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2013年7月

nexusくん、死亡

まったく、あったまきた()

 

この春に買ったばかりのnexus7が、もう死んだ。一昨日まで何の問題もなく使えていたのだが、昨夜、起動しようと電源を入れたらぴくともしない。あれ? まさかちょっと半日ほど使わなかった間に自然放電しきってしまったのかなと思って(そんなわきゃないけど)、充電してみたら、普通は充電アダプターに電源を通したら表示されるはずの充電経過表示も画面に現れない。

 

なんだかいやな予感に襲われつつも、電源ボタンを入れたらこれがうんともすんとも言わんのですな。いわゆる再起動するための長押しもやってみたがやはりダメだった。だいたいトラブったらどうするなんて作法を解説してくれるようなマニュアルはnexusの同梱には一切ない。購入したら箱の中には本体とアダプターと、トランプを一回り小さくしたような凄く薄っぺらい何か。いや、一応契約関係の何かが書いてあるようだが読んでないからわからない()とにかくそんなパンフが1枚あったのみ。

 

少なくともマニュアルではないとわかった時点で読むのは諦めた。だってあんた、あの写植の級数は出版業界で言う、多分3ポか2ポくらいだろう。4ポイントと言えば、もう1文字1.4ミリくらいの幅はあるからね。つまり1ミリ前後の文字がずらっと並んでいたところで、そんなもの年寄りには何かのシミくらいにしか見えませんがな。そもそもnexusは50代以上は買うなと言うとるようなもんだ。ま、あえて買ったけど。

 

あえて買ってやったんだから多少のことは我慢しようとも思ったんだけど、この操作法とか使い方を知るために市販のマニュアル本やら特集本やらを3冊も4冊も買い込み、結果的にわかったことは、別にしょっちゅう通信したり何かと繋がってないと不安なんてタイプではまったくない僕のような人間には、この機能、多分8割くらいはいらないものばかりだったという現実であった。

 

まあそれでもさ、いまは一応毎日僕のダイエット記録をつけるための体重&血圧日記として活躍しとるわけよ。妻にとっても、彼女の唯一のデジタルグッズを使える趣味、すなわちソリテアマシンとして立派に存在価値はあるのだ。それが使えなくなった。どういうわけだ。最近どうも、いろんな分野で客をなめてるとしか思えない製品にぶちあたる。

 

ともあれこれから僕は、これを購入した量販店に現物を持って行き、とりあえず修理か交換か、その要請をしてこなければならない。まったくこの手の製品を買ったら、何か生活が多少は便利になるかと思ったら、結局手間ばかり増えていく。

伝説の終わり

なにしろ妻が夏休みに入ってからは、毎日、鬱陶しいくらいに家に一緒にいる時間が長いので、ついつい食事、買い物、温泉旅行と、何かと出かけるイベントを作っては間を繕っているが、まあこちらも仕事は週一本だし、それなりにのんびりとはやっている。

 

で、昨日仕事をあげたついでにお待ちかねというか待望のというか、ついに今日『風立ちぬ』を見てきました。

 

なにしろ前回『リアル』をカス映画とののしった僕が、唯一よかったのは『風立ちぬ』の4分予告だけとか書いた覚えがあるけど、先にざっくり結論を言えば、うん、確かに本編よりはあの4分予告の方がよく出来ていたかもしれない。僕にとっては、そう思わざるを得ないような内容でしたな。

 

というわけで、以後はネタバレを含む僕の個人的感想であり、あの映画を未見で、これから見るつもりである人はこの下を開かないでください。あと宮崎さんの信者みたいな人も読まない方が無難かと思う。別にもったいつけるほど大したことは書いてないけどさ()。

 

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とある選挙アレルギー患者の一人愚痴

昔は選挙の頃になると、耳にたこができるほど必ず聞いた言葉に「清き一票」というのがあった。

 

