夏場はダレ場(^_^;)
何だか毎日だるくて眠くて、何か気の利いたことをただの一言も書ける自信がないからブログの更新も滞りがち、というととりあえず格好はいいが、その実は単にめんどくさいだけ。
Facebookなんか僕が書き込みするのはもはや2ヶ月に1度くらいのペース。ほぼ毎日何かしら近況を載せてくれる人もいるが、僕には真似できない。ウケの一つも狙わずに、毎日何を食べたのどこを歩いたのなんて記事を公表するのは、僕の関西魂が許さないのだ。……なんてそんなことにこだわってたら、そのうちマジで書くことなんかなくなってしまうけどね。そんなときは僕の場合、テレビの感想でも書いてお茶を濁すに限る。
ちなみに『あまちゃん』、今週は明らかなダレ場。クドカンの脚本はこんな風にオンオフ(出来不出来と言い換えても可)がはっきりしてることが多いが、まさか朝ドラでもそれをやるとは思わなかった。夏ばっばが昔、一度だけ会ったことのある橋幸夫に会いに東京さ出てきたなんて話、本当にどうでもいいもんね。
『あまちゃん』はもはや完全な成功作扱いで、僕としてもそれを認めるにやぶさかではないが、朝ドラ最高傑作という言い方が話題とネタのない週刊誌あたりでもちらほらするようになってきた昨今、そのフレーズにはいささか違和感を覚える。
過去2作品がひどすぎたこともあって、僕なんか、ああ、やはりいわゆる従来の朝ドラクォリティに戻るのかと諦めて、朝ドラを完全に離れていたのに、そんな男を呼び戻す力を確かに『あまちゃん』は持っていた。でも最高傑作は言い過ぎだろうよ()
ここ十数年の朝ドラで言えば、もちろん僕は全部を見てるわけではないので、以降は極めて独善的な意見と断って言うが、最高傑作は『カーネーション』で間違いない。ま、あれはもはや朝ドラの何のという枠を超えて、日本のテレビドラマとして最高だったと言ってもいいだろう。
朝ドラに話を戻すと過去40年くらいの枠まで広げれば『雲のじゅうたん』がある。さらに過去50年枠まで戻すと『おはなはん』がある。これらはそれぞれ朝ドラの最高傑作と言っていい。最高は一つじゃないかなんて野暮なことは言わないでね。僕だって初恋の人は公称だけで3人はいる。
それはともかく物語やドラマには、それぞれその時代にあってこそ最高に輝く作品があるものだ。逆に言えば、昔あんなに感動したからと、かつて好きだった作品を見返してみて意外と盛り上がらずに戸惑った経験のある人もいるだろう。それはその作品を見ていた時代、その当時の自分自身の状態も含めて、作品の印象というものは決まるからだ。
僕らが昔あんなに入れ込んでいたはずの映画やドラマを年取ってから再び見る機会があって、見た時に感じるある種の残念感。それは自分自身の失った時間に対する残念感でもある。
話を本題に戻せば、時間が経つに連れて細かいエピソードなんかはほとんど忘れていくけれど、小学校時代に見た『おはなはん』、大学時代に見た『雲のじゅうたん』の名は、あれから30年40年経ったいまでも名作として僕の記憶の中に残っている。2年前に見た『カーネーション』も、僕が生きてればきっと20年30年先まで残るだろう。
……『あまちゃん』はそんなに残らない。そんな気がする。いや、もっとはっきり言えば、この作品は僕の記憶にそんなに長く残らなくても全然平気。てゆーか、まったく惜しいとは思わない。でも楽しい。とにかく毎日見てくれる人に楽しんでもらい、笑ってもらいたい、そういうサービス精神だけで作られているような話だ。
その潔さというか、爽やかさがウケている最大の要因だと僕は思う。狙いすぎてひねくれまくった話になった前作品と違い、クドカンさんはこういう話を書くのにそれほど頭は使ってないだろうから。この人の本は昔からそうなんだけど、本当に頭悪くて僕は大好き。
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