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2013年9月

乳首のご利用

月曜から東京に来ている。今回はほぼプライベート滞在。

 

上京当日の夜は友人たちと歌舞伎町で会食。そもそも今回の上京の目的は、先年急死した古い友人を偲ぶ集まりに参加するためだったので、これに出てしまった後は差し当たって東京でやることは何もない。

 

実を言えばその集まりに出るついでに、ぼちぼち収入も増やしたいから2、3社くらい新規営業に回るつもりだった。だからホテルの予約は3泊も取ったのだ。が、結局上京の日が迫っても企画がまとまらず、仕方なくどこにもアポ取らず出てくることになった。そのため結果的に上京当日に飲み会に出たら、あとまる2日は特に用事がなくなってしまったというのがことの真相()。つくづく仕事の遅さが身に祟る。

 

とはいえそこは東京のことなので、この機会に長らく懸案だったことをちょくちょく片付けに回ってる。月曜も友人たちと別れた後、そういえばずいぶん前にゴールデン街のママと約束していたことがあったため、ふらりと顔を出すつもりで歌舞伎町から区役所通りに向かい、風林会館の前を歩いていたら、客引きに声を掛けられた。

 

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明日から出張

というタイトルで書き始めたけど、気づいたらもう今日の話になってた

 

あと半日くらいしたら出かけます。かなり久しぶりの東京で、しかも今回は別に仕事を広げようとか営業かけようという目論見もなく、ただちょっと、急死した昔の友人の供養に出かけるだけの話。本当は営業しようと思って作るはずだった企画書やらサンプル原稿が出かけるまでに間に合わなかっただけの話だけどさ()

 

ま、そんなことなので月曜は法事、水曜の夜は仕事先と飲むことになってますが、火曜の夜は空いております()。たまにはつきあってやろうという奇特な方がいらっしゃれば携帯の方にでも連絡ください。

 

以上、業務連絡。……業務か!?

台風一過

朝、といっても昼前だけど()、携帯に何通かメールが届いていて、見たら「なみだ」で相方になっていただいてるK先生と妹からだった。それぞれテレビのニュースとかで、滋賀はえらいことになってるらしいという情報を知り、わざわざ連絡してきてくれたのだった。

 

もちろんうちはまったく大丈夫で、近所に川の氾濫が起きたという話も聞かなければ、どこかで竜巻が起きて家が飛ばされたということもない。基本的に僕の住んでるあたりは平地だから、山崩れや土砂崩れの心配もなく、仮に地震や火事などで万一のことがあれば、体の動く状態である限り、窓を開けて外に飛び出せばそこら中避難場所だらけみたいなところに住んでいる。

 

ま、千葉に住んでるK先生が心配してくれるのはわかるけど、妹は同じ県内に住んでいる。それも車で30分以内に行けるような場所だ。俺のとこを心配するなら自分ちの心配しろよ。そっちの方が川のそばだし、山だってうちよりは彼女の家の方が近くにある。実際、彼女の近所の川はかなり増水していたらしいが、それでも氾濫したり浸水するほどのことでもなかったようだ。

 

この夏に限らないけどこの数年、それこそ震災の被害も含めて遡ればこの5、6年。この国に対して、自然が凄まじい敵意を露わにし始めた感覚がある。そんな災害が起きるたび、テレビや新聞ではその原因を事細かに解説してくれる。すなわち今年は大陸から張り出した高気圧がどうのこうの、海面の温度が高くなってどうのこうの……。

 

それは原因じゃなくて、仕組みの話だろ!?

 

そもそもなんでこの国が、穏やかで四季の移り変わり美しく、微妙な季節の変わり目がそのままこの島に住む人々の感情と人生を豊かにしてきたような国が、毎年毎年こうも激しい豪雨や竜巻にさらされなければならなくなったのか。

 

ま、地震の方はこの島に住んでいる者の宿命として、ある程度覚悟して生きるしかないけれど、気候の変化は原因ははっきりしているはずだ。つまりここにきてようやく僕らは、1世代単位で地球温暖化がこの国にもたらす気候への影響をまざまざと見せつけられているのだが、このことに触れる報道は、滅多に見られない。これはきっと僕の人生態度と同じ方針が、この国のすべての局面で推奨されるようになったからかもしれない。

 

すなわち「考えても仕方ないことは考えない」である。

 

ああ、これはしかし僕に限らず、日本人全体に通じる病のような伝統的態度でもあった。その態度が太平洋戦争で一度国を滅ぼし、いままたすでに2年も経つ原発事故の後処理で、国を滅ぼしかねない淵に立とうとしている。先日、どこかの国の首相が、メルトダウンした原発から出る汚染水を完全にコントロールしているとか言った瞬間、飲んでいた茶を吹き出してテレビを汚してしまった僕は、そんな不吉な思いが頭をよぎってしまったのだ。

