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2012年7月

誰かと暮らす効用

年をとってくると光陰矢の如しのたとえのとおり、
 
ついこの間まで再来年はオリンピックだ、来年はオリンピックだなどと言っていたそのオリンピックがもう始まっているという、このあっという間感は、もしかすると50は過ぎないとわからない
 
僕は40代の頃から、今日見たクイズQ様とかVs.嵐とかを3日前くらいに見たばかりだと言いはり、妻にそんなことはない、あなたが見たのはちゃんと一週間前でしたとさとされると、何ということだ、一週間が3日で過ぎるようになってしまったなどと言って慨嘆していたものだが、オリンピックやワールドカップが、なんか毎年やってるような感覚になってしまったら、もう人生の終わりも近いんだろうな、きっと。
 
でも、よく考えてみたらオレ、オリンピックってほとんど興味ないから、前回がどこでやってたかというのも実はもう記憶があまりないのだ。もしかしたら北京で正解かもしれないが、こんなとこで書く文章などのためにいちいち調べるのは面倒なので、例によって間違っていたら間違ってやがるとだけ思っていてほしい。
 
そもそも、いま日本人の全体どれくらいの割合の人が、その日常生活の中において何%程度の関心を持ってオリンピックというものを見ているのか、その見当がいまの僕にはさっぱりわからない。同じことは、まあワールドカップであるとか、世界陸上とかあの手のものにも共通して感じる感覚だけれど。そんなことよりいまの僕には気にしなきゃならないことがまわりにあり過ぎてね。
 
そんなこと言いながら昨夜は明け方から開幕式の一部始終を見てしまった。彼女の人生においてさほど大して運動やスポーツと名のつくものと関わりを持った経験などないくせに、こういうものにはミーハーとしての特性を遺憾なく発揮する妻が、朝の4時から目覚し時計をかけていたためだ。
 
隣の部屋で寝ている僕は、いっこうに鳴り止まない目覚ましの音に切れて、彼女の部屋までこんな朝早くからいったい何のつもりだと確かめに行ったら、オリンピックの開会式を見るのだというお答え。今回のオリンピックがこの日から始まるのだと、僕が気づいたきっかけはこれである。そういえば昔、一人暮しをしていた頃は、知らない間にオリンピックが始まって終わっていたこともあった。まあ、たとえば高校野球なんかいまでもそうだが()
 
世間からさほど取り残されない程度には、世間の話題についていける暮らしが出来るのも、誰かと一緒に暮らす効用の一つだろうさ。

大人の態度(-_-;)

やはり今期はドラマが不作だ。たぶん。
 
実を言えば今期はあんましちゃんと新番組を見ていない。改変期にいろいろこちらのたてこんだ事情があって、けっこうなペースで第1話を見逃してしまい、もお~、だったらいいか、ど~せ日本のテレビで大したドラマなんか作るわけね~し~、という境地があった上に、でももしかしたら拾い物かもしれないから一応チェックしとくか的に見たのが「夏救助」みたいなドラマだったりすると、もう一気にテンションが下がってしまうわけで
 
ある意味、「夏救助」のあまりのトホホさが、他の新ドラマを見ようという気力を根こそぎ奪っていったような気もするから、考えようによっては意外と「夏救助」がドラマとして持つ破壊力というかポテンシャル、侮れないものがあるのかもしれない。あくまで「負」(まけ)のポテンシャルだが。
 
偶然見かけちゃってつい面白いかも、と思ったのは月曜にフジでやってる小栗旬と石原さとみのドラマ。物語がどう転んでいくのかいまのところまったくわからない、ま、最初から見てないからそもそもこれがどういう話かさえ僕はわかってないのだが、テンポもいいし、役者もそれぞれのキャラにはまったことをやってる気がする。
 
惜しむらくは、心に余裕があるときなら毎週見てもいいやと思うかもしれないが、いまの僕にはあまり余裕がないものだから、残念ながらパス。ただどっかのテレビ評だったか、このドラマは韓国ドラマのパクリで成り立っているみたいな書き方をしているものがあり、僕はふぅ~ん、そうなの? と、さほど驚きもせず、だからどうなの!? と、その筆者に逆に問いたい論点が幾つかあったくらいだが、ま、そこまでする義理は何もないし、そもそも僕は冬ソナ始め、韓国の現代劇は一つも見たことないから、知らない本歌のことには口を出さないのが大人の態度というものだろう。
 

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木は森に隠せ!