それこそ国政選挙から地方選挙、果ては生徒会長選挙まで、選挙と言えばこの言葉があちこちで飛び交ったものだが、最近はあまり聞かなくなった。ま、僕自身この数十年、選挙というものになんら期待も夢も持たなくなっているので、公報やら政見放送も見ないし、テレビで党首討論なんて触れ込みで妙な連中が雁首そろえて出てきた日にゃあ、そんな画面が視界に入った瞬間、こちらの気分が半日くらい悪くなってしまうため、速攻チャンネルを変えてしまう。そんな具合だから最近の選挙のイメージに疎く、もしかしたら僕個人の印象かもしれない。

 

ちなみに、選挙に対する僕のこの手の反応は、もうほとんどアレルギー症状といっていいかもしれない。どうして、いつ頃からそうなったかは、いま定かに論考している暇はないものの、こんな僕だからつい、先だっての世論調査の電話にあれほどの拒否反応を示したんだなと、いま書きながら腑に落ちた。

 

閑話休題。そんなことをふと思ったのは、たまたまどっかの自治体か何かの投票を促すキャンペーンポスターに「選挙にあなたの尊き一票を」なんてフレーズを見かけて、あれま、昔は清き一票を、と言ったものだが……と、考えてしまったためだ。

 

おとなになったいまだから思うが、清き一票を、なんて言ってた頃、一票はまったく清くも純粋でもなかったから、あんなフレーズが必要だったんだろうね。その論法でいけば、尊き一票なんて、誰も尊いなんて思ってないから平気でそんなコピーがつけられるのだろう。毎回、人をバカにした話だと思いながらそれでも欠かさず選挙に通っているのはそれが国民の義務だからとか何とかなんて殊勝な話ではなく、単に、俺はこの結果に同意していないからなという、自分に対する意思確認のためにやっているようなところがある。

 

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何さまの世論調査さま

この週末、土曜日曜を利用して、一泊旅行をしてきた。

 

行き先はこの春にも行ったばかりの三方五湖の湖畔に一軒で立つ、虹岳島温泉という宿だ。僕はこの年になるまで、スキー宿でさえ同じ施設に泊まったことはほとんどないのだが、たまたまひょんなことで知ったこの宿に泊まり、車で自宅から2時間そこそこでいけるくらいの適度なロケーションと、周りにまったく何もない分、一日温泉に浸かってゆっくりしていられるという雰囲気、さらに料理のレベルの高さが一発で気に入ってしまい、どうやら初めて定宿というものを作れそうな雰囲気。

 

で、今日はその話を写真満載でしようと思っていたのに、福井から家に戻ってきて、旅装を解いている時にかかってきた一本の電話が、その気分をすべて台無しにしてしまった。最初にその電話を取ったのは妻である。

 

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称える歌は英雄の……

つい先日、日本で最も有名な原子力発電所の所長、正確には元所長だけれど、あの人の訃報が飛び込んできた。

 

どれほど有名だったかと言えば、この人以外に知っている原発の所長の名前をあげよと言われて、すらすらと答えられる日本人なんか、原発関係者以外には9割9分いないと僕は断言してしまう。もちろん僕だって、原発の所長で初めて知った名前がこの人であり、出来ればこの人以外には、二度と名前を覚えたくないとさえ思っている。

 

その一報を聞いた時、僕が何となく嫌な予感がしたのは、Yさん、と仮にしておこうか。仮にする意味があるかどうかわかんないけど。ともあれこのYさんの訃報を聞いて僕が感じたのは、翌日からの情報バラエティーだか報道バラエティーだか、とまれその手のジャンルに分類される朝またはお昼の帯もの番組で、このYさんの物語が全局そろって美談仕立てにオンエアされるのではないかという、悪寒であった。

 

ま、そのような予測を立てて翌日、その手の番組を見ていたら、何と意外なことに、各番組ツカミの冒頭トピックスは、連日続く猛暑の話題だったのだ。あっちょんぷりけ。

 

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夏ドラの先陣!