 

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意外と淡々と終わったなあ

『Woman』の話である。

 

だいたい9話で最終回とは思ってもいなかった。普通ドラマの1クールと言えば、もともとは3ヶ月くらいの期間をさしてたはずだから、話数も12話とか13話が1単位だったように思う。

 

しかもよほど人気のない作品で打ち切られる場合だって、わずか1クールで打ち切り! なんて言い方をしたもので、それはきっちり12話か13話はやりきってるわけ。つまり近年の成功した、とされるドラマより話数が長かったりするのだ。昔はだいたいドラマは2クール、つまり半年くらいが基本単位だったものな。

 

それがいつの頃からかだんだんと連続ドラマが短く細切れになってきて、いまや基本は1クール。それも12話もやる作品は稀な方で、たいていは11話か10話くらいで最終回を迎える作品の方が多い。これで堂々とした重厚なドラマがどれほど見せられるものだろうか。ま、陳腐なコントにしか見えないドラマを延々見せられるくらいなら、早めに切ってもらった方が公共の福祉には沿っているといえるかもしれない。

 

昔は各局、ある時間帯のドラマは年に2本か3本作れば済んでいたはずのところを、いまは年に4本、しかも番組の切り替わる改変期には春夏秋冬それぞれ1ヶ月くらいの無駄な空き時間があって、この間、各局のプライムタイムはやたらタレントや芸人の類いをスタジオに集めてだらだらとしたクイズやゲームをやらかす期間が続く。この時期にアマゾンの密林が消滅していくのと同じくらいの規模で視聴者がごぼっ、ごぼっとテレビから逃げ出しているはずなのだが、テレビ局の方では誰も気づいてないのだろうかね。

 

で、『Woman』の話に戻るけど()

 

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歴史は日々に疎し

2、3日前、仕事からの逃避がてら()、ウェブをうろつき回っていた時のこと。

 

もともと僕は逃避機会が多い分、日々のニュースや話題は頻繁にチェックすることになるので、その日も大雨土砂災害とか、中学生が殺されたとか、そんなニュースをチラ見していた。で、僕がポータルにしているサイトは、ニュースの小見出し一覧とは別に、横の欄外みたいな場所に検索ワードの上位10項目くらいを常時表示している。ネットに親しんでいる人なら、すぐ想像つくだろうけど。

 

正直、僕はああいうところに表示される検索ワードとやらには何の興味もない。あそこで上位に上がってくる単語なぞ、その日その時間のタイミングと流れで簡単に上下するものだし、要はテレビや雑誌や新聞や、あるいはネットそのものの中で流通している話題に追従したい人間がどれくらいいるかを表わしているに過ぎないと思っているからだ。

 

もちろんそこに何かの潮流や傾向が読み取れるかというとそんなことはなく、十中八九はどうでもいい情報であり、少なくとも自分の頭でものを考えようとしている人間が気にする類いのものではない。ところがですな。なんと僕はその日、生まれて初めてその欄にあった検索ワードをクリックしてしまった。というのも、その時トップで表示されていた単語というのが……「白木屋」「炎上」だったからである。

 

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北三陸は不穏の予感

まさか、こんな感じで「あれ」が来るとは思わなかった。あ、今日は『あまちゃん』の話なので見てない人には意味不明かも。

 

先週は週明けからなんと感動の嵐だった。まさか、こんなドラマで引っかかるとは、と唇を噛みながらそれでも目頭が熱くなる感覚を何度か体験した。そりゃもうね、長丁場ものの盛り上げ方の画に描いたようなパターンを実際に幾つか使いながら、つまりそれはお約束と言い換えてもいいのだけれど、ともあれいままでの懸案となっていた伏線を次々と回収していく、その手並みは、お見事! と、素直に感心する。

 

もちろんここまでこのドラマを飽きさせずに引っ張ってきたからこそ、ああいう展開が効いたんだろうが、だったら気まぐれな視聴者の興味を引き続けてここまで持ってきた技量こそ脚本の力というものだろう。僕なんかこれまで最高のクライマックスを用意していながら、そこに至る前に打ち切られた話が何本あることか()。本来のラストまで見てくれてたら最高に面白かったのに~というのは、最高にかっこわるい作家の言い訳である。

 

ともあれ先週はこれまで溜めに溜めてきた人々の確執を、あ、ちなみにあのドラマのテーマは、表側テーマはもちろん素直でわかりやすいテーマがあるけれど、その表テーマの彩りをさらに濃くするために設定された裏側テーマの一つは「確執」だ、母と娘あるいは夢と現実、師弟の要素もちょっぴりあるかな、ともかく、そのそれぞれの確執の溝に溜まった感情の澱を、先週は一気に吐き出させた。感動ってのは射精に似ているからね。溜めた分量が多いだけ、快感は倍加する。

 

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