図書館借り出し本
肩こりがひどくて、いくらボルタレンを買ってもすぐに使い切ってしまう。あれはあれで結構な値段がするのだがな。
最近ではその肩こりが首にまで回ってきたのか、2~3日前から首のリンパ腺までどうやら腫脹していて、押すと激しく痛い。場所が場所だけにちょっち気になるところでもあるが、とりあえずボルタレンを首の回りから鎖骨の上から肩甲骨の裏に至るまでべたべたに貼ってやったら、上半身、なんか出来損ないのミイラみたいになった()。これでもう少し様子を見てみることにするさ。
今日、図書館から借りてきたのは『これから出会う物語』〔市川光太郎著〕なんてロマンチックなタイトルがついてるけど、要するに小児科救急の症例集。完全に仕事用の資料ですな。
もう1冊は『偽善の医療』〔里見清一著〕という新書で、これもまあ仕事用だが、内容は医師ではなく一般向けに書かれたものだ。刺激的なのはタイトルだけではなく、中味も終末期医療やセカンドオピニオン、医師の安楽死殺人事件など昨今話題となる医療界の事象を採り上げながら、この先生の本音と思える意見が忌憚なく述べられていて、ある意味痛快である。
もっとも、この先生が言ってることは確かに医師としての本音に近い気がする、すなわち医師なら賛同するか溜飲を下げる人は多いのかもしれない、とは思うけれど、必ずしもすべての医師がこんな風に考えてるわけではないだろう、と思える意見もある。セカンドオピニオンなんかこの先生によればほとんど百害あって一利なし扱いだが、患者側の気持ちから考えれば、素直に納得できないところもある。
実際、ガンでかかった主治医が他の選択肢を示さないのは、それ以外に選択肢がないから、あるいはほとんど無意味だからだと言われたところで、それはこの著者くらい優秀な先生ならそうかもしれないけれどね、と、僕なぞつい皮肉の一つも言いたくなる。世の中そんな優秀な先生ばかりじゃないってことは、近く遠くに様々な事例が転がってるでしょうにさ。
あるいは完全なチーム医療が実現するならば、この先生の言うことは成立し、セカンドオピニオンを気にする必要などほとんどなくなるだろうが、現実はそうはなっていないじゃん。この国の医療は、医師側も患者側も、まだまだ不満だらけなのだ。それを補うための方法は、たとえその場しのぎと言われようが、試行錯誤していくしかない。
一方、「患者様」なんて呼び方は絶対しないと言って、あの呼び方を唾棄していた文章は僕も納得がいった。いままであの言葉に対するある種の胡散臭さ、気色悪さみたいなものを感じていても、それがどうしてなのか、明確には言語化できなかったのだが、この本のおかげでこれに対する理論武装は整えられた。いずれ『なみ診』あたりで、使わせていただくことになるだろう。
今日は9時から真木よう子の出てくるドラマが始まるというので、飯を食いながら早速チェック。『遅咲きのヒマワリ』とかいうタイトルで、僕はてっきり年食ってから司法試験に合格した弁護士の話でもやるのかと思っていたら、『北の国から』で先鞭を付けた、フジお得意のカントリードラマのライン上にあると思われる作品だった。
なにしろ今回は四万十川の美しい景色がこれでもかと挿入される。ただ、いくらきれいな景色でごまかそうとしても、肝心の脚本が陳腐だと『サマー・レスキュー』同様、ドラマ自体を誰かレスキューしてやれよと言いたくなるような代物になる。あ、ついに言っちゃいましたね、あのタイトル
結論から言うと、悪くない。まず脚本が陳腐ではない。だから安いコントみたいな展開は一切入ってない。ちゃんと設定とキャラクターで笑わせるべきところは笑わせる。主演の人の名前を僕は知らないが、彼を含め、脇役に至るまで、なかなかみんな筋が通ってる。僕はドラマを見ながら、ああ、なるほど、確かに都会から田舎に来るとこういうことあるよなと頷く場面もしばしばあったが、えてしてその手のあるあるネタは、下手な脚本家だと、これ見よがしにセリフで語らせたりするものだ。このドラマの場合はなかなか自然に取り込んでいた。
強いて文句を言うならこのドラマ、男のキャラはともかくとして、出演する女優陣がみんな美人過ぎ! 田舎に行ってあんなに行く先々で美人に会えるなら、俺だっていますぐ四万十川行くわ! もお東京なんか帰らんでもええわっ!
と、言いたくなるくらい、美人が出てくるのは嬉し……じゃなくて()。ま、これは脚本のせいじゃないけどな。だが、ドラマとしてはせっかくいい雰囲気とテーマをこれから持ち込めそうなのに、そこらへんのキャスティングが興を削ぐというか、リアリティを損ねている。もういい加減、日本のドラマ、そこらへんが向けてくるともひとつ先に行けそうな気もするのだが。
というわけでフジテレビ、このドラマの後はなんと『ゴーイングマイホーム』。火曜日の夜はなんだか贅沢だなあ、と思いつつ、『ゴーイング』まで見てる暇はないのでさっさと上に上がって、仕事の続きをしこしこやっている。相変わらず集中力散漫で、こんなものを書きにこんなところに立ち寄ったりしているわけだが……
« 9年ぶりの・・・キタァーッ! | トップページ | 花嫁の来る日 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 新番組雑感その1『DOCTORS』(2015.01.18)
- 最終回2本(2014.12.20)
- 健さん死すの報に触れて(2014.11.20)
- 今期のドラマは・・・(2014.10.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント