サイボーグ激おこプンプン丸

予告を見た段階ではマジで期待した。石ノ森さんの少年漫画らしい柔らかい線が消え、攻殻機動隊な輪郭のキャラにみんな変貌してたけど、それで21世紀のアニメと呼ぶにふさわしいハードな『サイボーグ009』が見られるならそれでいいかと。予告では002ジェットの両足がパカッと割れてブースター噴射で空を飛び、009ジョーの加速装置は『不思議な少年』の如く一瞬で世界を停止させ、その中を彼は自在に移動する。

 

30年前、あるいは50年近く前のアニメ技術では表現できなかった彼らの能力が、現代の技術でビビッドに蘇り、僕はまず何よりもそのことに感動して、この映画、絶対見に行く! と心に決めたのだった。

 

はい、ほんと行かなくて助かったです()

 

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仕事もしないでアニメかよ(`へ´)

『まどか☆マギカ朝まで4時間SP』と『朝生』をザッピングしながら朝までTV三昧。…疲れし(汗)。まどかが最後にたどり着いた場所とは要するに死後の世界の暗喩か。そう考えれば、魂と引き替えに願いを叶えて戦い、最後は死ぬ魔法少女の運命とは何のことはない、ただの人生じゃないか(^_^;)[10/26 ついたより]

 

『まどか☆マギカ』が放映されていた当時、それは確かもう2~3年くらい前のことかと思うが、なにしろ僕はそんなアニメの存在をまったく知らなかった。知ったのはあの大震災がきっかけ。ちょうどこの話のクライマックス部分が放映される時期に震災が起きたため、最終話か何話かが延期されてしまったというニュースを、どこかネット系の話題か何かで知ったのが最初。

 

で、はっきり言ってそのときは別段たいした興味も湧かなかった。還暦近いおっさんが、いまさら魔女っ子ものに萌え~でもあるまいしね。などと、かつてミンキーモモの本を作ったこともあるくせに嘯く俺の魔女ものベスト1は、いまだに『魔法のマコちゃん』だったりする

 

そんな僕がつい、これを見始めてしまったのは何がきっかけだったか。とりあえずは放映終了後、ネットあたりを中心に高まってきた、あのアニメは凄かったという評判と、すぐそんな話に乗っかりたがる一部マスメディアの話題作りのおかげで、ついつい罠と知りつつも気になってしまい、さらに直接的にはまったく関係ないといっていいが、一応これの原作となる漫画を掲載してるのが、いまの仕事先の会社であるという、ま、そんな多生の縁もあって、ネットの有料配信で一通り見たのが去年のこと。

 

で、この『まどマギ』(と、通は略すらしい)をざっくり見た僕の印象は

 

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結局『悪の華』はどうなったのか?

先週の録画分をまだ見ていなかったので、夜中の3時頃から最終回を含む『悪の華』2話分を一気見する。

 

毎回、凄い凄いと唸りながら見ていたが、本当に後半は下手な日本のドラマよりは遙かにドラマとしてちゃんとしており、その表現手法の多様さとそれにいちいち込めてるであろう演出意図に思いを致せば、僕が映画的と評したのもあながち的外れでもない気がしてきた。

 

僕はこの原作を知らないし、いまのところ興味もわかない。僕がこのアニメに引きつけられたのは、まったく先の読めない展開にそそられたことも大きいが、やはり映像作品としてのクォリティの高さが第一だったと思う。あのいやあな感じを漫画で表現するのは恐らく無理。それにキャラも漫画版の仲村さん、ちょっと眼鏡っ子でどこか絵的に毒が薄いように見える。

 

もちろんちゃんと漫画を読めば、凄まじい物語が展開されているはずだとは思うが、とりあえず表情や体の動き、声優の芝居も含めてアニメの仲村さんの強烈さを知ってしまったら、漫画とは別物として考えるしかない。

 

