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2013年5月

なんか、凄いな『悪の華』

仕事の合間に妻が弁当を買ってきてくれたので、一階に降りて昼食をとり、仕事再開までの腹ごなしに昨夜撮っておいた『悪の華』を見る。

 

これもなんだか気色悪い気色悪いと言いながらなんだかんだで第7話。どうすんだ、そろそろどっかで話が動くのか……なんて思いながら見ていたら、今回の展開にはちょっと目を瞠った。

 

昔はオタク2、3歩手前のアニメ愛好家を自称していた僕も、もう最近のテレビアニメには見るべきものがほとんどないと思ってたけど(それでもごくたまにピングドラムとか、ああいうのが出てくるとほほうとはなるけどね)、たとえば『悪の華』なんか、話の内容そのものは決してアニメだからできるというものでもないし、ロトスコープを取り入れてることからもわかるとおり、演出家は絶対実写を意識してるだろう。実際この話なら別に園子温あたりがやっても不思議はないよね、なんて思いもどこかにひっかけながら見ていた。

 

ところが今回の話の後半、ついに主人公の少年の「悪の華」が開くというか、中村さんという少女の導きで彼の箍が外れてしまうわけだが、ここからの描写が凄かった。僕はATG映画の最盛期でも、こんな表現は見た覚えがない。ヌーベルバーグやニューシネマのすべてを網羅するほどは詳しくないので何とも言えないが、思春期のわけのわからないエネルギーの溜まりに溜まった暴発を描く手法としては、まさしく映画。

 

ところがここからが感心したところなんだけど、一見実写ぽい演出なのに、同じ演出は恐らく実写ではいまのところ不可能、あるいはほんとに実写でやったら案外陳腐かもしれないような構図が随所に出てくる。そのうえ実際の役者が演じたのでは決して表われてこなかっただろう、アニメ独特の質感によって増幅される気色の悪さは、すっげー迫力、としか言いようがない。もうほんとにね、気色悪すぎて感動するなんて経験を、僕は初めて体験しましたよ。こういう画面を見ることがあるから、いまだにアニメから完全に足が洗えないでいる

 

面白くて見てるのか、と聞かれるといまだに「?」としか答えようがないが『進撃の巨人』の演出といい、ここ数年、僕の個人的見解の範疇では停滞していたアニメ界に、新しい試みとしかもそれが成功している例を見られるようになった感じがして、とてもハッピー。まさしく今期はアニメの当たりシーズンだ。

わおっ(!_+)

いよいよ、書き下ろし漫画単行本用のシナリオ、とりあえず序章を書き上げるめどがついたので、この数日ノーチェックにしていたメールを確認してみた。案の定、担当からメールが来ていた。

 

やっべ~、やっぱ来てたよ、催促~。と、内心びくびくしながら、それでももうこちらだって取りかかってるぜという立派なアリバイ証拠は出来たのでメールを開いてみたら……

 

販売部との打ち合わせでこの企画はペンディングになったとの連絡。ペンディングったって、これは恐らく実質的には企画自体流れたと見るべきだろう。オーマイガッ。

 

思えば去年、小学館から書き下ろしを出す予定が流れたのも、担当編集が突然異動してしまったためで、その連絡がメールで来たのが5月だった。どちらも何の前触れもなく、いきなりの話である。何か去年あたりから5月になると俺、呪われてんのか?

 

ま、もひとつ共通点を言えば、俺さえもっと早く仕事をしていれば、恐らくどちらの企画も無事に進んでいただろうということなんだけどね。……じゃ、俺のせいじゃん

 

ま、そんなこと言ってても仕方ない。とりあえず先週末から書き下ろし原稿の進行を優先させたために、「なみだ」の原稿の方がまた予定より10日近く遅れ始めている。何の蓄えももたらしてくれない原稿料だが、当面の生活はこの1本にかかっている。とりあえず大至急、頭を女医さんに切り換えて、「なみだ」の原稿にかかることにする。

 

現在午前3時29分。いったい何時に仕上がることやら……()

今期はアニメ三昧

今期は、しばらく快調だったフジ系のドラマにもまったく見るべきものがなくなり、先祖返りしたように、なんだか幽霊も出てくる学園ドラマとか、これはこれで、38才の女優にミニスカセーラー着せたコスプレドラマを見るのとどちらが恥ずかしいかという問題もあろうが、あるいは鴨がネギ背負って京都の老舗に行きましたみたいな、もう企画自体半世紀前感ありありの、何の食指も動かせようとさせない見事な企画のオンパで、安心して海外ドラマに集中できるようになった、まる()

