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スリムクラブなFB

ま、たまたまとは思うのだが、今月はけっこうブログの更新というものをした。
 
もちろんこれは当社比の話で、ブログを毎日更新しているような人からみれば、一週間に1回くらい更新したといってとても威張れる話ではない。それでもここの常連さんならば、これがどれほど凄いことかはわかってもらえるかなあって、うじくんはうじくんは少し甘えてみたり。で、今日はふと、最近の更新頻度が高くなってきた理由を考えてみたのだが、第一は多分これだな。
 
実は今月に入ってから僕は日記をほとんど書かなくなった。日記といってもこのノーパソに仕事の合間に時々書き込んでいるこれは、基本的にブログの下書きを兼ねている。つまり最初から公開を前提とした文章になっているため、純粋な個人的日記とは多少趣が違う。
 
ただ、ブログに記事を書く前に下書きをしておけば、そこそこまとまりのいい文章を書いたり、それなりに文に芸をさせてみようなどと心を配れる反面、文章に満足がいかなければ、いつまでも公開せずに寝かせてしまうということがままある……てゆーより、まままままっ、くらいの感じである。ま、〆切のない小説の原稿のようなものか。いずれにせよ、中には信じられない人もいるかも知れないが、これでも僕は下書きもせずに、ブログに思いついたことを気ままに書いてしまうようなことは避けてきた。ところが・・・
 

以前は非常に抵抗のあったブログ直書きだが、最近、微妙に抵抗感が薄れてきた。忙しくてゆっくり日記の文章を吟味する気にならなかったせいもあるけど、とりあえず短い話ならちゃちゃっと書いてもそれほど破綻した文章にはならないかと思って、実は今月UPした文章はほとんど直書きになっちまってる。

 

これは恐らく、FaceBookと無関係ではあるまい。だいたい僕はいままでSNSを目の仇とまでは言わなくても、あまり積極的に使いたいという気分にはなれなくて、みくもついたも一応登録はしてあるが、たとえばみくで僕が何か書き込んだのはもう4、5年前の話だし、サイトを覗くのも1年に2、3度あればいい方だ。じゃ、やめりゃいーじゃんとか思われるかもしれないが、とりあえずみくでしか連絡取れないお姉ちゃんが一人いて、多分そのせいでまだみくを抜ける決心がつかないでいるのだな。

 

そんなお茶目な小話はともかく、なのに同じくSNSの一種であるFBに登録したのはもう半年くらい前のこと。朝の小倉さんがやってる番組で、ちょうど映画の話題も絡めて特集していたのを見ながら仕事していた僕は、つい、テレビの中で説明しているFBへの登録の仕方に反応して指が動いてしまい、あっと気づいた時にはしっかりFBに登録してしまっていたのだ。ま、最初はそんなものである。

 

だから案の定、それから半年くらいは塩漬け状態。登録したって何をどうすればいいかわからないし。しかもこちらは実名顔写真入り。最初は結構びくびくして、ごくたまに、友達リクエストとかいうのを送って来る人がいたが、そんなの顔も名前もまったく知らない人ばかりだったからことごとく拒絶、友達100人出来るかなどころか、半年間ずっと友達は0人だった。

 

きっかけは東京にいる同業の友人が、やはりFBに登録していることに気づいてから。しばらく上京もしていないし、ずいぶん会ってなくて、これ幸いとこちらから声を掛けた。友達承認が行なわれ、これで会えずとも気軽に連絡取ったり、本人が何か書き込めばの話だが、動静を確かめることも出来る。こりゃいいや。さっそく東京の友人関係で何人かご無沙汰になってる連中を捜し出し、ぽつぽつと友達を増やしていった。

 

この際、実名原則ルールが非常にありがたかった。名前で調べやすいというだけではない。探す相手が実名ということは、そのまま現実生活の延長のようにつきあえる、つまり互いに知っている相手の姿のままでやりとりできるということで、僕は知り合いとつきあう分にはこっちの方が楽でいい。

 

たとえば僕はみくでは「島左近」というハンドルで登録している。僕がこの名前にしたのはちゃんとした理由のあることではあるが、でも僕の知り合いかその知り合いがみくを通じて僕のページにアクセスするたび内心、「島左近だって。うぷぷ」と思われる可能性はあるわけで、そういうことどももまた僕があれを通じてあんまり誰かとやりとりしたくない理由の一つになっている。

 

しかしFBなら、なかなか会えない友人とも接触でき、いま何やってるかわかることもある。というわけで僕は、原則的に滅多に会えない友人たちを誘って友達リストにしようとしていたのだが、どこでどう調べだしたか、「くらま」に行ったら顔を合わせるような人からも友達リクエストがかかるようになってしまった。まあ、それはそれで嬉しいことではあるけどさ。でも「くらま」に行けば会える人の場合、なんかお値打ち感薄い気がする(^◇^;)

 

そんなわけでちょこちょこFBを利用し始めたわけだが、たとえばこちらはブログなどと違ってあまり大したことは書き込んでない。ま、ブログに大したことを書き込んでるのかと突っ込まれると弱いけど。ともかく大したことでなければ、わざわざ下書きする必要もほとんどない。そんなこんなでブログより気楽に書き込む機会がよくある。結果的にその感じがブログの方にもフィードバックしてきたようなのだ。そんなことでブログも直書きで更新する機会が増えてきたという話。