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なんか、凄いな『悪の華』

仕事の合間に妻が弁当を買ってきてくれたので、一階に降りて昼食をとり、仕事再開までの腹ごなしに昨夜撮っておいた『悪の華』を見る。

 

これもなんだか気色悪い気色悪いと言いながらなんだかんだで第7話。どうすんだ、そろそろどっかで話が動くのか……なんて思いながら見ていたら、今回の展開にはちょっと目を瞠った。

 

昔はオタク2、3歩手前のアニメ愛好家を自称していた僕も、もう最近のテレビアニメには見るべきものがほとんどないと思ってたけど(それでもごくたまにピングドラムとか、ああいうのが出てくるとほほうとはなるけどね)、たとえば『悪の華』なんか、話の内容そのものは決してアニメだからできるというものでもないし、ロトスコープを取り入れてることからもわかるとおり、演出家は絶対実写を意識してるだろう。実際この話なら別に園子温あたりがやっても不思議はないよね、なんて思いもどこかにひっかけながら見ていた。

 

ところが今回の話の後半、ついに主人公の少年の「悪の華」が開くというか、中村さんという少女の導きで彼の箍が外れてしまうわけだが、ここからの描写が凄かった。僕はATG映画の最盛期でも、こんな表現は見た覚えがない。ヌーベルバーグやニューシネマのすべてを網羅するほどは詳しくないので何とも言えないが、思春期のわけのわからないエネルギーの溜まりに溜まった暴発を描く手法としては、まさしく映画。

 

ところがここからが感心したところなんだけど、一見実写ぽい演出なのに、同じ演出は恐らく実写ではいまのところ不可能、あるいはほんとに実写でやったら案外陳腐かもしれないような構図が随所に出てくる。そのうえ実際の役者が演じたのでは決して表われてこなかっただろう、アニメ独特の質感によって増幅される気色の悪さは、すっげー迫力、としか言いようがない。もうほんとにね、気色悪すぎて感動するなんて経験を、僕は初めて体験しましたよ。こういう画面を見ることがあるから、いまだにアニメから完全に足が洗えないでいる

 

面白くて見てるのか、と聞かれるといまだに「?」としか答えようがないが『進撃の巨人』の演出といい、ここ数年、僕の個人的見解の範疇では停滞していたアニメ界に、新しい試みとしかもそれが成功している例を見られるようになった感じがして、とてもハッピー。まさしく今期はアニメの当たりシーズンだ。

今期はアニメ三昧

今期は、しばらく快調だったフジ系のドラマにもまったく見るべきものがなくなり、先祖返りしたように、なんだか幽霊も出てくる学園ドラマとか、これはこれで、38才の女優にミニスカセーラー着せたコスプレドラマを見るのとどちらが恥ずかしいかという問題もあろうが、あるいは鴨がネギ背負って京都の老舗に行きましたみたいな、もう企画自体半世紀前感ありありの、何の食指も動かせようとさせない見事な企画のオンパで、安心して海外ドラマに集中できるようになった、まる()

 

ま、今期はこんなもんで来季に期待。なんてね。僕が日本のドラマに期待なんて言えるようになったのは、本当に『カーネーション』のおかげかも。あれで僕は日本のドラマの潜在余力を少し信じられるようになったのだから。あれ以降、確かにオノマチも周防さんも売れっ子になったけど、この二人を存分に生かし切った作品はいまのところまだ、奇しくもまた共演となった『最高の離婚』以外にない。あ、周防さんは松平容保も僕は萌えだけどね。とにかく渡辺さんの次の脚本が待たれる。

 

ま、それはそれとして、その余波というか、意外にもと言うべきか、今期日本のテレビ作品では僕は、わりとアニメをよく見ている。見てるといっても毎週録画してるのは4本だけだが、これだって近年の僕にしてみれば多い方だ。その嚆矢となった作品が『進撃の巨人』

 

