キャパの真相!?
先日録画しておいた『Nスペ』を見る。キャパの写真の真相を巡る調査ドキュメンタリーの形式になっていて、レポーター役は沢木耕太郎。戦場で兵士が撃たれた瞬間を撮影したとして、あまりにも有名なキャパの「くずれおちる兵士」は、実は撃たれてもいないし、死んでもいないし、撮影場所は戦場じゃないし、そもそもあれ撮ったの、キャパじゃないしぃ、という話。
それ、ほんとならものすごい話でしょうに。世界的な話題になってもおかしくない話なのに、なんでみんな世間はそんなに騒いでないの? もしかしてこれはガセネタなの? なんて思ってしまうのは、僕らの世代の一時的にせよジャーナリズムに興味を持ったことのあるような人間にとって、やはりキャパの名は特別な意味を持つ存在だからだろうか。いまの人たちは、キャパ? なにそれ? 収容能力!? とか思ってしまうのかな。
ま、さっき便所で読んでいた新聞にはこれに関する沢木さんの新刊の広告も出てたので、ああ、当然これだけの内容なんだから本は出すよなあと思うと同時に、個人の商売に貢献するようなニュースには触れたくないという各報道機関の自粛気分もあるのかとは思う。だけどさ、このドキュメンタリーで語られてる内容は、これが真相なら本当に、ニューヨークの近代美術館のキャパの写真展示も内容も意味もひっくり返さなきゃならなくなるほどのネタだろうに。ほんと、なんでみんな冷静なのか、意味がわからない。
それにしても最近Nスペ、ダイオウイカといいこれといい、飛ばしてんなあ。
« 上意討ち~拝領妻始末 | トップページ | 最近ややもたれるなぁ・・・ »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 新番組雑感その1『DOCTORS』(2015.01.18)
- 最終回2本(2014.12.20)
- 健さん死すの報に触れて(2014.11.20)
- 今期のドラマは・・・(2014.10.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント