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2014年6月

最終回の季節

さあ仕事にかかろうと思う手前で、『シドニアの騎士』最終回のオンエア時間になったので、つい見てしまう。相変わらずCGポリゴンの効果か、空戦シーンの迫力は凄まじい。これを見ると新作ヤマトの戦闘シーンもぬるく思えるほどだが、あまりにスピード感がありすぎて、結局何が見えてるのかさえよくわからないことが多々ある

 

もひとつ言えばこの話、『進撃の巨人』と同じく、物語はまったく終わっていない。まあ、それなりにヒットしたなら続いて第2シーズンとか第3シーズンを製作する運びになるのかもしれないが、それ、いったいいつオンエアされるのか、せめて予定や目処くらい教えてくれてもいいじゃんと思うのに、そういう情報は滅多に出てこない。

 

考えてみりゃ最近こういうパターン多い。そもそも原作に選ばれたコミックはみんな人気があるから十中八九長期連載になってるし、それをせいぜい10話前後の1クールでまとめられるわけがないことはハナからわかっているはずだが。と言って、『蟲師』の続編みたいに8年も間を空けられてもなあ。まあ、あれは長編というよりは1話完結のオムニバスみたいなもので、続きがどうなるのかとても気になる……という類いの話ではないからいいのか。

 

ちなみにシドニアの最終話、一応シーズン終了話に合わせてクライマックスぽい見せ場となる戦闘場面はあるけど、本編中にちりばめられた伏線や謎はほっぽらかしたまんまだし、そんなもの物語としては、評価のしようがない。僕の印象ではつまり、物語の後始末が出来なくなること承知で、長編漫画をアニメ化している作品は、基本的に原作を読んでるファン向けなんだろう。

 

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やじきた茶の味はわからない

(例の都議会の野次の話を書きかけて途中でほっといたら、いつの間にか野次の犯人もわかってしまった。明らかにタイミングは逸したけど僕の原稿はいつも手遅ればかりだし、けっこう長く書いてからほっといたので、全部ボツるのはちょっともったいない気がして、あえて書いた当時の原稿のまま、載せる。確かこれを書き始めたのは先週末くらいだったということをご考慮の上、読まれたし)

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頭はもう仕事場の椅子に座った5時間ほど前からずっとぼんやりして、何か考えようとしてもとりとめもないことばかり。なにしろ午前3時半だ。こんなに起きてるのにまだ仕事は1枚も進まず、相変わらずネットを見てうだうだしたり、ソリテアやってふがふがしたりしている。

 

ネットと言えば、最近僕はようやくツイッターの使い方を少し覚えてきて、フォローというものも多少はすなるようになってきた。ただ、フォローした相手によっては頻繁に発言する人もいたり、なんだっけ、リツイートたらに熱心な人もいるから、しばらく見てないと、やたら対人が増えてて読む前に疲れてしまうこともある。だもんで原則僕の対太は、自分の発言だけが表示される画面をメインにしてしまった。これで落ち着いたはいいが、問題は、いつまで経っても発言が増えないことくらいか。多分あのおもちゃももう僕は飽き始めてんだろな。

 

ここ数日のツイッターで僕がフォローしてる人たちの発言で盛り上がってるのが、都議会の野次問題。これは昨日か一昨日、僕もテレビで見た。例の女性議員が発言してる最中に飛ばされた野次が、セクハラであるとか性差別であるとか、ま、とにかくいろんな攻撃の的になっていて、対太の上でもずいぶんかまびすしい。

 

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右京介、逝く

昨日から仕事が立て込んでいて、もっとも仕事は1本しかないから主にこういうときは精神が立て込んでいるわけだが、そんなこんなでついさっきまで林隆三さんが亡くなったことを知らなかった。

 

あっ、と思ったのは、この人に関してはもちろんベテランバイプレーヤーでもあるし、僕が物心ついた頃から様々なドラマや映画で顔を見ていたはずなんだけど、実は僕はこの人を見ると、もうたった一つの配役しか思い出せない。てか、それ以外の記憶がほとんどない。僕にこの人の顔と名前を強烈に印象づけた作品とは、いまから43年前の1971年、NHKで放映された時代劇『天下御免』である。

 

この作品のことは、このブログでも過去に何度か触れてたはずだが、あえて一言で説明すれば、とにかくハチャメチャでアナーキーでかっこよくて、しかも社会と血が出るほどに切り結んでいこうという覚悟と迫力に満ちていた。ま、あの頃はこれに限らず、そんなドラマは溢れるほどに次から次へと製作されていて、僕らは当時の大人たちが本気で作ったとんがったエンターテイメントを浴びるように楽しんだのだけれど。

 

僕がわりと頻繁に過去のドラマを褒めるのは、単なるノスタルジーから来る感傷だけで言ってるわけではなく、もちろんいくぶんかはそんな気分もあることは否定しないが、特にこの70年代前後のテレビ界が輩出した傑作の数々には、確かにある種の覚悟と迫力を感じさせるものがあった。その視点からだけでいまのテレビドラマを評するなら、はっきり言ってほとんど幼稚園児向けのようなドラマばかりである。おかげで日本人も概ね劣化してきている、というのは僕個人の極めて偏見に満ちた見解。

 

さて、『天下御免』の話だった

 

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