« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

年賀状終了! なれど年始はなお見えず(T.T)

とりあえずいま年賀状の図案と宛名をプリントアウト完了。……すごい。年内に年賀状を作ってしまうなんて、恐らく二十数年このかたなかったことだ。ではなぜ、こんな年末という時期に年賀状を作れてしまったか。これはひとえに、年内に終わらせるべき仕事がまだ終わってないことによる()
 
早い話、僕はくそ忙しいときほど、余計なことをしてしまうという癖が昔からあって、僕が普段からくそ忙しいと言っていることの実態はほとんど、次から次へと仕事をこなしている状態のことをさしているわけではなく、ああ、それだったらば本当にどれほどよいことかとも思うのだが、要するに仕事が全然進まないのに〆切だけがどんどん後ろへ流れ去っていってるようなそんな状態のことを表わす場合がほとんどである。
 
といってこの仕事、進まないからといってキーボードか原稿用紙を睨み付けていればいつの間にかすらすらと仕事が進み出すというものでもない。仕事が停滞してしまったら思い切って短い気分転換でもしてから再び仕事に取りかかる方が遙かに効率がいいのだ。ま、僕の場合は短い気分転換のつもりが長い仕事忌避状態になってることもしばしばなので、それがまたさらに仕事を遅らせることになるのだが。
 
というわけで、年賀状がこんなに早く……といっても晦日だけど、俺的には十分これで早い。なにしろ例年なら年賀状を作り始めるのは早くて1月2日からだ。正月に来た年賀状を見て、ああっ、早く返事を書かなきゃ! という思いでようやくとりかかるのである。そもそも年賀状って、返事感覚で書くもんじゃないだろけどさ、ま、ともかく早く作れてしまったのも目下の仕事状況の泥沼のおかげであると。こういうわけであります。
 
ちなみにだからといってこの年賀状、今日は出しに行きませんから。そんな精神的余裕まではやっぱりないのよ。ともかくいま目先の仕事を一つ二つこなしておかないと、外に出る気分にもなれない。そんなこと言いながら今夜は恒例の親方家での忘年会に招かれてるから、それまでにはともかくちょっとケリつけとかなきゃなんないんだけどね。……ま、やっぱ今年も無理だったな()
 
この記事見て、お、では来年のうじくんの年賀状は例年より早く着くのかと思われた皆さん、甘いっす! ま、それでも今年は10日を過ぎることはないと思うので(たぶん)、楽しみにお待ち下さい。それでは、どなた様もよいお年を。

もう3つ寝るとお正月

ひどいもので、明明後日はもう正月だというのに、まだ仕事が終わっていない。そのうえレギュラーの仕事も年内にもう1本入れることが至上命題とされていて、せっかく普通の状態なら年末年始合併号とやらでこの時期、連載陣も一息つけるように(その1本分ギャラは減るが)なっているのに、「うじさんの場合、この年末年始とゴールデンウィークの年2回しか進行を少しでも正常な状態に近づけるチャンスはないんですから、休まないでください!」とか2代前の担当編集から代々同じことを言われている。
 
ふん。いまのペースだと次の原稿渡せるのは元旦の朝だ。ちなみにいまの言い方、元旦が元来「元日の朝」を指している言葉なのだから、眉間の間なんて言葉と同じくいっちょまえの物書きがやっちゃいけない表現なんだけど、あえて元旦の朝を強調してやるぜっ!
 
てなことを主張されてるような気分になったのが、先週から読んでる岡田斗司夫の『遺言』。僕はこの人の本はときどき読んでいて、それはこの人を好きとか信用してるというわけではなく、どちらかというと僕はその反対の立場で考えてしまうことの方が多いのだけれど、僕も自称アニメファンの一人である以上、長いことアニメにお世話になってきて、そのほぼ同じ世代で見てきた岡田さんの発言というのはやはり要所要所でトピックス的に気になることがある。なにしろアニメが熱かった頃、業界の中から見てきた人の一人には違いないし。
 

続きを読む "もう3つ寝るとお正月" »

年末カウントダウン!

