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流行語大賞は「じぇじぇじぇ」か「倍返し!」か?

ここ数年、僕の個人的印象では朝ドラで『カーネーション』が放映されてからという流れなんだけど、明らかに日本のドラマに面白い作品の出る率が上がってきた。もちろん、まだまだ全体が底上げされたとは言いがたいし、社会派ドラマの壊滅状態は相変わらずだが、とりあえず1シーズンに1本か2本くらい、最終回まで見てしまうドラマが出てきたのは、ようやく日本のドラマにも薄明かり程度の希望が見えてきた気がする。

 

もちろんその一方でアラフォー女にセーラー服着せたりするようなドラマもあるが(しつこいか?)、今期ふとした弾みで1話だけ見てしまった(実質的には10分程度でリタイアしたけど)『町医者ジャンボ』なる怪作もある。僕はこれ、連載している『週刊現代』で原作の漫画を2、3度チラ見したことがあるが、絵柄もキャラもぼやけたような画風で、話はその画風に輪を掛けてにょろい話である。

 

こんなんなら僕と組んでる漫画家さんの方が遙かにちゃんとした画を描いている。てゆーか、こんな話をテレビ化するなら俺っちの話をやった方がよっぽどキャラ的にも内容的にも面白いと思うのだが、まあこれは手前味噌の話だ。それにこんな話を始めれば、どう逆立ちしたって愚痴にしかならない。

 

ただし、どうせ仮定の話で言うならば、もしうちの話をテレビにという企画が持ち上がって、その内容がいまオンエア中の『町医者ジャンボ』みたいなものになるとわかっていれば(主役がEXILEとか聞いた時点でという意味だが)、原作者生命を賭けても断ると思うがな()

 

今期のドラマで異様に突出して、主にオヤジ向けの週刊誌あたりを中心として盛り上がっているのが『半沢直樹』だ。視聴率もなかなかのものらしい。

 

はっきり言って僕は家政婦が三田佳子とかそんなドラマが視聴率取ったと言われてもまったく納得できなかったが、この『半沢直樹』がウケているというのはわかる。だって文句なしに面白いもん。さらにはいまごろ東京の飲み屋のあちこちで、ネクタイを頭に巻いたオヤジたちが酔って「倍返しだ!」とか叫んでる光景までありありと目に浮かぶ。

 

僕は当初これ、何の予備知識もなく単に新番組だというので録画予約したのだが、もし最初に銀行を舞台にしたドラマとか、そんな情報が先行して入ってきたら、多分録画してなかったと思う。つまり見逃していた可能性が高い。素材としてあんまり気になる話に思えなかったせいだ。

 

第1話を見て一発でハマった。主人公のキャラの立て方、周りに配されたキャラの造形、スピーディーにテンポよく進む次から次への難題を、銀行員半沢直樹が緻密な頭脳と大胆な行動力で切り抜けて、あほな上司や同僚にも一泡吹かせていくという画に描いたような痛快なおとぎ話が展開されていく。僕は最初、銀行員ものとして始まったから、てっきりこれはリアルな内幕ドラマのようになるのかと思っていたのだが、何のことはない、これは漫画だ。漫画とは、面白い作品という意味である。

 

となるとねえ、僕は畏友S氏の意見をぜひとも聞きたいところだ。彼はかつてバブル終焉期の前後に、自分の経験を生かした銀行ドラマを『○ーニング』や『SPジ○ンプ』などの大舞台で次々とものし、そのどれもが面白かった。まあ、どうやら次のステージに進みたくなった彼は、もはや銀行ものはやってないようだけど、もし彼がいまでも「まじめに」仕事を続けていれば()、多分このジャンルで池井戸さんの出番はなかったんじゃないかな。

 

実際『半沢直樹』でも、ああこのキャラはあいつじゃん、とか、あれをドラマ化してれば香川にはこの役をやって欲しかったとか、つい想像して見てしまうんだなあ。ま、9月には上京する予定が1個あるので、その折に酒でも飲みながら感想を聞かせてもらおうかな>Sさん()

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