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2014年5月

なぞ転にきゅんきゅん

ま、我が家ではすっかり「なぞ転」という略称で定着してしまった『なぞの転校生』だが、決めた。オレ、もうこのDVDBOX買おうっと()

 

上京で一週間近く家を空けるため、前夜までの土日でテレビに録画し溜めた番組を何本かまとめて見た。日本製のドラマは山形勲&加藤剛版『剣客商売』『MOZU』、そして『なぞ転』。新作として『MOZU』は、やはり内容的に面白いし、画面のクォリティも相当なものだということは認めるけど、ちょっと最近『ロング・グッドバイ』と同じ傾向の病にかかってるような気がしてきた。つまり、眠い。いつも面白いから一緒に見ようよと妻を誘って見ているのだが、気がつくと妻はたいてい爆睡している()

 

『ロング』の感想でも書いたけど、やはり本格ハードボイルドを映像化するとたいてい眠くなってしまうんだよな。一つにはこれは和製ハードボイルドの類型でもあるんだけど、主人公はたいてい内省的で、だからセリフは弾けようもなく、おまけに要所の動を強調するための平易な静が延々と続く展開が多いため、相当の手練手管がないと客はかなりの退屈感を味わうことになりかねない。妻などは主役の西島のセリフが全部お経に聞こえるなどと言い出した。

 

確かに……僕も母の葬儀の最中に坊さんのお経を一番前の席で聞いていて、思わず椅子から転げ落ちる寸前に妻に脇腹をつつかれてハッと目を覚ましたが

 

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今週は東京(^^)v

久々に上京予定を作る。明日から金曜まで。

 

今回は特にこれといった目的があるわけではないのだが、まあ、この春はいろいろあったし、少し自分の個人的リフレッシュもかねて、ふらっと出かけてくることにする。

 

昔、といってもほんの十年ほど前くらいだが、あの頃はかかりっぱなしの仕事もあったし、年に2~3度、どうかすると2ヶ月に1回くらいの割で上京してる年もあった。

 

こっちもまだ40代のぎんぎん野郎だったから()、案外地方に住みながら必要があれば上京して仕事をこなし、ついでに都会のエケスを思い切り吸って戻るというサイクルが、とても自分に合っている気がしていい気になっていたものだ。

 

50過ぎるとあかんな……()。だんだん東京に出て行くのが億劫になってきている。

 

まあでも、このまま田舎でしぼんでいくのを待っていても仕方ないので、まだ体と頭が動くうちに、やれることはやってみようかなどと少し心を入れ替え始めたところ。だからもちろん何人かは仕事絡みでもう会う予定は入れてあるけれど……。

 

でもいまんとこ火曜と水曜の夜は空いてるよん()。というわけで、たまには遊ぼという人は、連絡するよろし。

確定申告確定!(^^ゞ

本日、懸案だった確定申告を済ませ、税務署に必要書類を提出してきた。

 

僕はフリーになって確定申告を自分でやるようになってからこの30年近く、いわゆる税務署が期限までに済ませましょうとアピールしている3月のうちに済ませたことは一度もない。

 

別に威張ってるわけではないが、早い話、そんなものを決められた期限までにぴしっと済ませられる性格なら、〆切だってもっとちゃんと守れる男になっていただろう。もうこれはひとえに、持って生まれた怠け癖のせいで、この性分というか性根がもう少ししゃんとしていたら、もう少し世に残る仕事もしたかも知れないが、こればかりは治らないので仕方ない。

 

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ロング・グッドバイは不発

今期の国産ドラマの充実度は意外にも高い() ……あくまで個人的趣味の範囲内での話だけど

 

ざっといま毎週欠かさず見てるのは『MOZU』を筆頭に、『ロング・グッドバイ』『なぞの転校生』、そしてBSで月曜から金曜までの朝の時間帯に放送している『剣客商売』。もうこれだけでね、毎日が楽しくて楽しくて仕方ない。

 

……すみません。正式な今期の新作は『MOZU』と『ロング・グッドバイ』だけでした()

 