 

ま、今期はこんなもんで来季に期待。なんてね。僕が日本のドラマに期待なんて言えるようになったのは、本当に『カーネーション』のおかげかも。あれで僕は日本のドラマの潜在余力を少し信じられるようになったのだから。あれ以降、確かにオノマチも周防さんも売れっ子になったけど、この二人を存分に生かし切った作品はいまのところまだ、奇しくもまた共演となった『最高の離婚』以外にない。あ、周防さんは松平容保も僕は萌えだけどね。とにかく渡辺さんの次の脚本が待たれる。

 

ま、それはそれとして、その余波というか、意外にもと言うべきか、今期日本のテレビ作品では僕は、わりとアニメをよく見ている。見てるといっても毎週録画してるのは4本だけだが、これだって近年の僕にしてみれば多い方だ。その嚆矢となった作品が『進撃の巨人』

 

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僕があの男を見直すなんてこともあるのかと

つい思ってしまったのは、例の市長さんの一連の発言。実はあの発言が報道された日から、僕は珍しくあんな男のために考え込んでしまった。いったいこれはどういうことなのかと

 

案の定、その日から彼は革新系はもちろん、あれを党首にしてからくっきりと右に偏り始めた自民党や、身内であるべき惟新を名乗る政党からも異論反論オブジェクションが巻き起こり、いまや四面楚歌状態である。

 

あの市長さんはいままでもいろいろ、おいおいと言いたくなるようなことを公的なメッセージとして発信し、それで物議を醸すたびに何かを手に入れてきたという、ある意味、北朝鮮と同等の手法を得意とする人だから、今度も本人には何らかの狙いがあってやってるのだろうとは思う。でなきゃ、もう何もかも嫌になったとか、そんなことくらいしか考えつかないくらいに、いまの時期、あんな発言をしたのは意味不明である。

 

僕があの人物を知事選に出馬する前からも一貫して信用していないことは、このブログを覗いてる人なら先刻承知のことだろうし、だからこそ気に入らない人は見なければいいと思って、ここでだけこんなこと書いている。たとえば間違ってもフェイスブックでこんな話題はしない。あそこでは原則的に現実の付合いがある人との間でだけ情報のやりとりをしてるから、変に趣味嗜好にまたがる話はしないにこしたことはない、という程度の大人計算はしてるのさ。

 

さて、そんな僕がなにゆえあんな人物の発言を考えてるかというと、実は僕、今回の発言に関してはあの市長の言ってることに、別に認識の間違いはないと思うし、むしろ、もしあの発言内容を本気で言ってるなら、ある意味、維新を名乗る会とやらで共同代表を務めている、東京の方の暴走老人とは根本的に違うじゃないか、などと思ったせいだ。少なくとも、あんな風によってたかって内容を叩くような発言ではない。と、思ってる。というのも、

 

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nexus 購入!

かなりの更新日照りでしたが、今月になってまたもいよいよ本格的に煮詰まってきたので、も、いまさら旅に出るわけにもいかないし、まして自転車で琵琶湖一周なんかしてる余裕もないし、何かいい気分転換して仕事にとっかかるぞーっ、という気分になりたい時にはどうするか!?

 

何か買うでしょ()

 

というわけで、買っちゃいました。nexus7。32Gタイプ。値段はどこで買っても1円たりとも値段が変わらない24800円! まあGoogle、いい商売してます。とまれ、これでブログネタも出来たことだし、また煮詰まった時には気分転換にブログでも書いて……となるかどうかは今後の私の努力次第。とりあえず、例によって近況報告から。

 

一応、元気です。2月に応募した小説懸賞の結果は恐らく今月末に判明します。あと数秒で〆切という状態で応募した時にはそれなりに気分も高揚してましたが、いまはもう過去のことです。もしあの作品が箸にも棒にも引っかからなかったというのであれば、さっさと漫画用のシナリオに書き直して『コミック乱』にでも持ち込みます()

 

いま最優先でやらねばならないのは、毎週の連載原稿もさることながら、年内に発売される書き下ろし単行本のシナリオです。なにせ春頃は小説も書き終わってるはずだし、やるよ~なんて気楽に約束してしまいましたからね。……まだ1行も書いてません。相当これはヤバいです。だって単行本、1巻とはいえページ数にしたら240ページくらいありますから。てことは私、最低でも200枚以上の原稿を書かねばならないということです。いつまでに。今月中

 

ね? nexusとか買いたくなる気持ち、わかるっしょ? ……無理か

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