もう年末が目に見えるところまで近づいてきた。最近、どうしてこんなに時間が早く経つのか不思議でならない。先月の中頃、あと50枚くらい月内に仕上げると言っていた原稿が、まだ終わっていない! 自分的にはもうこれ以上の越年はデッドラインだ。すでにこの仕事を仕上げると約束してから3回目の正月を迎えようとしている(T.T)
 
この時期に連載の原稿の方も引きずられるように遅れている。編集からはせめて年内にあと3本入れてくれと言われているが、この連載1本だけで喰っていけるわけじゃないんだからさ。まあ、喰っていくだけなら何とかなるし、実際この3年くらい、他に仕事する余裕がないのでこの1本だけしかやってないが、はっきり言って月の収支はとんとんか赤字です(T.T)。さっさと別の出版社に鞍替えすべきだったなあといまとなっては思うけれど、一応はあそこまで育った「なみだ坂」をうっちゃるわけにもいかないし、と思っていたらとうとう50代も半ばを越えてしまった。
 
ま、手を休めるとこのように愚痴しか思いつかなくなるので、また仕事にかかります。とりあえず小説の仕事の手を休めて連載の仕事を片付けるか。あと1時間で15枚書かなきゃ計算に合わないんだけれど、はっきり言って無理だな。というのもあと1時間くらいしたら、今日は母のお世話になっているホームのクリスマス会に行かねばならず、そこでギターも弾かねばならない。例年なら親方に手伝いを頼むけど、今年は僕の仕事の状況が厳しく、直前までどうなるかわからなかったために頼んでない。でもそれをこなしても、そのあと施設長と面談会議があり、なんだかんだで夕方近くまでかかりそう。
 
で、今日の6時半頃からは例年の合気術の稽古をやっている仲間の忘年会。これも多分、3~4時間はかかりそうだから、となると今日中に原稿を上げることがますます難しくなる。しかも風邪気味。といって明日は妹の家で姪っ子たちのためにクリスマス会だから、もうね、この時期になるとほんとクリスマスがうらめしい。たかが異教徒の聖祭ではないかっ。子どもの頃は、どうしてこんなものが待ち遠しかったりしたのだろうかと腹立たしささえ覚えてしまう。
 
ま、仕方ないか。きっとクリスマスと書いて師走と読むのだ。

次から次へと死んでいく(T.T)

いや、今日は善ちゃんの話やないで()
 
要するにもう今朝のことだったか、なにげにニュース見てたら森田芳光死亡と。ええっと叫ぶほどのつきあいでもないけど、おおっ!? とは思いましたな。だってまだ森田さん、若いでしょうに。と思ったら61だって。一応還暦は過ぎてたか。でもまあ、小学校なら僕はぎりぎりかぶってる。
 
最近、ブログをたまに更新しようかと思うネタと言ったら、テレビの話か訃報しかない。だからもう訃報なんかいちいち触れないようにしようと思ってたけど、まあ、最近次から次へと死ぬ有名人が僕らに馴染みのある名前の人が増えてきたということだから、ついつい我慢しきれずに一言茶々を入れたくなるのは仕方がない。
 
森田さんの場合も、初めて『家族ゲーム』を見たときのインパクトは忘れられず、森田芳光の名はあの一作ですぱんと頭に入ったけれど、正直言えば僕の体の中に森田さんに作られた部分はない。もう20代に入って、ある程度は大人だったしね。もし彼の訃報を話題にするなら、僕にとってはむしろ少し前に亡くなった市川森一さんの方が、血中濃度は濃いと思う。
 
僕が脚本という仕事に興味を持ち始め、いずれは僕も書いてみたいと思うほどに焦がれるきっかけとなったのは、まだ日本のテレビ局がちゃんとしたドラマを作っていた頃、中でもシナリオ御三家と言われた倉本聰、山田太一、市川森一といった人たちの作品に触れはじめた時期が、ちょうど僕の思春期と重なっていたためだった。
 
