきり言えばこれにはこの作品を続けていくことへの僕個人のモチベーションの甚だしい低下という問題もあるのだが、このことはあんまりこんなところで言い過ぎると、多分僕がいままでバカにしてきたろくでもない原作者の仲間入りをすることにもなりかねないので、そういう話はいずれナマ俺とナマ飲みした奴の誰かにぶちまけるまでとっておく。

 

というわけで、今日したい話は『仁』の話題を出したついでに、もう一言。
 

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昨日買った本

『完全なる首長竜の日』 乾禄郎

 

読了。宝島の『このミス』大賞とはどうもそりが合わず、この賞を取った作品でそもそも読みたいと思わせるような作品がほとんどなく、たまに読んでみてもハズレ感に襲われてしまう経験を何度かしてるために、最近は『このミス』だと言われるとむしろ敬遠してしまうようになっていた。

 

だからこれが『このミス』大賞だったとは、買った後で知った。しまったと思ってもあとの祭。とりあえず書店でこのタイトルを見て、思わずなんじゃこりゃ? と、手に取ってしまい、知ってる人間ならこれがサリンジャーのタイトルのパロディだろうというあたりまではわかっても、読まない限りはそこ止まり。でまあ、はっきり言えば僕はこれはタイトルに引かれて買ってしまった。その意味ではこのタイトルを付けた人間の作戦勝ち。

 

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地上より永遠に(;^_^A

009

       世界中の人が、なかよく平和で暮らせますように・・・・・

まるで子羊のような心臓の私(^_^;)

基本的に僕は人とのコミュニケーションが苦手で……まあそう言ってしまうといま書いてて、それはちょっと違うかもしれないと思ったので書き直す。
 
僕は多分、その気にさえなれば不愉快でない限りたいていの他人と話を合わせることも出来るし、そういう意味ではコミュニケーション能力はまあまあ高い方だろう。むしろ僕が調子よく話せる相手にとっては、僕はただのお喋り好きな中年親父とさえ見られているかもしれない。
 
で、その評価はそれはそれで間違いではない。ただし僕は、相手が誰だろうとべらべら喋れるわけじゃない。それに、やはり僕はそこそこ気分の波が激しいので、喋りたくないときは誰とも喋りたくないという時間だってある。
 
何が言いたいかというと、つまり僕はのべつまくなく誰かに話しかけていたり、誰かの話を聞いていたりするような素養というものがあまりなくて、これを一言で言えば要するに僕は、自分以外の他人に原則的にあまり関心がないということなのだろう。
 
そんなことでよく物書きのような商売がやってられると自分でも時々思うことがあるが、フィクション作家の場合はあんなもの、おおむねナルシストの塊だからね。だって自分の創作物の中に出てくるキャラクターは、結果的にすべて、自分が好きなように作った分身だもの。だから極端に言えば引きこもりのような人だって、とりあえず作家にはなれる。職業的に他人への好奇心が素養として必要になるのは、多分ドキュメンタリーをやる人の方だろう。
 

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その子はまだごはん食べてないの~っ!

とりあえず4月に書き溜めていた日記も何点かあるのだが、それを推敲した上で順繰りに出しているとますます現実の日付とブログ内日記の乖離が激しくなるばかりなので、どこかで思い切って詰めていかねばならない。ということで、もう5月。というところから始めます。

 

どうせまた更新と日付の間は開いていくと思うが、原稿の〆切予定と実際の入稿日の差が現在4週くらい差が開いている(もちろん遅れている方に千点!)らしい本業の日程よりはましか>をい!

 

まあ、最近、といっても先週か先々週にUPしたのが、もう一と月くらい前の春休みの頃に書いた記事で、それを読んで、春休みなんかとっくに終わっとるやないか! と僕を突っ込む電気屋のような男もいたりして、ああ、それはそうさ、確かにそうだが、そのことで俺がおまえに何か迷惑かけたかっ!?

 

と思わず突っ込み返したくなったりもする今日この頃。とはいえ、折々の話題が絡む記事をUPしとる以上、夏の盛りに冬場の話をするようなわけにもいくまいという意見はある意味正しい。ということで、なるべく日程格差は縮める方向で努力は続けるが、これがただちにブログに影響を及ぼすものではない。って、じゃあいつ影響を及ぼすんだよ、をい!
(そんなこと言いながら、この記事をアップした時点ですでに一週間のタイムラグがあるが・・・)

 

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