カネちゃん2巻目到着(^。^)
今日の昼、Amazonで注文していたものが佐川急便のいかすお兄さんによって届けられる。
オーダーは昨日の午後だから、まあずいぶん素早く動いてくれるんだなと改めて驚く。僕はいまでも腹の底のどこかで書籍のネット通販なんてみんな潰れてしまえ的な、呪詛の気分も残っているけど、これじゃ街の本屋が太刀打ちできないのもよくわかる。
今回届いた本は仕事絡みで『Dr.林の当直裏御法度』。この先生の当直御法度シリーズは、もう4冊目。基本的にこのシリーズは医学生か研修医向けに書かれてるから、中身を読んでも用語や処置の解説など、素人にはちんぷんかんぷんの場合が実に多い。その半面症例解説などに独特の臨場感があって、ネタを考える際などには案外重宝。今回の本はERで遭遇しそうな事例が豊富に紹介されていて、僕はもう10年くらい前から、万一もしまた僕が医療漫画をやる機会があるなら、次はERしかないと思っており、これもすべてそのときのための準備用。
もう1冊は『FBI美術捜査官―奪われた名画を追え』で、これは前からAmazonでチェックはしていたものの、なかなか読もうという気運が高まらずに放っておいたら、在庫が3冊くらいになったというので慌てて購入したもの。僕はいずれ機会があれば、キュレーターものをもう一度挑戦したいと思っていて、これもその準備用。……でも、やっぱり年内は読めないだろうな。実はそんな美術関係の本が、もう5、6冊はたまってる()
最後の注文はDVD-BOX。お待ちかね『カーネーション』の2巻目()
もちろん、もうとっくに『カーネーション』のDVDは全巻出てるけれど、1巻目は予約してまで買ったのに実はまだ封さえ開けてない。例の別仕事のカタがつくまで自分でお預けと決めたからだが、何とか今月中に小説応募も済ませて、秋のカーネーション祭りといきたいもの。でも最終の3巻は果たしていつ買えることやら
いずれ完全に気持ちがフリーになったら見まくるつもりで、買ったまま何年も封を開けてないDVDボックスは他にもあって、たとえば『機動戦士ガンダム』(もちろんファースト!)とか『ER』(マークが死んだ後は、なかなか見る気がしなくて)などもそう。妻は見ないなら買わなければいいなどと言うが、それは単に、本棚が詰まって彼女の整理したいようにならないからという理由でしかない。それはもう、その発想においてレンホウとかと一緒だぞ()
もう僕の気持ちが朝ドラに向かうこともないだろうが、1年前の秋がずいぶん懐かしく思える。あんなに毎朝、8時にはちゃんとテレビの前にいるなんて、多分昭和30年代以来のことだ。あれは実際、麻薬のように人の心を打つドラマで、わからない人あるいは最初からわかる気のない人(ある編集に勧めたら、俺は関西弁のドラマはけったくそ悪いから一切見ない、という理由で拒んだ奴もいる)には何の興味も湧かない話だろうが、ハマった人間にはあとあとまで尾を引かせてしまうから、ある意味タチの悪い作品だったともいえよう
やほうのテレビ番組感想を言い合う掲示板なんか、いまでも『カーネーション』に対する書き込みが続いている。この人たちはもう、このドラマの魔力に取り込まれてしまった人たちなのかも知れない。コメントする人はそれぞれ自分の評価をつけなければならないが、最高の星5つ評価がほとんど。これはまあ、ドラマが終わって半年以上も経ってるのにまだ何かあのドラマに言いたい人のスタンスは、基本的にそうだろうよとは思う。
一方あの後番組になる、ワハハ本舗で鼻に詰めた豆を飛ばす芸人みたいな名前のドラマは、同じ掲示板でさんざんなことになっている。もうほとんどが突っ込みと罵詈雑言の嵐で、もし僕があのドラマの脚本家だったら、この掲示板に寄せられたコメントを2、3個読んだだけでも鬱になるだろう。ただし、視聴率はいい。この数年の朝ドラの中でも、トップランクの視聴率を取ることはほぼ間違いない。もちろん『カーネーション』はそこまで視聴率を伸ばすことはできなかった。
多分、これが『カーネーション』右翼、略してカネウヨの怒りにさらに火を付けているのではないだろうか。僕はあの掲示板の感想に罵詈雑言を書き込んでいるかなりの人間は、『カーネーション』から流れてきたと踏んでいる。つまり『カーネーション』によって初めてちゃんとしたドラマの面白さや魅力に心を曝された視聴者が、物語や芸風は違っても、朝ドラというくくりでほぼ同じレベルの作品に再び出会えるのかと期待していたら、多分その人たちの口に合わないものを出されてしまったと。だったらあの気持ちいい『カーネーション』の世界をもっと続けてくれればよかったのに、俺たちを放り出しておいて、こんなもの見せるたあどういう了見だという思いが、あの執拗な攻撃の原動力になっているのではないだろうかと、ね。
だからあれは、自分たちの気持ちいいゆりかご、これは自慰の対象と言い換えてもいいが、これを奪われてしまった人々の恨みつらみなのである。その意味では鬱積を抱えた右翼の心理とも確かに似ている。もちろん僕も多くのカネウヨと同様、いまの朝ドラはカスのような話だと思っているが、ただし本来の朝ドラのレベル的には、むしろあの脚本家の人は、実にうまく朝ドラに馴染む話にしたものだという部分では感心している。
結果、僕にとっては見続けることに恥ずかしさと苦痛を覚えるほどベタで何の興味も持てないドラマになり、放送一週間で心が折れて以来、一度もあの作品を見ていないが、あれで帰ってきたファンも恐らく相当数いるのだろう。視聴率が好調だという事実は事実として、受け止めるとすればそういうこと。なにしろ僕はこの十年くらい、ずうっとそんな環境の中で仕事をしてきた()。僕の作品を評価してくれる人はいても、商業的には間違いなく失敗している。だからといって僕には、どうしてもあんな都合のいい話や、あんなどうでもいい話は書けないんだよなあ……
カネウヨがウヨっぽいところは、他にもある。昨日だったかに読んだやほうの、その鼻から豆先生の掲示板のコメントで、例によってぐだぐだと罵詈雑言を書き連ねた後、こんなに最低なドラマなのに視聴率がいいという理由が私にはまったくわかりません、という感じの書き込みを見つけた。
それは、あんたみたいのが熱心に見てるからだろ
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