どしゃ降りの季節が去ったと思ったら、あっという間に梅雨明けだと。
 
ここ数日の暑さはまことに半端ではなく、これももしかしたら東電か関電の陰謀かと思うくらいにエアコン無しではどうにも過ごしづらい日々が続いている。2、3日前までは、それでも空気自体はまだ爽やかだったり、日がかげったところで受ける風の涼しさは格別だったが、昨日今日に関しては夜になってもそれがない。もしかして、もう熱帯夜なのだろうか。
 
しかし夏になると体重が落ちてくる。それも冬から春先まであれほど自転車に乗っても体重計の針はほとんど動かなかったというのに、激暑の頃になると1kg2kgはあっという間だから、もはや僕は運動で体重をコントロールしているというよりは、単に日中かく汗の量で体重が上下しとるに過ぎんのだな()
 
だからといって、家でごろついてるわけにもいかない。てか、先週は東京出張やら帰ってきてからは豪雨が続いたりとか、とにかく満足に自転車に乗れる環境に恵まれなかった。ようやく梅雨も明けて、真夏のサイクリング日和到来なのだ。……だけど、熱中症対策だけは万全にな。よいこのみんな、約束だぜ。
 
ともかくそんなわけで、昨日は猛暑の中、久々におよそ30km近くを走ってきた。しかしあれですな、人間、疲れすぎると食欲とかそういうもんも減退してしまうもんですな。というのも前半、およそ15kmを走って八幡まで出向き、僕が気に入ってよく行くイタリア料理専門店Oへ入ってからのこと。
 

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滋賀の恥

東京から戻る新幹線の車中、今後は心を入れ替えて、まずは仕事場を掃除し、とりあえず思いつき程度でも1日1プロットを作ることを目標とし、とにかく何より〆切は守ろうと心に誓ったものだが、家に戻ってからよくわかった。人間の心なんて、そう簡単には入れ替わらんものだ()
 
閑話休題。
 
今回の上京時、仕事もプライベートも含めて人と会ったと言えるのは2件だけで、あとはせいぜい一人で飲みに行ったその場の客と言葉を交わしたくらい。面白かったのは、まあそう言うと多少不謹慎な表現かもしれないが、僕が滋賀出身であることを知ってる人間や、今回滋賀から来ていると聞いた人間が、それなりに皆似たような突っ込みをしてくれたことだ。つまり、滋賀では中学生をいじめ殺しても罪にならないのだなと。
 
もちろんこんな不躾な物言いではなく、いま何かと旬な滋賀県の話題を会話の火口にしようとしてくれただけの話ではあるけれど、その意味する内容を突き詰めれば要するにそういうことだろ。いま全国に展開する我が滋賀県民は、おそらく75日程度の間の我慢とはいえ、他県の人間と酒の席で接する場合、この話題をふられる可能性があるということを覚悟しておく必要がある。
 
これがもし、大津の中学生の自殺に、どうやら同級生のいじめが関係していたらしいという話だけだったなら、つまり判明した話がそれなりの吟味を経た後に公開され、それに対する学校の対応が保護者や生徒の納得と理解を得られるようなものであったなら、ここまで滋賀県がどうこうとは言われなかっただろう。悲しいことに子どもというのはどこの県の子どもだって似たようなことをする。いじめがきっかけの自殺事件が明らかになったとしても、そんなことは全国津々浦々にある話であり、それだけで滋賀県がここまでどうこう言われるはずもない。
 