僕が影響を受けたと思っている脚本家もだいたいこの順番で、多く作品を見てるのではないかと思うけれど、もしかしたら市川さんは、僕がその名前を意識する遙か昔から、その作品に親しんできていたのかもしれない。言うまでもなく、ウルトラシリーズであるとか、ブースカであるとか、ああいう特撮物をやってらしたからね。
 

続きを読む "次から次へと死んでいく(T.T)" »

おとうちゃんが死んだ(T.T)

いつかこの日が来ることは予想していたことであったが、とうとうお父ちゃんが死んでしもた。
 
自分ではもっと号泣するかと思っていたが、意外に平然と受け止められたのは、もう先週の頭くらいからある程度、覚悟はしていたからかもしれない。
 
まあ、それにしても『カーネーション』、12月に入ってまるで太平洋戦争開戦の記憶に合わせたかのように時代は戦争モードに突入し、それにつれて話もどんどんと重く、暗くなってくる。今月になって視聴率が少し落ち込んだのもわからんでもないが、まあ朝から暗い話なんぞ見たくもないという客は放っといたってかまやしない。てか、そういう客はいわゆる朝ドラのファンであっても、ドラマという創作ジャンルのファンというわけでもなかろう。
 
何度も言うが、僕はこの時代になってもますます目が離せない。いままでイケイケで生きてきた糸子が、日本が戦争という大状況に突入したことによって、初めて人間関係に傷つき、持ち前の反骨精神さえ時代の重苦しさによって押さえつけられ、しかも彼女自身はそんな中で妻として母として、さらに一家の大黒柱として身も心も安まる暇がなく、その彼女の周囲に次々と苦難も降りかかってくる。もうこの脚本と演出には圧倒されっぱなし。そんな中で、親父が死んだ。大丈夫か、糸子!? 思わず声を掛けて、抱きしめてやりたくなる。いらんって、はねとばされるだろうがな。
 

続きを読む "おとうちゃんが死んだ(T.T)" »

迷宮の中を行く快感

とでも言えばいいのかなあ。最近の深夜アニメとしては2クールも続けるのは珍しい方ではないかと思うけれど『輪るピングドラム』からなかなか目を離せないで困っている。
 
面白いならそう困る必要もないかもしれないが、いま話はもう20話を超えていよいよクライマックスに向けての回収(物語中に張った伏線のネタばらし)時期に入っているはずなのに、いまだに話がよく見えてこない。この段階でこれなら、もう多分、最終回を見終わってもこの物語に仕掛けられた謎を全部解釈することは少なくとも僕の頭では無理だね。だからそれは諦めた。
 
面白いというなら、それはたいていその物語の世界そのものに引き込まれてしまい、その中の主人公たちの運命が次はどうなるんだと気になって仕方がないため、見続けてしまうのが普通のパターンだ。ところがこれも最近の深夜アニメなんかに典型的な特徴だろうけど、近頃の作品はわりと最初の段階で客を選んでしまう。ま、客の方が選ぶんだけどさ。
 
つまり第1話をみて、あ、この話はついていけると思ったら見続けるかもしれないし、あ、これはダメだと思ったらはいそれまでよ。僕なんか最近はほとんどはいそれまでよ、ばかり繰り返している。ま、1クールで終わった『Blood C+』なんか、もしかしたらまだ何かあるのかなとついつい最終回まで見てしまい、そのあまりにもあんまりなオチの付け方に、久々になんじゃこりゃあああと叫びながら激怒したものだが。
 
その意味では『輪るピングドラム』(もうめんどいから、あとはピンドラ)も第1話からなんじゃこりゃあな匂いをぷんぷんさせてたけど、一応2、3話は我慢して見たのよ。大きな快感に浸るためには、そういう我慢が必要な作品も稀にあるから。もちろん監督の幾原さんの名前を信用していたこともあるけどね。
 

