夏救助(-_-;)

なんて、まるで中島みゆきの「夏土産」みたいなタイトルで書いてしまったけど、今夜始まった新番組をつい、１時間ちょいもつきあって見てしまった。タイトルはわざわざ書くのも恥ずかしいので勝手に邦訳した『夏救助』のままにしておくけれど
　
もちろん、今期はもともと見たいとか、せめて気になるというレベルのドラマタイトルがいまのところまったくなくて、そんな中でわざわざこれを見ようと思ったのは告白すれば、ずばりオノマチ見たさである。多分、それだけのためにこのドラマを見た人は、最低でも全国に３千人強はいると踏んでいる。
　
なにしろ『カーネーション』が終わって以来、僕はオノマチ中毒に陥ってしまったようで、それまでもちろん彼女の名前をテレビや映画のキャストに見つけると、気にしてる役者さんだから当然チェックはしていたものの、いまは気になるとか、そういうレベルの話じゃないな、こりゃ。ということが、最近わかってきた。なにしろ彼女が出てくると聞けば、ぴったんこカンカンだろうとひるオビッだろうと録画してしまうという節操のなさ。もう状態としては、
　
オノマチが切れたっ！　頼む、オノマチ打ってくれ！　いますぐ打ってくれようおうおうおう！！！
　
てな表現にした方が近い()
　

で、新番組の『夏救助』。かつて傑作『仁』を放映していた枠だから、ＴＢＳの勝負パンツ枠でもあるのだろう。標高３千メートル近い山稜にある診療所とロッジを舞台に繰り広げられる生と死の医療ドラマ。売りはきっと、この夏シーズンにあわせた山岳高原の映像と、ＮＨＫが国民的人気者に仕立てたゲゲゲの亭主と糸ちゃん。ナース役で井上真央でも入れたら、三役完成じゃないのか!?　ま、そこまでそろえなくても、いろんな意味で制作側のあざとさが透けて見え、とてもわかりやすい。
　
なにしろオノマチさえ出てりゃ、とりあえず僕の発作は治まるから、ハアハアハア、なんか冒頭から残念そうなシナリオの匂いがぷんぷん漂ってきても、何とか我慢して見続けた。でもねえ……最後まで見ての感想は、たぶん僕はこれ以上、あの作品を見続けられる自信がない。何か見ていて、自分が恥ずかしい感覚に襲われるようなドラマは、もう嫌だ。
　
そうなんだよね。いま僕が日本のドラマを見る基準は、もうテーマがどうとか演出がどうとかいう以前に、とにかく見ていて一カ所たりとも失笑しなくてすむ作品を見たいという、これしか望みがなくなってきている。失笑するようなシナリオでさえなければ、多少話が退屈でもつまらなくてもいいや！　くらいの大きな愛の気分。なんだ、それ!?
　
でもね、今日は本当にドラマを見ている最中、ついイラッとして思わずテレビに独り言で突っ込んでしまった。シナリオもひどいがこのゲゲゲ！　相変わらず芝居のできねー男だなっ！なんて……俺はもうすでに、行動が半分ボケ老人だ。
　
おかげでこの夏はテレビドラマを何も見たいと思わずにすみそう。だったらいよいよ、DVDで買ってある『カーネーション』祭りと、この数年の懸案だった『ＥＲ』一気見大会に浸ることにしようか。……あ。仕事もあった。