問題を大きくするのはいつも、問題が発生した後の大人たちの対応にある。マスコミが望む通りの展開にハマってしまったなら、なおさら蟻地獄。その意味で大津の大人たちは、問題の隠蔽を狙ってしくじり、問題の卑小化を狙ってしくじり、責任の所在を曖昧にしようとしてしくじるという、まさにマスコミにとって願ってもない叩き甲斐のある取材対象となりつつある。
 
マスコミが狙うのはそんな「責任ある」と形容される立場にある大人たちで、今回はその「責任ある」立場の肩書きに「滋賀県」なんてついてる人がぞろぞろ出てくるニュースがトップになったりするから、滋賀県の大人はあんなんばっかりかと言われるようなことになるのである。ま、この肩書きが「東京電力」でも「日本政府」でも、組織に属する人間がまずやろうとする中味にそれほど差はないんだけどさ。
 
いまやすっかり滋賀の恥として全国にその名と顔を知られるようになった大津の教育長や校長さんだが、中学生を死に追い込むことに直接加担していたわけでもない彼らに対しては、僕はそれほどの義憤も公憤も感じない。むしろ5割の憐れみと2割の同情さえ感じているのだ。だって、あの人たちはただ一生懸命、責任逃れをしようとしているだけなんだぜ。
 
僕は何一つ肩書きを持たない男だが、もし僕が一般社会人として働いていれば、いまごろそれなりの肩書きを与えられている年頃だろう。だから自分がもしその立場にあったなら、上司を始め仲のいい同僚、その他さまざまな周囲の人間、組織全体を敵に回しても己の信念と良心に従い、果断な処理と決断が出来るなんて自信はまったくない。なにしろ人一人の命が失われた大事なのだ。そんな事件にもし、個人としては何の身に覚えもないけれど、立場的に自分が関わっている可能性があるといわれたら……何を置いてもまず責任逃れするだろ。
 
己の振る舞いを棚に上げて他人の振る舞いを叩くようなストレス解消がしたいなら、飲み屋のカウンターで十分だ。いまさらブログでやることでもない。
 

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人間到る処青山あり

というタイトルを考えてみたんだけど、念のために広辞苑を引いてみて驚いた。僕はこの言葉の正しい意味を知らずに、いままでときどき使っていたらしい。
 
そもそも僕は最初、この言葉を「人生至る所青山あり」だと覚えていて、人生には至る所に思わぬ難所や崖があるから気をつけろという警句だと思っていた。もし、僕と同じように考えていた人、いたら手を上げて()
 
実はこれ、正しくは「人間到る処青山あり」という句が正しく、これのもととなる詩を書いたのは月性という幕末のお坊さんである。勤王僧だったというから(ここまでは広辞苑の解説にあった)、もし僕の記憶が正しければ、この人は西郷隆盛と一緒に心中した人ではなかったか。もちろん西郷だけは助かったので、明治維新が起こってしまったというあれなんだけど、どうだったかな。
 
で、この青山というのは先に書いたように試練のことだと思っていたらまったく違っていて、実はお墓のことだった()。すなわちこの句の意味は「人間、どこで死んだっていーんだ」と、一言で言えばそんなようなことで、要は若者よ、己の故郷なんかにこだわらず、どんどん外の世界へ出て行けというメッセージだったらしい。
 
完全に意味を取り違えてたわ>俺()
 
でも、もうタイトルとして選んじゃったし、改めてその意味を知ってへー、だったものだから、もうそのまま使う。でも、書いてる内容は試練の話。そ、この前の話題の続きである。
 

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大事件!?

