イーストウッド主演の“普通の朝ドラ”
WOWOW録画してたイーストウッド主演の『人生の特等席』を見る。原題はtroubled with curveだったかな、このタイトルの意味は終盤でわかる。イーストウッドの映画にしては凡庸な話(つまらない話という意味ではない)だなと思ったが監督は彼じゃなかったので納得(^_^;)[11/16日のついたより]
まあ、映画として凄く感動したとか、いいものもらったとかまで言える映画じゃないが、あえて嫌うほどでもない、たとえて言うならまさに“普通の朝ドラ”な映画。
実はこれ、僕は予備知識が全くなく、たまたまWOWOWでイーストウッド主演の文字が見えたものだから、てっきり監督もイーストウッドだろうと、慌てて録画したものだ。
見始めれば冒頭から最近のイースト爺さんキャラ全開のグラン・トリノなノリで、ほうほう、やっぱりもう最近の彼は頑固爺キャラ押しかいと少し期待を始めたものの、しばらく見ているうちに、待て待て、イーストウッドがこんな毒にも薬にもならんようなナンパな話をやるのか? それともまだこんなお気楽な小品も作れますよというデモンストレーションのつもりかなどと思っていたら、なんと監督は全然知らない人だったと、エンドクレジットで気づく()
でもね、とりたてて傑作というほどではないが、この映画にそれほど反発も感じないのは、多分この映画がアメリカ人にとって心の故郷的なスポーツともいえる野球を扱っていて、だから随所に基本的に野球に対する愛情が、それも古き良き野球に対する愛情の詰まった話になっていると感じられるからだ。『フィールド・オブ・ドリームス』なんかで感動できた人には、案外好みかも。僕はあの映画は文化的にまったく受け付けなかったが、お話としてはこういうベタな物語も嫌いではない。
あともう一つ拾い物は、イーストウッドの娘役をやった準主役とも言うべきエイミー・アダムス。決して美女ではないが、ちょっと蓮っ葉なヤンキー娘の雰囲気がよく似合う可愛い女優さんで、この人は『鋼鉄の男』にもヒロインとして出ている。今後の注目株。
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