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寿命を延ばすのに有効らしい簡単な方法

昨日のNHKスペシャルで『あなたの寿命は延ばせる~発見!長寿遺伝子』という番組をやっていた。
 
このところ、震災やら原発やらの絡みでとかく気が滅入るテーマの続いていたNスペだが、これは久々に明るそうな話。NHKもそう思ってか、進行役もなにしろ欽ちゃんだ。こういうところがいかにもNHKな人選というか、いまどき欽ちゃんをメインMCに据える番組なぞ、NHKか仮装大賞以外にはまず考えられない。
 
番組では、長寿遺伝子ともいうべき存在のサーチュイン遺伝子というものが発見されたという話を中心に、この遺伝子を活性化させるとどんな効果があるか―それはもうものすごい効果で、血管を若返らせ、認知機能も正常に保ち、免疫も活発になって癌の発生も抑制されるとか、一応それらは学問的成果として報告されているのだけれど、そりゃほんとに死なないよなあと思えるほどの劇的な効果をもたらすものであるそうな―同時にこの遺伝子はどのようにすれば活性化できるのかというポイントについても解説を加えていた。
 
すごいよ、サーチュイン遺伝子。これが活性化したと思しき人は、この番組の中にも何人か出ていて、みんな百何歳とかいう年なのに、マラソンするだの車を運転するだの、何かぱっと見、70代くらいかなと思えるような人ばかりで、それを実際に映像で見せられると、どひゃあっと驚く。はっきり言えば、この中に出てきた百才以上のお年寄りよりも、欽ちゃんの方が老けて見える。見る前から予想されたことだけど、それは番組的にどうなんだ。狙いだったのか?
 

実際、最近どうも寿命が2極分化してきてるみたいで、早く死ぬ人は僕らの世代、つまり50代から40代くらいでばたばた斃れていなくなる一方、と、ここまで書いて思い出したので急に話は変わるが、川上とも子さんが亡くなったということを僕は今朝知った。ごめんね、なんか話がザッピングで()。ま、なにしろ酔った勢いでいま書いとるもんじゃきに。どこの生まれだ? ……まあ何にせよ、またアニメ界の損失だよ()
 
川上さんは妻が大ファンであるところの『ケロロ軍曹』で、ケロロの飼い主(?)じゃなくて、人間の親友役を吹き替えていた、扱いとしては準主役である。僕はもう12、3年前くらいになるか、まだ埼玉にいた頃で、この人の名前は意識してなかったが、この人の声に一度惚れている。当時、僕がハマっていたテレ東でやっていた『少女革命ウテナ』というアニメで、主人公の天上ウテナの声をあてていたのが、この人だったのだ。まだ41才。てことは、ウテナの頃は20代だったな。いかほどか無念であったろう。黙祷。
 
で、早く死ぬ若い人も多いのに、90代、どうかするとぽつぽつと100才代も、何だか最近はマジでよく見かける。母の入居しているホームなんかいくと、ほとんど80代から90代のお婆ちゃんたちばかりで、今年77の母なんかまだあそこじゃ若手だもの。僕も2、3ヶ月前に『なみ診』の中に100才を過ぎても女の尻を追っかけ回してるような元気な爺さんを登場させたが、あの頃はまだ、そういう爺さんもいるという事実を知っていただけで、ではなぜこの爺さんは元気なのかという科学的根拠は示せなかった。この番組を観た後なら言える。
 
そうか。サーチュイン遺伝子が大事だったのね。
 
これを活性化させたラットの実験でも、その効果たるや歴然と差があるのだけれど、実はこの遺伝子を活性化させること自体はそれほど難しい話ではない。特別な道具や薬が必要なわけでもないし、ただでできる、いや、むしろ経済的には助かって医療費の心配もなくなる、一石二鳥の夢のような方法があるのだ。別にもったいつけるほどのことでもない。その方法とは要するに、空腹でいることである。
 
ラットなどの実験によれば、サーチュイン遺伝子はだいたいその個体が必要とする1日の摂取カロリーから30%くらい少ない栄養を摂取する生活を続ける必要があるらしい。現にアメリカで取材に応じた100才以上の男性は、この20年くらい小食を通してきたらしいし、日本の長寿老人の食卓も、ご飯を茶碗に半分、あとは鮭の切り身が半分、他の惣菜も皿にほんのちょんもりと盛ったものが2皿くらいの食事風景であった。この小食効果がはっきりした以上、人類の平均寿命は最終的に120くらいまでは延びるはずだと断言する学者もいる。
 
すなわちサーチュイン遺伝子とは太古の時代、それこそ生命の発生時点の頃から細胞レベルで飢餓に対応するためのシステムであり、飢餓を生き延びるためのスイッチが入ることで、様々な体を長持ちさせるための影響を及ぼすのだ。オチを言ってしまえば単純だが、その分、なるほどと腑に落ちる説明でもある。
 
さあ、長生きしたいみんなはここで選択を迫られる。長生きやめますか。それともずっと空腹感を覚えながら生きていきますか? 僕の答は……
 
はい、やめます。てか、サーチュイン遺伝子と聞いて、サーロインステーキに似てるなんてすぐ連想してしまう僕には無理です。やっぱりね、生きてる以上はうまいものを喰って、うまい酒を飲んで、それでようやくしみじみと、生きててよかった~と思える機会を増やしていきたいなと考えるわけです。何かを我慢しながらただ長生きできたとしたところで、果たしてその人生、楽しいかなぁ。なんてね。

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