2012年の終わりに
あと3時間くらいで今年も終わる。
世間的には今年もいろいろなことが起こり、起こったどころか死んでしまった人だっているだろうけれど、この滋賀に戻ってきた最初の年を除けば、個人的には僕自身と僕の家族に限って言うと、概ね大過なく過ごせたことはまことにありがたかった。もしかすると、それには田舎の土地柄というものも大きく関係しているかもしれない。
けれどもうここ10年ばかり、平穏な時間が続けば続くほど、果たしてこんな穏やかな日常がそういつまでも続くはずなどない、いずれ何かとんでもないしっぺ返しが来るに違いないという不安が胸の中でふくれあがっていくという、何か心のバランスを崩しやすい時期にさしかかってきた気もする。
ちょうどそんな頃に東北大震災だ。あれを経験した僕らは大なり小なり、言わばどこかで震災前の人生を生きることになった。
もちろん来年も、こうやって年末に他愛のない駄文を書いていられる状態であることを祈る。ダウンタウンの番組を見て、あまりのくだらなさに辟易しながら、腹の底から声を出して笑える状態であることを祈る。夜中に凍えながら、それでも近所の神社に出かけて元旦吉例の獅子舞を見る気分でいられることを祈る。
僕は今年は何とかこれらはほぼクリアできそうだ。ダウンタウンの番組だけはどうやら見られそうにないけれど。なにしろまだ、年内に送ると約束してる原稿が書きあがってない。どうしよう、あと3時間を切っちゃったよ……
いずれ必ず震災が、つまり今年それが来ちゃった勘三郎のように有名無名金持ち貧乏人へだてなく、誰しも震災的不幸を避けることなどできないのだとしても、せめてそれが来年ではないように、自分の順番はまだ先であるように祈ろう。
皆さんもどうか、よい年を。
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