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迷宮の中を行く快感

とでも言えばいいのかなあ。最近の深夜アニメとしては2クールも続けるのは珍しい方ではないかと思うけれど『輪るピングドラム』からなかなか目を離せないで困っている。
 
面白いならそう困る必要もないかもしれないが、いま話はもう20話を超えていよいよクライマックスに向けての回収(物語中に張った伏線のネタばらし)時期に入っているはずなのに、いまだに話がよく見えてこない。この段階でこれなら、もう多分、最終回を見終わってもこの物語に仕掛けられた謎を全部解釈することは少なくとも僕の頭では無理だね。だからそれは諦めた。
 
面白いというなら、それはたいていその物語の世界そのものに引き込まれてしまい、その中の主人公たちの運命が次はどうなるんだと気になって仕方がないため、見続けてしまうのが普通のパターンだ。ところがこれも最近の深夜アニメなんかに典型的な特徴だろうけど、近頃の作品はわりと最初の段階で客を選んでしまう。ま、客の方が選ぶんだけどさ。
 
つまり第1話をみて、あ、この話はついていけると思ったら見続けるかもしれないし、あ、これはダメだと思ったらはいそれまでよ。僕なんか最近はほとんどはいそれまでよ、ばかり繰り返している。ま、1クールで終わった『Blood C+』なんか、もしかしたらまだ何かあるのかなとついつい最終回まで見てしまい、そのあまりにもあんまりなオチの付け方に、久々になんじゃこりゃあああと叫びながら激怒したものだが。
 
その意味では『輪るピングドラム』(もうめんどいから、あとはピンドラ)も第1話からなんじゃこりゃあな匂いをぷんぷんさせてたけど、一応2、3話は我慢して見たのよ。大きな快感に浸るためには、そういう我慢が必要な作品も稀にあるから。もちろん監督の幾原さんの名前を信用していたこともあるけどね。
 

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とまらない、とめられない(^◇^;)

今朝方、土曜の深夜に録っておいた『けいおん(びっくりマークはもう幾つか忘れた)』を見る。最終回は先々週にすでに終わってるのだけれど、ご好評にお応えしてか、新番組の進行がうまくいってないせいかは知らぬが、なんだかまだ番外編みたいな感じが一~二本続くそうな。

そもそも『けいおん』はもう今回が第二シーズンで最終シーズンだったらしい。僕が知ったのは今シーズン前半の方で、それもこの作品がどれほどの人気かはまったく知らず、単に僕の地元の、と言っても隣町だが豊郷(とよさと)小学校の校舎をモデルにした学校の出てくるアニメという話題を雑誌か何かの情報で知り、へえ、そんな作品があるのならちょっと見てみるかと思ったのが事の発端。

見てね、なかなか良かったんだな、これが。面白いとはあえて言わない。多分僕がもう10年も若きゃ、けっ、なんだこのモエオタ狙い撃ちの生ぬるい話はっ。とか言って一度見たら鼻も引っかけなかったろう。ま、この作品はいまいろんな盛り上がり方をしていて、それはまさにモエオタ狙い撃ちの戦略が見事に功を奏したのであるかもしれず、だからその意味で僕のウケ方は極めて個人的な感想であり、ちょっと外れているかもしれないことは最初に断っておく。

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『地球へ…』も放映終了

秋到来で、週間予約していたドラマが次々と終わっていくので、レコーダーの予約欄を何本か消去。といっても、今期終了のドラマで毎週録画していたのはWOWOWの『アリソン・デュボワ』とアニメの『地球へ』くらいなものか。

『地球へ』は、ここ数年のアニメの中ではかなり期待して見ていた作品だった。ただし、昨日の最終回はなんともいただけない。原作とは微妙にラストを変更している。そのこと自体に文句を言うつもりはない。今回のアニメ版は原作の要素をうまく採り入れながら、原作以上にキャラやエピソードを膨らませていて、それが決して下手な方向への肉付けではなく、僕はなかなかうまいなあと感心して見ていたのだから。

ただ、ある意味、それが仇となった。

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