『なぞの転校生』はテレビ東京系で前クールに放送したものが、ようやっと関西でも見られるようになったものだし、『剣客商売』に至っては1973年版だ。僕は藤田まこと版の『剣客商売』がどうにも許せなくて、いや藤田さん自体は嫌いじゃないんだけど小兵衛は違うだろっ! ていうただそれだけでね。ま、この話はいずれまた。

 

ところで『MOZU』と『ロング』は、共にサスペンスに加えてぶりぶりのハードボイルドなタッチを売りにした作品として競合していると思うが、この勝負はいまのところ圧倒的に『MOZU』が上回っている。てゆーか、展開のテンポにやや不満はあれど、あれほどの濃密な画面を見せられたドラマはここ数年の記憶にない。まさしく映画クォリティ。監督は羽住英一郎。はっきり言って『海猿』より10倍は面白い

 

『ロング』はあの渡辺あや女史の脚本だからとかなり期待して見始めたし、見続けているいまも、決してたいした不満があるわけではない。こちらもやはり終戦直後の日本という舞台を、本家アメリカのパルプフィクションの世界に見立てて、本来、水と油のように異質な社会であるために、いままで何人もの作家や監督が挑戦しては無残に失敗してきた、アメリカンタッチそのままのハードボイルド再現の試みに、僕はそこそこ成功しているとみる。

 

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もう忌明け...

先週の土曜に母の四十九日、つまり忌明けがあった。

 

母が僕の人生から消えてから、あっという間に一月半の時間が過ぎ去ったことになる。あまり意識もしてなかったのに、ふと気づけばもう50日も日数が経っていた。年齢を重ねてきてから、昔に比べて時間の流れ方が早く感じるのは、いままで折に触れ書いてきたことだけれど、この一月半ばかりの時間の感覚は、どうやらどこかいびつでさえある。

 

実際、どこかでカチリと何かのギアが切り替わった音が聞こえたような気がしたくらいだ。もはや僕らの人生はトップスピードの段階に入っている。いよいよ次は僕らの番だ。いつでも死ねる準備はしておけよ。とまあ、俗な表現をすればこんなことを心に言い聞かせておいた方が、何かと無難だろうとは思うが、昔の人はそれを覚悟と呼んだ。

 

僕にはまだ、そこまできっぱりと割り切るだけの覚悟はない。もう60年近くも生きてきて、いくら目を背けようとしたところで、死は昔よりは遙かに近く、もしかしたら伸ばせば手の届くくらいの位置にきてるはずなのに、いい年をしてまだまだ未練の人生である。

 

思うだに痛ましい韓半島沖の事故で、乗船していた子どもたちの遺品として、最期の瞬間を迎える前の彼ら彼女らの肉声を記録した映像が公開されたが、その中で家族への遺言めいた言葉を残している子どももいた。ことの深刻さをどこまで理解した上で行っていたかはわからないが、そんな覚悟を示した子どもたちがあの船には何人も乗っていたことを知って、身の震える思いがした。

デイ・ドリーム・ビリーバー

なんだかこのひと月以上、私的にも公的にも全然やる気が出なく、まあ、それでも週刊誌の原稿はなんだかんだで遅れつつも書いてるものの、正直青息吐息で毎週〆切をこなすのがやっと。今年は春あたりからいろいろ新企画を持って動こうなどと思ってた僕の目論見は、見事なまでにいま頓挫している。

 

もちろん僕の母が先月亡くなったことを知ってる人なら、ああ、彼はいま近親者を亡くした喪の仕事の真っ最中なんだろうなどと惻隠されたりもするわけだが、そしてもちろんその要素が大きいだろうことは否定しないけど、でもこれは多分それだけじゃないんだよな。

 

つまり母が死んだあと、なんだか僕は冗談抜きでぐっと精神的にも肉体的にも老けてしまったみたいなのだ。

 

具体的にはなんだか最近一日中、常に体のどこかが痛い。膝だったり、足の付け根だったり、というのは張り切って自転車に乗りすぎたせいかとも思うが、さらに憂鬱なのはもともと慢性的だった肩こりに加え、腕とか背筋のだるおも~い感覚がずっと抜けないことだ()

 

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