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我慢しきれずGodzillaかよ(^0^;)

昨日、つまり公開初日に見てきた『GODZILLA』。あ、いや、もちろんゴジラのことですが。

 

なにしろ八幡のイオンシネマ。公開初日でも楽に座れる。てか、そもそも50人も入ってるかどうか、くらいの人数しかいない。昼と夜の1日わずか2回しか上映されないというのに。

 

あ、ただしこれは字幕版の方で、もう一つのスクリーンでは日本語吹き替えおまけに3D版というやつを6回もやってた。しかもいま再度上映時間を確かめたら、字幕版は夜7時からの1回だけになってしまっていた。公開2日目に字幕版上映が1回たあどういうことだ!? つまりこれはもうはなから今回のハリウッドゴジラが字幕の読めない女子ども向け映画として認知されてるってことか? いまのこれはセクハラ&ガキハラ発言か!? どうでもいいけど。

 

観終わった感想をざっくり言えば、僕は案外楽しめた。CGアニメとはいえ、久々に見応えのある絵作りがちらほらとあったし。ただしあくまでストーリーを別にしての話だけどね。例によって妻の感想を一言聞けば「腹が立ってきた」……だそうである

 

彼女の言い分を一言で言えば「ゴジラは恐くなければいけない」のだそうである。ま、しごくまっとうな正統派ゴジラファンの言い分だとは思う。それほどゴジラを見込んだわけでもなさそうなのが弱点だが。

 

確かにイントロこそちょっとリドリー・スコット風の画面も見せて期待持たせたりしたけど、そのあとの展開がいまいち。富士山がすぐ間近に見える大都市のこれまた近郊にあるらしいスリーマイル島そっくりの原発施設っていったいどこを想定してるのかとも思うが、とにかくこれほど情報豊富と思える現代にあってなお、ハリウッドが作る映画の中に登場する日本がいまだにどこか海外で売ってる日本の観光絵はがきみたいな風景になってしまうのは、もう民族的ご愛敬と笑って流すとしても、とにかく脚本が支離滅裂なのだ。

 

もうね、見ればすぐわかるからあれだけど、日本は絶対独立国じゃないしね。多分ハワイ州の次あたりにできた日本州として、アメリカの一部になってるんだと思う。単に実際の日本の現状を戯画化してるだけだよと言われたら、ぐうの音しか出ませんが。ぐう。あと、これも映画を観た人にだけわかるあれだけど、渡辺謙いったいいま幾つなんだよ、とか……()

 

たとえば日本のゴジラ1作目にはあったnuclearというものに対する恐怖、怒り、悲しみ、といった感情を想起させるような広がりは一切なく、物語はどんどんただの怪獣アクション映画というかCGアニメに向かって進んでいく。当然、この映画の中に現れたゴジラには、いかに日本版ゴジラの造形に回帰したデザインが採用されたといっても、恐怖も怒りも悲しみも感じることはできない。妻が腹を立てる理由はわかる。

 

ただし、シナリオなんかそこそこあっぱらぱーでも、とりあえず動くゴジラをできるだけ圧倒的な迫力で見せてくれたら許すという、僕みたいな人間の要望には6割方応えてくれてると思う。僕が日本映画で、日本人のくせに、日本の誇るさまざまな名作、傑作漫画を実写化して、その作品の栄光に泥を塗るような真似をしている監督連中を映画界から永久追放したいと思っているほどには、このゴジラの監督には怒りを感じない。その一つの理由は外国人なのに、というバイアスがかかっていることも否めないだろう。

 

ハリウッド映画、とは言ってもこの監督は本当はイギリス人だという話もどこかで聞いたけれど、とにかく外国の人なのに、この監督は日本の怪獣映画が大好きだったんだろうな、ということだけははっきりわかる。たとえば今回の主要登場人物である渡辺謙演じる日本人科学者の名前を芹沢博士としただけでも、ああ、ちゃんとゴジラ愛はある人なんだね、と。

 

つまりこの人は、本当に自分が好きな映画を好きに撮ったのだなという気がするから、強く責める気にはなれないのだ。『どろろ』だとか『デビルマン』とかを実写で撮った監督には、おまえらいったいこれの原作をちゃんと読んだことあるのかと問い詰めたいくらいだけれど、この監督には外国人として最低限の『GODZILLA』を撮る資格はあったのだと思う。

 

そて、その上でこの映画の根本的な問題を一つだけ指摘して締めとしよう。

 

この監督が日本の怪獣映画を、かなり愛している人だということはわかる。ただね、この映画を観て気づいたのは、この監督が日本で一番好きな怪獣映画は、恐らく『ゴジラ』ではないということだ。観た人にはわかるだろうからあえてネタバレすれば、この監督が好きなのはきっと『ガメラ』だ。それも平成版ガメラ第1作の『怪獣空中大決戦 ガメラ対ギャオス』に違いない。怪獣の造形、ストーリー展開、ゴジラのキャラ付け、すべてにその影響は明確に現れている。

 

すなわちこの監督は『ガメラ対ギャオス』のような『ゴジラ』を撮ってしまったのだ。『ガメラ』シリーズ大ファンの僕が、こんな内容ぐしゃぐしゃな映画なのに、いまいち嫌いになれない理由は、多分そのせいだったんだな。

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コメント

的確な評論ありがとうございます、私も全く同意見です、星由里子さんが手を振ってそうなラストや『oo7は二度死ぬ』のような日本の描き方も許せないですが、興行成績NO1だろうが世界が絶賛しようがダメな物はダメなんです、ゴジラとガメラは違います、ゴジラにそれほど思い入れがなければまあ楽しめる映画だと思いますがゴジラファンは認めません、この映画がゴジラのスタンダードになってはいけません、続編なんてもってのほか、しかし日本映画では無理でしょう『トラ!トラ!トラ!』以来の日米合作を望む、監督はマイケルベイ?とガメラの樋口真嗣か、ちなみに樋口監督はゴジラフリークだそうです。

追伸 先ほどゴジラの続編が正式発表されたそうです、なんとモスラ ラドン キングギドラが出るそうです、あーーもうやめてくれーー(>o<)

小沢さん、コメントありがとうございます。それか
ら、レス遅れてすみません。なにしろ今日ほとんど
一月ぶりに更新するまで覗かなかったもので()


ハリウッドで「日本の」怪獣映画が作られること自体
は、怪獣映画ファンの一人としてはそれなりに楽
しみな部分もあるのですが、あの続編の話は僕も聞
いて、ああ、きっとトランスフォマーみたいなゴジラ映
画になるんだろうなあと概ね予測する次第です


先般、BSで1作目の「ゴジラ」をオンエアしてまし
たが、やはりあれはつくづく傑作でしたね。

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