続きを読む "迷宮の中を行く快感" »

糸ちゃん猛進中

今日は「朝ドラ」の話。「朝ドラ」と言っても、これは「もしも朝青龍がドラッカーの『マネジメント』を読んでモンゴルで商売を始めたら」という本のタイトルの略などではないので念のため
 
もはや、今期だけではなくここ数年のドラマの中でも、ここまで感心した作品はだんだん覚えがなくなってきた『カーネーション』だが、これだけ僕が騒いでるのに周りで見ている人間がほとんどいない()。「俺、サラリーマンだから朝ドラなんか見ないし」なんて平気で言われる。まあな、この「朝ドラなんか」という言われ方自体にすでに近年の朝ドラの立場とか地位とかが見え隠れしている。
 
だいたい僕が、朝ドラで脚本の出来とか役者の演技とか演出のセンスなんてものについて語りたいなんて思う日が来るとは予想もしたことがなく、たとえば『南極大陸』のようなドラマなら、脚本の出来とか主役の芝居とかけちょんけちょんにけなされても、ま、主にけなしてるのは僕だが、でもそれはそこで勝負しているドラマのはずだから、脚本や演技や演出を批判されたり評価されたりするのは仕方がないことだと思う。朝ドラに関しては、そういう部分で評価するものではないという一般認識が出来上がったのではないか。
 
身も蓋もない言い方をすれば、いまの朝ドラって基本的にはまともなドラマ扱いされてないんじゃないかと。ただ出勤前の時計代わりにつけておく画面なものだから知らないうちに話もヒロインも変わってしまってることもよくあったりして。もちろん話によって今度の朝ドラの視聴率はよかったの悪かったのなかなか伸びないのといった話も繰り広げられるけど、いまどきの視聴率なんてよくて20%前後の攻防だもんね。
 
あれを毎朝、家族そろって見ている光景なんかもう考えられないが、30年くらい前までは朝食とりながら家族で見るなんてこともあったはずだ。あの頃に比べれば家族の光景自体がずいぶん変わってしまったから仕方のない面もあるものの視聴率の話が出たついでに言えば、あの頃の朝ドラの平均視聴率なんて軒並み30%は超えていた。そこそこ好調なドラマなら4割超は当たり前で、『おしん』なんか平均視聴率で50%越してたんだからね
 

続きを読む "糸ちゃん猛進中" »

なんだか地味な「感染」

ま、珍しくほとんど予備知識なしに見てきた映画『コンテイジョン』だけど、この言葉の意味さえよくわからなかったもんな。さしあたって英和辞書入れてるはずのATOKで変換させてみても「根底ジョン」なんてわけわかんない表示するし。誰なんだ、根底ジョン?
 
実際はcontagionは「感染」とか「二次感染」の意味で、映画の内容もこのタイトルが身も蓋もないほどにそのまんま、現わしている。
 
いきなり見ることになったのは、珍しく妻がこの映画を見たいと言い出したためと、キャストが猛烈に豪華だったからだ。ちょっといま、僕に区別のつくだけの名前を挙げても、マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、エリオット・グールド他にも多分一線級の、つまりそれぞれ一人で主役を張れるクラスの役者が集められている。全員四番打者。あんたナベツネですか。思わずソダーバーグにそんなこと言いたくなるラインナップだが、見終わってから僕は思ったね。これ、多分これだけの豪華メンバーでも集めてこんことには、もたなかったんじゃないかと。
 
いや、つまんないかと言われるとそんなこともなくて、一応僕は最後まで見たけれど、妻は途中ところどころ寝ていたようだ。そうだね、つまんないわけではないがけっこう退屈だった。というのが僕の正直な本音か。つまりこれ、従来のソダーバーグスタイルが好きな人なら、それなりに楽しめるかも知れないが、これはある強烈な感染力を持つ致死的なウィルスが世界を襲う話なのだ。もうほんとにね、解説はこの一言ですべて済む。
 

続きを読む "なんだか地味な「感染」" »

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