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久々に鑑賞に堪える大河が戻ってきた

仕事前に日曜の『八重の桜』を見る。相変わらず好調。久々に1年通して見る気になりそうな大河ドラマが帰ってきた。前に大河を1年見たのは『篤姫』以来だから、もう4、5年くらい経つのかな。特にこの数年がひどすぎたからね。1話目で諦める、というより、始まってものの10分くらいでテレビの電源をたたっ切りたくなるようなドラマが続いたせいもあるが。

 

脚本もうまいが、演出もいい。特に殿中や宮中の表現に、ほおおと思うようなセンスを感じる。正直、『龍馬伝』(あれも武市が死んでから見る理由がなくなったので途中で視聴を止めたが)に代表される、あの手のプログレカメラであざといほどに画面に色をつけていた演出は、僕は正直食傷していたので、今回の表現の仕方はとても気に入っている。

 

前にも書いたかな、正直ヒロインはリアル八重に近い路線で考えるなら、綾瀬はるかなんてありえないのだが、それを言えば篤姫だって本物はあおいちゃんには似ても似つかぬ……ま、所詮ドラマと割り切って考えれば、それもありかという気もしてきた。彼女はもちろん頑張っているが、このドラマは配役もなかなかいい。

 

特に容保役の綾野剛は、ある意味僕の中ではもう、化け物役者に近い範疇に入りつつある。あの人の役柄の振幅の大きさたるや、凄まじすぎるもの。しかもいま同時に進行しているドラマがこともあろうに『最高の離婚』だぜ! あの女にとことんだらしない無邪気な妖しさを持つ男と、凜とした気品と同時に、哀切極まるたたずまいを見せる容保を同一人物が演じていることの不思議に、僕は時々めまいを覚えそうになる。もちろんいい意味で。感心しているのだ。日本にこんな若手役者が出てきたのかと。

 

『最高の離婚』の話が出たけど、今期の日本のドラマは僕はもう、これ1本で十分です。いまのところ日本のドラマでは毎週、この作品だけが楽しみで、木曜の夜のオンエアは、一応録画もしてるんだけど、僕はどれだけ原稿が詰まっていてもこの作品だけはオンエア時に見る。だって、早く見たくて仕方ないんだもの。

 

それにこのドラマのエンディングで見せる出演者たちのダンスも、毎回、微妙にフォーカスする人物を変えたりして、これがまたおまけ的な楽しみになっている。普通はエンディングなんか最後まで見ないのだが、これがあるためにこのドラマは、エンディングが終わってCMに入るまで、まったく目が離せない。

 

いま、あのダンスを少し練習しようと、時々仕事の合間に気分転換がわりにやってみるのだが、あの振り付けは相当難易度が高いとわかった ……彼らはえらい!

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