『Woman』てなタイトルだっけか。もちろん録画してじっくりと視聴。

 

僕はだんだんばらえてーの類いのテレビを見なくなってるので、最近は番宣情報にも日々疎くなるばかり。実際、日本のドラマに関してはそれでほとんど不都合なんかないのだが、このドラマだけは、どこかでちらっと耳にした瞬間、その場でオンエア予定をメモし、数日前から録画予約して、とにかく待ち構えていた。

 

だって脚本が坂元裕二氏。主演が『それ生き』の満島ひかりとくれば、見逃すわけにいかない。いま僕がとりあえず脚本家の名前だけでチェックする数少ない作家の一人ではないか。もっとも他にはどんな作家がいるかと言われれば、渡辺あや氏しかいないけどね()。すみません、偉そうな言い方して、たった二人しか気にしてませんでした。

 

仕事を一段落させてリビングのテレビの前に座り込み、さあ~、今回も思い切り泣かして笑わせてくれるかな~、などと呟きながらビールを軽く一杯。至福。……このドラマが始まる直前まではね。

 

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久々に地雷(>_<)

昨日は、仕事から戻ってきた妻を誘って八幡マイカルへ映画を観に行く。ちなみに八幡マイカル、しばらくいかないうちにイオンシネマとかって名前になっていた。凄い。席に座ったらスクリーンから何かのプラズマとか知らないうちに放射されてそう。

 

観に行ったのは『リアル』という映画で、実は昨日で公開終了予定だったため、妻には仕事からとんぼ返りで八幡に連れて行くという多少の無理をさせて劇場へ行った。終わったあと、僕は妻には平謝りに謝った。妻自身はけろっとしていて「そお? 私、案外クライマックスの恐竜シーンとか、迫力あって楽しんだよ~」などと言っていたが、僕の感覚で言えば、

 

ほとんど『どろろ(僭称)』にも匹敵する「あえて言おう、カスであると!」映画であった

 

ま、さすがに現時点で『どろろ(僭称)』を超えるクソはまだ見てないから、あれと比べるところまで言うのはちょっと酷過ぎたかもしれない。仮にも綾瀬はるかちゃんの出ている映画だしな()

 

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結局『悪の華』はどうなったのか?

先週の録画分をまだ見ていなかったので、夜中の3時頃から最終回を含む『悪の華』2話分を一気見する。

 

毎回、凄い凄いと唸りながら見ていたが、本当に後半は下手な日本のドラマよりは遙かにドラマとしてちゃんとしており、その表現手法の多様さとそれにいちいち込めてるであろう演出意図に思いを致せば、僕が映画的と評したのもあながち的外れでもない気がしてきた。

 

僕はこの原作を知らないし、いまのところ興味もわかない。僕がこのアニメに引きつけられたのは、まったく先の読めない展開にそそられたことも大きいが、やはり映像作品としてのクォリティの高さが第一だったと思う。あのいやあな感じを漫画で表現するのは恐らく無理。それにキャラも漫画版の仲村さん、ちょっと眼鏡っ子でどこか絵的に毒が薄いように見える。

 

もちろんちゃんと漫画を読めば、凄まじい物語が展開されているはずだとは思うが、とりあえず表情や体の動き、声優の芝居も含めてアニメの仲村さんの強烈さを知ってしまったら、漫画とは別物として考えるしかない。

 

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野良犬の遠吠え

数日前のニュースで明治維新と同じたいそうな言葉を党名に使った政治グループの代表、東の暴走老人と西の元タレント弁護士の間に秋風が吹いているような記事が、おもしろおかしく書かれてあったが、もしあの党が霧消するなら、それは現在の日本にとって、一時的には極めて有益なことかもしれないものの、そのかわりにますます自由からも民主からも最も遠いくせにその名を僭称する政党が勢力を伸ばすのだとすれば、多分うちの国はもうダメかもしれないという、悲観的な気分になりがちな今日この頃。

 

まあ、件の大阪市長が慰安婦云々を言い出した時、彼が従軍慰安婦の存在を認めたというだけで僕はその点を評価してるけど、なぜかといえば件の暴走老人なんかはそもそもそんな問題なぞないという宗教の人だからね。つまり暴走老人よりは、まだ人間同士としてまともな話ができる可能性があるという点に僕は少しだけ感心したのである。

 

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