最近ややもたれるなぁ・・・
面白かった『高校受験』の後番組ということもあり、そのままの勢いで見続けた『カラマーゾフの兄弟』だが、最初にちょっと感心したのは主演の市原隼人。まっすぐなバカを演じさせたら右に出る者がない長瀬の後継者路線でいくのかと思っていたら、意外にもこのドラマではイメージを変えてきた。
その努力はわかるし、最初はへええ、こういう感じの芝居もできるのか、と目を引いたんだけど、いかんせん脚本に変化が乏しく、ということは市原くんのせっかくの努力も毎週毎週単調な繰り返しを見せつけられるだけになってきて、正直最近、これを最後まで見切るかどうか迷うほどに胃にもたれ始めてきている。
もちろんこれは彼のせいではなく、暴虐の限りを尽くす家長の吉田鋼太郎も、父親に反抗的な態度を取っては失敗する兄貴役も、ただひたすら耐える弟役も、すべてが一本調子の繰り返し。こんな印象をもたれるのを避けるためにか、ときどき無関係なコマを挟んだりいきなりカラスを飛ばしたりする演出をしてるけど、ますます空回りのどつぼにはまりこんでいる。
追求する刑事役が妙にエキセントリックに声を張り上げるのも、市原側の静の芝居に対置するためかとも思われるが、まったく逆効果で、僕なぞ彼が登場してくるたびチャンネルを変えたくなる。まあ、物語はもうそろそろ誰が父親を殺したかの核心に入ってきそうな展開ではあるので、来週もう1回くらい見てみようとは思っている。万一それでもまた話が堂々巡りしそうなら、あのドラマで楽しみなのはバカリズムのCMだけということになるかも。
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