いまさっきメールボックスを開けたら、「大事件!」というタイトルでメールが来ていて、誰からかと思えば東京の出版社のA氏だった。なんだろなと思って読んでみたらなんと、いきなり小説部門から営業関係の部門に異動になったという。
 
それ、ちょっとまずいな()
 
だって僕は今日、これから上京する予定ですでにホテルも取ってあるけど、今回は、はっきり言って彼と小説進行の打合せをするためだけに上京するようなものだからだ。
 
まあね……あんたと仕事をやろうと言ってから4年も待たせたんだから、ある意味自業自得と言えなくもない。だが、僕にとっても4年という月日、この仕事のためにそこそこ生活やレギュラーの仕事にしわ寄せを与えてきた部分がある。もちろん、よもやこのままあの原稿がちゃらになることもないと思うが、僕にすればA氏との付合いの中で書いた原稿なのだから、できればA氏の手で世に出してもらうつもりでいた。これは果たしてどうなるのか。
 
まあ、いまは実際に東京でA氏と会い、状況を確かめてみなければ今後の展開は何とも言えない。せめてもう1年、僕の仕事の上がりが早ければよかったのだが、いまさら言っても仕方ないことだからね。
 
とりあえず、あと数時間したら新幹線に乗って出かける。他の飲み会予定は、滞りなく出席するつもり()

夏救助(-_-;)

なんて、まるで中島みゆきの「夏土産」みたいなタイトルで書いてしまったけど、今夜始まった新番組をつい、1時間ちょいもつきあって見てしまった。タイトルはわざわざ書くのも恥ずかしいので勝手に邦訳した『夏救助』のままにしておくけれど
 
もちろん、今期はもともと見たいとか、せめて気になるというレベルのドラマタイトルがいまのところまったくなくて、そんな中でわざわざこれを見ようと思ったのは告白すれば、ずばりオノマチ見たさである。多分、それだけのためにこのドラマを見た人は、最低でも全国に3千人強はいると踏んでいる。
 
なにしろ『カーネーション』が終わって以来、僕はオノマチ中毒に陥ってしまったようで、それまでもちろん彼女の名前をテレビや映画のキャストに見つけると、気にしてる役者さんだから当然チェックはしていたものの、いまは気になるとか、そういうレベルの話じゃないな、こりゃ。ということが、最近わかってきた。なにしろ彼女が出てくると聞けば、ぴったんこカンカンだろうとひるオビッだろうと録画してしまうという節操のなさ。もう状態としては、
 
オノマチが切れたっ! 頼む、オノマチ打ってくれ! いますぐ打ってくれようおうおうおう!!!
 
てな表現にした方が近い()
 

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雷音

昨夜の雷は迫力だった。夜中から深夜にかけての話。
 
迫力の雷というと、間髪入れずにビカビカと、それも比較的近場で光り続けて、まるで空襲のような騒ぎかとも思える状態を連想しがちだが、昨夜の雷は数としてはそれほど多くなかった。むしろほとんど光らなかったといってもいい。
 
そのかわり忘れた頃に一回、ビカッと空全体を光らせると、その後の雷鳴が凄まじいのだ。ドドドドドと、まるで地の底から響く地鳴りのように伝わってきて、実際に建物や窓をきしませる。僕は何度か、これは地震も一緒に来てるんじゃないかと思ったりした。来週は東京に行かねばならないというのに、なんかヤだなあ()と
 
ボクシングで言えば手数は多くないが、決めるときは重量級のパンチ1発で決める、みたいな奴か。僕は地鳴りのような雷鳴が轟くたびにパソコンの手を止めて、窓から外を眺めたりしてみたのだが、肝心の稲光はほとんど見えず、もう仕方がないので寝ることにした。作業はデスクトップの方でしていたから、いきなり停電でもされたらたまらんし。
 
そんなわけで昨日はほとんど仕事進まず。もっとも夜になって仕事をやるつもりだったのに進まなかったのは、なにげなくつけたテレビで『千と千尋の神隠し』をやっていて、久々だなあと冒頭部分を見ていたら、つい最後まで見てしまったという自爆原因がある。しかも、何ということだろう。僕は昨夜『千千』を見ながら、ちょっと感動までしてしまった。
 