 

という、ここまでが前振りで、いよいよ今日の本題。

 

去年のM-1決勝において、独特の間合いで会場の爆笑を誘い、結果的にM-1の後は優勝した笑い飯より売れてしまったスリムクラブというコンビがある。彼らの漫才、まああれは実質コントだけど、あのネタを見ている人ならわかると思う。だいたい彼らはまだネタが2つくらいしかなさそうだし。

 

ボケ担当の男が、道を歩いている迷惑をかけられる役の男におそるおそるという感じで近づき「あの~ぅ……もしかしたら、以前……僕と一緒に……住んでいた人ですよね?」と呼びかける。そこから彼らの奇妙にずれた会話が始まるのだけれど、もちろんこんな呼びかけ方をされた男の方は立ち止まってしばらく当惑し、それからゆっくり答えを返すわけだ。

 

「……ちがいますよ」

 

これって漫才のネタだからおかしいと思えるけど、考えてみたらこのシチュエーションは真面目に成立する場所がある。たとえばこのFB。

 

僕が東京の知り合い関係を一通り探し出しているときに、ふとその合間に、幾つか入れて検索してみた名前がある。それはもうね、30年くらい前につきあっていた人の名前だったりするわけで(^^ゞ。男はさ、ついこんなことしちゃったりするのさっ。あんたにだってきっと覚えがあるでしょでしょっ。

 

別に探し出してどうこうってわけじゃないが、もしそれらしい人がいたらFBのページを覗き込んで、元気だったら嬉しいなとか、そんなくらいのことである。この点、足跡の残るみくでは基本的にそんなことできない。最近は足跡も消せるとかって聞くけど、そもそも足跡を消すという行為が必要になる前提が、自分に何となく後ろめたさを思い起こさせてしまうではないか。

 

FBならその点、気楽だ。それに30年前にライターやら編集者やら劇団員やらだった場合は、いまも積極的にこういうツールを使ってそうな気がする。と、こっちは勝手に思い込み、それでまあ、たとえばためしに一つ、忘れがたい名前を入れてみたと思いねえ。FBの人名検索機能は、1文字入れた時点から検索を開始し始めて、たとえば「あ」と入れた時点で名前が「あ」から始まる人の候補がドロップダウンで次々と現われ、2文字目を入れればまたそれで候補が絞られていく形になっている。

 

思い切って全部名前を入れてみた。・・・・・・あった。

 

しかも8人も!

 

……は、8人ですか

 

FBのプロフィールは自分で公開する範囲を決められる。つまり、まったく知らない人間に自分の出身地やら連絡先やら交友関係を知られたくないと思えばいくらでもガードできる。特に女性の場合は、下手なことを公開したらうるさいことが多いのだろう、たいてい他人に閲覧される情報は制限していて、たとえばこの検索で引っかかった8人なんか、8人全員、名前しか公開してなかった。

 

わからない。この中に、昔つきあってた女がいるかどうかさえわからない。なにしろヒントが名前以外、何もないのだ。だからもし僕が、この中に昔の彼女がいるのかどうか確かめたいと思ったら、全員にメールでも出して、こう確認するしかない。

 

あのぅ……もしかして、あなた……

むかし……僕と一緒に住んでませんでしたか?

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コメント

わざわざ聞かなくても大丈夫ですよ。毎日、8人をクリックしていればいいんです。こちらが頻繁に特定の人のページを見ていると、FBの場合、相手に「この人は、知り合いですか?」と聞いてくれますから(多分)。ただ、あんまりしつこくやってると相手からストーカーかと思われてブロックされるかも。さらに全員からブロックされた日にゃあ……(以下略)

げえぇっ! そ、そうだったのかあ~っ()

そんな罠があったとはまったく知らなんだ。こんなとこがまだまだ迂闊にSNSになじめないところなんだな。

じゃあもしかして……あんたのページにも、僕は知り合いですかって聞かれたりしたのかな?()

それって、本名のほうすか? それともペンネームのほう? ujiさんは、一度も現れたことないなぁ。多分、頻度とか共通項(友人、グループ、学校等々)によって現れ方が違うんだと思う。この辺がFBのうまさなんだろうけど、「どうしたら、こうなる」とははっきり公表していない。それで時々、「この人は、友達ですか?」とかいきなり聞かれてびっくりしたり、と。まぁ、こちらが探していると、相手に伝わる、というのはある程度、意識しておいたほうがいいと思います。

え? PNでも登録してる!? つっても僕が知ってるPNは一つしかないので、多分それで探してなかったんじゃないかな。

そっちもFBやってんだねってわかったのは割と最近で、それもふと、そうだ! 確かあいつ本名あったじゃん!(当たり前か)って、気づいてからのことであった()

なぜすぐにリクエストしなかったかというと……あんた、俺の原稿待ってる人ともうつながってない?

PNしかない奴がいたら、見てみたいわ 私も、ujiさんがFBやってるのを最近知ったけど、まぁ、ちょっとゴニョゴニョ。他にもいるんだけど、現実社会で近い人は(頻繁に連絡取り合っているという意味ではなく)、照れてしまうんですよね。
ujiさんの原稿待ってる人も、私とは仕事上の繋がりがまだないから申請して下さったのかと。でも、ujiさんのページは多分、見てるかな
(・∀・)ニヤニヤ

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