朝までに原稿を・・・

一本あげられるかどうかが勝負の分かれ目なんだけど、どうだかな。なにしろ日付が変わったので今日の昼には、僕は温泉に向かって２時間ばかり車を運転しなければならない。あまり寝不足で行くのも事故の元だし、いくら日本の将来に絶望してるからって、そんなところで我が身をリスクに曝したくはない。

仕事にかかる前に録画しておいた『Ｎのために』を見る。なんとかかんとか第１話から見てきたが、もう最終回も近いというのに、いまいち緊迫感が盛り上がらない。第１話から引っ張っている、10年前の殺人事件の真相とやらに物語はどんどん近づいているのだが、これ、もしかしたら、その真相とやらがわかっても、つまり誰が誰を殺したのかその経緯がはっきりしたとしても、別に誰の身の上にもたいした変化は起こらず、単に、ああ、そういうことだったの？　くらいの感想で終わってしまいそうな気がする。

最近は僕の好きだった壊れたお母さん役の山本未来も出てこないし、ヒロインはなぜかいきなり末期癌になってるし、何となくだけどここまで見てきたら、この物語全体にどことなくやっつけ感を覚えるのは僕の考えすぎだろうか。でもいまさらなあ、あと１話か２話で終わるはずだから、ここでやめますってのも、ちょっとないか。仕方がないので多分最後まで付き合うけどさ。

そろそろ最終回ということで言えば、本当なら次の日曜が最終回のはずだったのに、くだらぬ選挙などで流れてしまい、一週ずれてしまうことになった『ごめんね！　青春』。ほんとにね、こればっかりは声を大にして言うけど、選挙速報なんかわざわざテレビでやることなんかないから、『ごめんね！』をとにかく放映してほしかった。だってどっちが番組として見る価値あるものかといえば『ごめんね！』の方に決まってるだろ。

もひとつ言えば、『ごめんね！』がわずか１クールで終わってしまうのはもったいない気がする。本当はもっともっと見ていたい。『あまちゃん』もそうだったけど、宮藤さん、ドラマの中にファンタジーな現実を作り出し、しかもそれがあまりに居心地いいものだから、いつまでも視聴者は浸っていたくなる、そんな作品を作り出す能力は、いまはもうこの人の独擅場といっていいかもしれない。

今シーズン、当初はもう少しいろいろ期待してた気もするが、終わってみれば毎週見ていたのはこの２本だけ。アニメもシーズン最初は５～６本チェックしていたが、いままだ毎週見ているのは『蟲師続章』と『七つの大罪』だけである。『蟲師』はさすがに背景の仕事が丁寧なのと、物語の特異性で見ているけれど、何本か見てるとおおむね毎回、話の流れの予測がつくようになってきた。まあ、それはそれで作品世界になじんできたということかもしれないが。『七つの大罪』は女の子のキャラが可愛いのがいい。

民主党はもしかするとこの選挙が終わった後に、実質的な存在価値を失ってしまうかもしれない。僕自身、民主党の候補に投票したことはあっても民主党の支持者になった覚えはまったくないけれど、民主党のやってきたことを否定はしないし、やろうとしていたことの中にはむしろ支持したい事柄もあった。少なくともこの国を支配していた自民党から一瞬でもこの国を取り戻せたのは僥倖だったが、結局負け方が悪すぎた。冷静になって考えてみれば、民主党時代にこの国がいい方向に変わるチャンスは幾つもあったのだ。

数日前、自民党の麻生がまた「失言」をやらかしたとかいう話がちょっとしたニュースになってたが、例によって「誤解を招いた」といって終わりらしい。あの説明をされるたび、そうか、誤解だったんだ、先生がそんなひどいこと言うわけないもんなあ、あっはっは、と納得できる国民がいったいどれくらいいるんだろう。少なくともそういう連中の選挙区にはいっぱいいるみたいだが。誰も誤解なんかしていない。いかにもおまえが言いそうなことだ、考えそうなことだよ、と思って彼らの選挙区以外の国民は見ていると思うのだが。

官房長官だったか誰かが、「あの人（麻生）は時々、てにをはを間違うから」とか言って麻生の発言をかばったのは鬱陶しい選挙期間の中で、一服の笑いをもたらしてくれる話だった。どう見たって「てにをは」の話じゃねーだろ。そもそも、「てにをは」をよく間違えて、漢字の読めない男がこの国では総理大臣にまでなれる。その意味ではうちの国ほど安定してよくできたシステムで運営されている国はない。どうせならたまに田舎の国鉄の駅なんかでやってる、ねこ駅長みたいなのにちなんで、ねこ総理とかやってみたらどうだろうか。「カイケン！」とか下手に鳴かないだけ、人間よりましかもしれない。

思いついたときに思いついたことを思いついたまま書いていたら、何ともとりとめのない文章になってしまった。