実を言うと僕は、ホルス以来の宮崎ファンを自任はしているが、『千千』あたりから、正確にはもう少し前から、いわゆるジブリブランドにあまり期待しなくなっている。一応話題作だと見には行くんだけど、昔のように、心から楽しみかつ幸せな気分になって、大満足で劇場を後に出来る映画が少なくなった気がしてね。
 
『千千』も、見には行ったけれど、首をひねりながら帰ってきた作品。あの頃の僕はまだ、ノリと勢いを宮崎アニメに求めていたんだろう。はっきり言ってそんなに面白いとは思えなかった。
 

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600回記念言い訳

昨日、今週発売の『週漫』が届き、開いてみたらまったく忘れていたけど『なみだ坂』が久々に巻頭カラー、しかも600回記念とタイトルに銘打たれていた。そんなもの別に銘打たなくていいから単行本でも出してほしい。軽く見積もっても50巻近くの印税を僕と漫画家さんは損している勘定になる…
 
まあ、でも僕はこの十年、ほとんどこの一本だけでやってきてるのだから、僕の生活を支えてくれているという意味ではまことにいい作品に巡り会えたとありがたく思っている。ま、単に他の出版社ならもっとありがたかったろうなとも思ってるけどさ()。
 
いやいやいや、なんにせよ週刊連載で600本、よくも切らさずに書き続けたものだ。ただ、単行本でも出ていればずらりと並んだ単行本を見て、よくやったね俺、とか思えるかもしれないけど、そういうものが何もないと、たとえ600回が1000回でも、大した感慨は湧かんものだな。
 
この前の500回のときもそうだったが、今回も担当S女史が電話してきて600回記念の何とか(もう、その何とかさえ忘れてるわ。前回の時は確かキャラ入りのマグカップか何かだった)を作りましたから、お送りしますと言われて、前回同様、俺はいらんと断った。もう、とうの昔に『なみだ坂』は単なる生活の手段と割り切っているからね。
 

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宿敵撃破!

2、3日前、母の入居しているホームに行くと、リビングのテーブルに見慣れないお婆ちゃんが一人、座っていた。
 
もちろん、あまり他の入居者のことをスタッフに聞くわけにもいかないと承知はしているが、あのお婆ちゃんが新顔の入居者だとしたら考えられることは一つ。誰かが一人、ここを出ていったのだ。
 
いまこのホームで体が弱ってそうな人は二人しか思い当たらない。そういえば彼女たちは最近ホームに来ても、あまり顔を見かけてない気がする。え~、どっちかに何かあったのかなあなどと考えていると、何となくそんな僕のもやもやした気配を感じたのかどうか、スタッフの一人が、新しい入居者の○○さんが入られたのよ~と、そのテーブルに座っていたお婆ちゃんを紹介してくれた。
 
え? じゃあ誰か、出ていったの? と聞き返してみたら、スタッフは少し意外そうな顔をして「え? Rさんが亡くなられたのはご存じじゃなかった?」と逆に聞かれたので、思い切り驚いてしまう。えーっ、Rさんだったの!?
 
Rさんはこのホームの古参メンバーで、多分このホームが開設した最初から入居していた。10年前ですでに80代後半だったが、あの頃はまだ小柄な体でちょこまかとよく動いて、洗い物を手伝ったりテーブルに布巾をかけたり、何か働いてないと気が済まない感じの人だった。愛嬌とユーモア感覚に溢れ、僕が歌を歌いに行くと、よく手拍子を打って調子を合わせてくれた。
 
なのに聞けば、亡くなってもう一と月近く経つという。なにそれ? 全然知らなかったよ! と、僕はちょっとスタッフに拗ねた口をきいてみせたが、そういやだいたいここでは、他の入居者のお婆ちゃんたちの健康状態などに関しては、概ね口が重たい。
 

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